この章で学ぶこと
すべての計算の土台となる部分です。 ここがあやふやだと、 平方根や二次方程式でつまずきます。 一次 (計算技能) で確実に点をとるためにも、 ここをしっかり固めましょう。
- 正負の数の四則 (たし算・ひき算・かけ算・わり算)
- 累乗と計算の順序
- 文字式の表し方と計算
- 単項式・多項式の計算
ポイント: いちばんの注意点は 符号 (+ と -) です。 とくに 「マイナスをかける」 「カッコをはずす」 ときに符号をまちがえやすいので、 ていねいに進めましょう。
1. 正負の数の計算
たし算・ひき算
- 同じ符号どうし → 絶対値を たして もとの符号
- ちがう符号どうし → 絶対値の 差 をとり大きいほうの符号
例:
(−7)+(−5)=−12,(−7)+5=−2
ひき算は 「ひく数の符号を変えてたす」 と考えます。
3−(−4)=3+4=7
かけ算・わり算
- 符号が 同じ → 答えは +
- 符号が ちがう → 答えは −
(−3)×(−4)=12,(−20)÷4=−5
累乗と計算の順序
計算は 「累乗 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算」 の順、 カッコがあれば先に。
例題: −32 と (−3)2 のちがいに注意して計算せよ。
| 式 | 意味 | 答え |
|---|
| −32 | −(3×3) | −9 |
| (−3)2 | (−3)×(−3) | 9 |
例題: 12−4×(−2) を計算せよ。
12−4×(−2)=12−(−8)=12+8=20
検算: 4×(−2)=−8、 12−(−8)=20。 正しい。
大事: −32=−9 です。 マイナスは 2 乗の 「外」 にあると考えます。 符号がついた数を 2 乗したいときは、 (−3)2 のようにカッコでくくります。
2. 文字式の計算
表し方のルール
- かけ算の記号× ははぶく (a×b=ab)
- 数は文字の 前 に書く (3×a=3a)
- 同じ文字の積は累乗で (a×a=a2)
- わり算は分数で (a÷3=3a)
1次式の計算
同類項 (文字の部分が同じ項) をまとめます。
例題: (5x−3)−(2x−7) を計算せよ。
(5x−3)−(2x−7)=5x−3−2x+7=3x+4
検算: x=1 を代入すると、 もとの式は (5−3)−(2−7)=2−(−5)=7、 答えの式は 3×1+4=7。 一致する。
ポイント: カッコの前が − のとき、 カッコをはずすと 中の符号がすべて反対 になります。 −(2x−7)=−2x+7。 ここが最大のミスポイントです。
3. 単項式・多項式の計算
単項式のかけ算・わり算
数どうし、 文字どうしを分けて計算します。
例題: 6a2b÷3a を計算せよ。
6a2b÷3a=3a6a2b=2ab
検算: 2ab×3a=6a2b。 もとにもどる。 正しい。
多項式と数のかけ算 (分配法則)
例題: 2(3x−4)−3(x−5) を計算せよ。
2(3x−4)−3(x−5)=6x−8−3x+15=3x+7
検算: x=2 でもとの式=2(6−4)−3(2−5)=4−(−9)=13、 答え =3×2+7=13。 一致。
式の値
例題: x=−2 のとき、 x2−3x+1 の値を求めよ。
(−2)2−3×(−2)+1=4+6+1=11
大事: 代入するときは必ず カッコをつけて から代入します。 x2 に x=−2 を入れるときは (−2)2=4。 カッコを忘れると −4 にしてしまいます。
どう問われるか
- 一次では 「−52+(−3)2 を計算せよ」 のような 符号と累乗 の計算がねらわれます。
- 文字式では 「3(2x−1)−(x+4) を計算せよ」 のように、 カッコをはずすときの符号 がポイントです。
- 式の値の問題では、 負の数の代入でカッコをつけ忘れないことが大切です。
まとめ
- 正負の数は 符号のルール を確実に
- −32=−9、 (−3)2=9 のちがいに注意
- カッコの前が − なら、 はずすときに中の符号がすべて反対
- 代入はカッコをつけてから
次章では、 中3 の重要単元 平方根 を学びます。