用語集
縁語えんご
ある語と関係の深い語を同じ歌の中にちりばめる表現技法。
ある語と関係の深い語を同じ歌の中にちりばめる表現技法。
縁語(えんご)とは、ある言葉と関係の深い言葉を、同じ歌の中にちりばめる表現技法です。仲間どうしの言葉が響き合って、歌全体のイメージを豊かにします。
| 中心の言葉 | いっしょに使う縁語 |
|---|---|
| 海 | 波・舟・浦・磯 |
| 衣(ころも) | 織る・染める・袖・裾 |
| 弓 | 引く・張る・射る |
| 糸 | より・ほつれ・乱る |
たとえば海をよむ歌に「波」「舟」「浦」をちりばめると、ひとつの場面が頭にうかびやすくなります。直接「海」と言わなくても、縁語をそろえることでイメージがふくらむのです。
ポイント 縁語は「仲間の言葉をそろえてイメージを豊かにする」技法。掛詞と組み合わせて使われることも多いので、セットで覚えましょう。
縁語とは、和歌で意味のうえで関連の深い言葉を、一首の中にそっと散りばめる表現技法です。連想でつながる語を響き合わせ、歌に統一感と奥行きを与えます。
| 中心の語 | 縁語になる言葉 |
|---|---|
| 糸 | 結ぶ・切る・乱る |
| 波 | 立つ・寄る・かへる |
| 火 | 燃ゆ・消ゆ・煙 |
たとえば「糸」を歌によみこむとき、「結ぶ」「切る」「乱る」といった糸に関係する言葉をあわせて使うと、それらが縁語になります。表面上は別のことを述べていても、裏で言葉どうしが連想でつながり、味わいが深まります。
ポイント 縁語は掛詞とあわせて使われることが多く、和歌の技巧の中でも高度なものです。「中心の言葉と関係する語が複数ちりばめられていないか」を探すと見つけられます。
縁語は、主題と関連の深い語を一首の中に意図的に散りばめ、連想によって歌の世界を深める修辞技法です。
| 中心となる語 | 縁語の例 |
|---|---|
| 衣(ころも) | 着る・袖・裁つ・綻ぶ |
| 海 | 波・浦・潮 |
| 糸 | 繰る・乱る・結ぶ |
たとえば「衣」を主題にした歌で「着る」「袖」「裁つ」などを意図的に配すると、表の意味とは別に「衣」をめぐる連想が裏で響き合います。掛詞と併用して重層的な意味を紡ぐ高度な技法で、古今集から新古今集にかけて発達しました。
試験では 「ある語の縁語を抜き出せ」という設問が出ます。一首の中で同じ分野(衣・水・糸など)の語が複数集まっていれば縁語の可能性が高い、と見当をつけて探すのがコツです。