この章で学ぶこと
座標平面を使うと、 図形の性質を式の計算で調べられます。 計算で図形をあつかう感覚を身につけましょう。
- 2点間の距離・内分点の座標
- 直線の方程式・平行と垂直の条件
- 円の方程式
- 点と直線の距離、 軌跡と領域
ポイント: 直線の 平行は傾きが等しい、 垂直は傾きの積が −1。 円は中心と半径で決まり、 (x−a)2+(y−b)2=r2 が基本形です。
1. 2点間の距離・内分点
2点A(x1,y1), B(x2,y2) について
AB=(x2−x1)2+(y2−y1)2.
線分AB を m:n に内分する点は (m+nnx1+mx2, m+nny1+my2)。
例題1: A(1,2), B(4,6) の距離を求めよ。
解答: AB=(4−1)2+(6−2)2=9+16=25=5。
2. 直線の方程式
点(x1,y1) を通り傾き m の直線は y−y1=m(x−x1)。
- 平行: 傾きが等しい
- 垂直: 傾きの積が −1
例題2: 点(2,3) を通り、 直線y=2x+1 に垂直な直線を求めよ。
解答: 垂直な直線の傾きは −21。 y−3=−21(x−2) より y=−21x+4。
3. 円の方程式
中心(a,b)、 半径r の円の方程式は
(x−a)2+(y−b)2=r2.
例題3: 中心(1,−2)、 半径3 の円の方程式を求めよ。
解答: (x−1)2+(y+2)2=9。
4. 点と直線の距離
点(x0,y0) と直線ax+by+c=0 の距離は
d=a2+b2∣ax0+by0+c∣.
例題4: 点(2,1) と直線3x−4y+1=0 の距離を求めよ。
解答: d=32+(−4)2∣3⋅2−4⋅1+1∣=25∣6−4+1∣=53。
5. 軌跡と領域
ある条件を満たす点の集まりが軌跡です。 点を (x,y) とおき、 条件を式にして整理します。 不等式y>x+1 などは、 境界の直線で分けられた 領域 を表します。
例題5: 2点A(0,0), B(4,0) から等しい距離にある点の軌跡を求めよ。
解答: (x,y) とおくと AP2=BP2 より x2+y2=(x−4)2+y2。 整理すると 0=−8x+16、 x=2。 軌跡は直線x=2(線分AB の垂直二等分線)。
どう問われるか
- 一次では距離・内分点・円の方程式・点と直線の距離が定番です。
- 二次では軌跡を求める問題や、 連立不等式の表す領域の図示・最大最小が問われます。
- 円と直線の位置関係は「中心と直線の距離d と半径r の大小」で判定します(d<r なら2点で交わる)。
まとめ
- 2点間の距離(x2−x1)2+(y2−y1)2、 内分点の公式
- 直線: 平行は傾き一致、 垂直は傾きの積−1
- 円の方程式 (x−a)2+(y−b)2=r2
- 点と直線の距離 a2+b2∣ax0+by0+c∣
次章では、 関数の変化のようすを調べる微分を学びます。
※「数検」「実用数学技能検定」は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材です。