この章で学ぶこと
数Iの中心単元です。 二次関数のグラフをかけることが、 二次方程式・二次不等式の土台になります。
- y=ax2+bx+c の平方完成と頂点
- グラフの形 (上に凸・下に凸)・軸
- グラフの平行移動
- 区間における最大値・最小値
ポイント: y=ax2+bx+c は平方完成して y=a(x−p)2+q の形にすると、 頂点が (p,q)、 軸が x=p と一目でわかります。
1. 平方完成
y=ax2+bx+c=a(x+2ab)2−4ab2−4ac
公式を覚えるより、 計算手順を身につけましょう。
例題1: y=x2−6x+5 を平方完成し、 頂点を求めなさい。
解答: y=(x2−6x)+5=(x−3)2−9+5=(x−3)2−4。
よって頂点は (3,−4)、 軸は x=3。
検算: x=3 のとき y=9−18+5=−4。 頂点の y座標と一致。
2. グラフの平行移動
y=f(x) のグラフを x軸方向に p、 y軸方向に q だけ平行移動すると、
y−q=f(x−p),すなわちy=f(x−p)+q
例題2: y=2x2 のグラフを x軸方向に 1、 y軸方向に −3平行移動した放物線の式を求めなさい。
解答: y=2(x−1)2−3。 展開すると y=2x2−4x+2−3=2x2−4x−1。
3. 最大値・最小値
下に凸 (a>0) の放物線は頂点で 最小、 上に凸 (a<0) は頂点で 最大 になります。 区間が指定されたときは、 頂点が区間に入るかどうかで場合分けします。
例題3: y=x2−4x+1 の 0≦x≦3 における最大値と最小値を求めなさい。
解答: 平方完成すると y=(x−2)2−3。 頂点は (2,−3) で 2 は区間内。 下に凸なので x=2 で 最小値−3。
区間の端を比べると x=0 のとき y=1、 x=3 のとき y=9−12+1=−2。 大きいのは x=0 の 1。 よって 最大値1 (x=0)。
検算: x=2 で 4−8+1=−3、 x=0 で 1、 x=3 で −2。 最小−3・最大1 で正しい。
どう問われるか
- 一次では 平方完成して頂点を求める、 グラフの平行移動の式を答える問題が出ます。
- 二次では 区間における最大最小 が頻出。 頂点が区間内か外かの場合分けがカギです。
- 軸の位置が文字 (パラメータ) で動く問題は、 軸と区間の位置関係で場合分けします。
まとめ
- 平方完成で y=a(x−p)2+q、 頂点(p,q)・軸x=p
- 平行移動: x方向p・y方向q なら y=f(x−p)+q
- a>0 は頂点で最小、 a<0 は頂点で最大
- 区間つき最大最小は頂点が区間内か外かで場合分け
次章では、 二次関数を使って 二次方程式の判別式・二次不等式 を学びます。