数検2級
積分(不定積分・定積分・面積)
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この章で学ぶこと
微分のぎゃくの計算が積分です。 定積分を使うと、 曲線で囲まれた面積を求められます。
- 不定積分の計算(積分定数C)
- 定積分の計算
- 曲線と x軸で囲まれた面積
ポイント: ∫xndx=n+1xn+1+C。 微分すると指数が下がるので、 積分では 指数を1つ上げて、 その数で割る と覚えます。 微分してもとに戻るか確かめれば検算できます。
1. 不定積分
∫xndx=n+1xn+1+C(n=−1).
C は積分定数です。
例題1: ∫(3x2−4x+1)dx を求めよ。
解答: 各項を積分して x3−2x2+x+C。
(検算) (x3−2x2+x+C)′=3x2−4x+1。 ✓
2. 定積分
∫abf(x)dx=[F(x)]ab=F(b)−F(a),F′(x)=f(x).
例題2: ∫02x2dx を求めよ。
解答: ∫02x2dx=[3x3]02=38−0=38。
例題3: ∫13(2x−1)dx を求めよ。
解答: [x2−x]13=(9−3)−(1−1)=6−0=6。
(検算) 被積分関数2x−1 は1次関数。 x=1 で 1、 x=3 で 5、 台形の面積2(1+5)×2=6。 ✓
3. 面積
区間[a,b] で f(x)≥0 のとき、 曲線y=f(x) と x軸、 直線x=a, x=b で囲まれた面積は
S=∫abf(x)dx.
例題4: 放物線y=x2 と x軸、 直線x=1 で囲まれた部分(0≤x≤1)の面積を求めよ。
解答: S=∫01x2dx=[3x3]01=31。
例題5: 放物線y=−x2+4 と x軸で囲まれた部分の面積を求めよ。
解答: −x2+4=0 より x=±2。 区間[−2,2] で y≥0。
S=∫−22(−x2+4)dx=[−3x3+4x]−22.
x=2: −38+8=316。 x=−2: 38−8=−316。 差は 316−(−316)=332。
(検算) 偶関数なので S=2∫02(−x2+4)dx=2[−38+8]=2⋅316=332。 ✓
どう問われるか
- 一次では不定積分・定積分の計算が定番です。
- 二次では曲線と x軸、 あるいは2曲線で囲まれた面積を求める問題が出ます。
- 2曲線で囲まれた面積は ∫ab{(上の式)−(下の式)}dx で計算します。
よくまちがえるところ
積分の失点は 積分定数 と 面積と定積分の取りちがえ の2つに集まります。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|
| 積分定数を書き忘れる | 3x²-4x+1 の不定積分を x³-2x²+x とする | +C をつける |
| 定積分にも C をつける | 上端と下端のある積分に +C を書く | 定積分に C はつかない |
| 上端と下端を逆にする | 値を F(a)-F(b) とする | F(b)-F(a) |
| 定積分の値をそのまま面積とする | x 軸より下の部分で -4/3 を面積とする | 面積は 4/3 |
いちばん多いのは 面積と定積分の取りちがえ です。 定積分は x 軸より下の部分では負の値になります。 たとえば y=x²-1 を -1 から 1 まで積分すると -4/3 ですが、 この区間の面積は 4/3 です。 面積を求めるときは、 まず上にある式から下にある式を引いてから積分する、 という手順に固定しておくと符号で迷いません。
面積を求める手順
| 順番 | やること | 例(y=x² と y=x+2) |
|---|
| 1 | 交点を求める | x²=x+2 より x=-1、 2 |
| 2 | どちらが上かを1点で確かめる | x=0 で直線は 2、 放物線は 0 なので直線が上 |
| 3 | (上の式)-(下の式) を積分する | (x+2)-x² を -1 から 2 まで |
| 4 | 計算する | 9/2 |
| 5 | 値が正かを確かめる | 正なので符号は正しい |
放物線と直線で囲まれた部分の面積は、 交点の x 座標を α、 β、 x² の係数を a とすると、 (1/6) × (a の絶対値) × (β-α)³ でも求められます。 この例では (1/6)×1×3³=27/6=9/2 となり一致します。 計算が合っているかをすばやく確かめる道具として便利です。
大事: 不定積分は微分すればもとの式に戻ります。 x³-2x²+x+C を微分すると 3x²-4x+1 になるので、 これだけで検算が終わります。
自分でチェック
- 不定積分に積分定数 C をつけられる
- 定積分が F(b)-F(a) だと書ける
- x 軸より下では定積分が負になると言える
- 面積は (上の式)-(下の式) を積分すると言える
- 積分の答えを微分して検算できる
まとめ
- 不定積分: ∫xndx=n+1xn+1+C
- 定積分: F(b)−F(a)
- 面積: f(x)≥0 なら ∫abf(x)dx
- 微分してもとに戻るかで検算できる
次章では、 数Bの確率分布と統計的な推測を学びます。
※「数検」「実用数学技能検定」は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材です。