この章で学ぶこと
数Iのデータの分析と、 検定の総仕上げとなる二次 (数理技能) 対策です。
- 平均値・中央値・最頻値
- 四分位数と四分位範囲・箱ひげ図
- 分散・標準偏差
- 相関係数
- 二次 (数理技能) のとき方
ポイント: 分散はデータの散らばりの大きさで、 「偏差 (値 − 平均) の2乗の平均」 です。 標準偏差はその正の平方根で、 もとのデータと同じ単位になります。
1. 代表値と四分位数
- 平均値: すべての値の和 ÷ 個数
- 中央値: 大きさの順に並べた真ん中の値
- 四分位数: データを4等分する位置の値 (第1・第2 (中央値)・第3)
- 四分位範囲: 第3四分位数 − 第1四分位数
例題1: データ 2,4,5,7,9,12,15 (7個・小さい順) の中央値・第1四分位数・第3四分位数を求めなさい。
解答: 中央値 (第2四分位数) は4番目の 7。
下半分2,4,5 の中央値が第1四分位数で 4。 上半分9,12,15 の中央値が第3四分位数で 12。
検算: 四分位範囲=12−4=8。
2. 分散と標準偏差
データ x1,…,xn の平均を xˉ とすると、
分散 s2=n1∑i=1n(xi−xˉ)2,標準偏差 s=s2
例題2: データ 4,6,8,10,12 の分散と標準偏差を求めなさい。
解答: 平均xˉ=54+6+8+10+12=540=8。
偏差は −4,−2,0,2,4。 2乗は 16,4,0,4,16、 和は 40。
分散s2=540=8。 標準偏差s=8=22。
検算: 8=22≈2.83。 偏差の2乗の平均が 8 で正しい。
3. 相関係数
2つの変量の関係の強さを表す相関係数 r は −1≦r≦1 の値をとります。 r が 1 に近いほど強い正の相関、 −1 に近いほど強い負の相関、 0 に近いほど相関が弱いことを示します。
4. 二次 (数理技能) のとき方
二次は文章・図・証明が中心です。 つぎの流れを意識します。
- 問題文から わかっていること と 求めるもの を整理する
- 図やグラフをかいて関係を見える化する
- 文字でおいて方程式・不等式を立てる
- 計算し、 単位と条件 (正の数か・範囲内か) を確認する
例題3: 縦が横より 3 cm 長い長方形がある。 面積が 40 cm² のとき、 横の長さを求めなさい。
解答: 横を x cm とすると縦は x+3 cm。 面積より x(x+3)=40。
x2+3x−40=0、 (x+8)(x−5)=0 より x=−8,5。 長さは正なので x=5。 横は 5 cm。
検算: 横5、 縦8、 面積5×8=40 で一致。
どう問われるか
- データは 分散・標準偏差の計算 と 箱ひげ図の読み取り が頻出です。 偏差の2乗の和を落ち着いて計算します。
- 相関係数は値の範囲−1≦r≦1 と符号の意味を問われます。
- 二次では文章題を 文字でおいて方程式に翻訳 し、 最後に条件 (正・範囲) で答えをしぼります。
まとめ
- 代表値: 平均・中央値・最頻値、 四分位数・四分位範囲
- 分散 = 偏差の2乗の平均、 標準偏差 = 分散
- 相関係数−1≦r≦1、 符号と大きさで相関を判断
- 二次は 「整理 → 図示 → 立式 → 計算 → 条件確認」 の流れ
これで数検準2級 (数I・数A) の全範囲を学びました。 一問一答と問題集でくり返し練習し、 計算の正確さと文章題の立式力を高めましょう。
※ 「数検」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。