データの分析・二次 (数理技能) 対策
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この章で学ぶこと
数Iのデータの分析と、 検定の総仕上げとなる二次 (数理技能) 対策です。
- 平均値・中央値・最頻値
- 四分位数と四分位範囲・箱ひげ図
- 分散・標準偏差
- 相関係数
- 二次 (数理技能) のとき方
ポイント: 分散はデータの散らばりの大きさで、 「偏差 (値 − 平均) の2乗の平均」 です。 標準偏差はその正の平方根で、 もとのデータと同じ単位になります。
1. 代表値と四分位数
- 平均値: すべての値の和 ÷ 個数
- 中央値: 大きさの順に並べた真ん中の値
- 四分位数: データを4等分する位置の値 (第1・第2 (中央値)・第3)
- 四分位範囲: 第3四分位数 − 第1四分位数
例題1: データ (7個・小さい順) の中央値・第1四分位数・第3四分位数を求めなさい。
解答: 中央値 (第2四分位数) は4番目の 。 下半分 の中央値が第1四分位数で 。 上半分 の中央値が第3四分位数で 。 検算: 四分位範囲。
2. 分散と標準偏差
データ の平均を とすると、
例題2: データ の分散と標準偏差を求めなさい。
解答: 平均。 偏差は 。 2乗は 、 和は 。 分散。 標準偏差。 検算: 。 偏差の2乗の平均が で正しい。
3. 相関係数
2つの変量の関係の強さを表す相関係数 は の値をとります。 が に近いほど強い正の相関、 に近いほど強い負の相関、 に近いほど相関が弱いことを示します。
4. 二次 (数理技能) のとき方
二次は文章・図・証明が中心です。 つぎの流れを意識します。
- 問題文から わかっていること と 求めるもの を整理する
- 図やグラフをかいて関係を見える化する
- 文字でおいて方程式・不等式を立てる
- 計算し、 単位と条件 (正の数か・範囲内か) を確認する
例題3: 縦が横より cm 長い長方形がある。 面積が cm² のとき、 横の長さを求めなさい。
解答: 横を cm とすると縦は cm。 面積より 。 、 より 。 長さは正なので 。 横は cm。 検算: 横、 縦、 面積 で一致。
どう問われるか
- データは 分散・標準偏差の計算 と 箱ひげ図の読み取り が頻出です。 偏差の2乗の和を落ち着いて計算します。
- 相関係数は値の範囲 と符号の意味を問われます。
- 二次では文章題を 文字でおいて方程式に翻訳 し、 最後に条件 (正・範囲) で答えをしぼります。
よくまちがえるところ
データの分析は用語の意味を取りちがえると、 計算が正しくても答えがずれます。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 分散を偏差の和で計算する | 偏差 -4、 -2、 0、 2、 4 をたした 0 を分散とする | 2乗してから平均をとる |
| 分散と標準偏差を取りちがえる | 分散 8 をそのまま標準偏差と答える | 標準偏差は √8 = 2√2 |
| 中央値で位置と値を混同する | 7個のデータの中央値を 4 とする | 4番目にある値そのものを答える |
| 相関係数の範囲を外れる | r = 1.4 と答える | 相関係数は -1 以上 1 以下 |
いちばん多いのは 分散の求め方 です。 偏差 (値 - 平均) はたすと必ず 0 になるので、 そのままでは散らばりを表せません。 だから2乗してから平均をとります。 ただし2乗すると単位も2乗されるので、 もとの単位に戻すために平方根をとったものが標準偏差です。 「2乗して平均、 最後に平方根」 と声に出して手順を確認しましょう。
分散を求める手順
| 順番 | やること | 例 (4、 6、 8、 10、 12) |
|---|---|---|
| 1 | 平均を求める | (4+6+8+10+12) ÷ 5 = 8 |
| 2 | 各データから平均を引く (偏差) | -4、 -2、 0、 2、 4 |
| 3 | 偏差の和が 0 か確かめる | 和は 0 なのでここまで正しい |
| 4 | 偏差を2乗する | 16、 4、 0、 4、 16 |
| 5 | 2乗の和をデータの個数で割る | 40 ÷ 5 = 8 が分散 |
| 6 | 平方根をとる | √8 = 2√2 が標準偏差 |
別の式でも検算できます。 分散は (2乗の平均) - (平均)² でも求まります。 この例では 2乗の平均が (16+36+64+100+144) ÷ 5 = 72、 平均の2乗が 64 なので 72 - 64 = 8 となり一致します。
大事: 二次 (数理技能) の文章題では、 計算のあとに 「長さは正」 「人数は整数」 などの条件で答えをしぼる作業が必ず必要です。 方程式の解を全部書いて終わりにしないでください。
自分でチェック
- 偏差の和が 0 になることを使って途中の検算ができる
- 分散が偏差の2乗の平均だと言える
- 標準偏差が分散の正の平方根だと言える
- 相関係数が -1 以上 1 以下だと言える
- 文章題で求めた解を条件 (正・整数・範囲) でしぼれる
まとめ
- 代表値: 平均・中央値・最頻値、 四分位数・四分位範囲
- 分散 = 偏差の2乗の平均、 標準偏差 =
- 相関係数、 符号と大きさで相関を判断
- 二次は 「整理 → 図示 → 立式 → 計算 → 条件確認」 の流れ
これで数検準2級 (数I・数A) の全範囲を学びました。 一問一答と問題集でくり返し練習し、 計算の正確さと文章題の立式力を高めましょう。
※ 「数検」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。
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