関数 — 比例反比例・一次関数・y=ax²
最終確認日:
この章で学ぶこと
中1 の比例・反比例、 中2 の一次関数、 中3 の をまとめて学びます。 グラフと式を行き来できるようにするのがゴールです。
- 比例 と反比例
- 一次関数 とグラフ
- 関数
- 変化の割合
ポイント: 「関数」 とは、 を決めると がただ 1 つ決まる関係のこと。 式・表・グラフの 3 つで同じ関係を表せるようになるのが大切です。
1. 比例と反比例
| 種類 | 式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 比例 | が 2 倍なら も 2 倍。 グラフは原点を通る直線 | |
| 反比例 | が 2 倍なら は 倍。 グラフは双曲線 |
例題: は に反比例し、 のとき である。 のときの を求めよ。
反比例は 。 より 、 。
検算: で ()。 式は正しい。 で 。
2. 一次関数
の形。 は 傾き、 は 切片 (軸と交わる点の 座標)。
例題: 2 点、 を通る直線の式を求めよ。
傾き 。
に を代入して 、 。
検算: を代入すると ()。 両方の点を通る。 正しい。
大事: 傾きは 「 が 1 ふえると がいくつふえるか」。 一次関数では傾きが変化の割合そのもので、 つねに一定です。
3. 関数 y = ax²
中3 で学ぶ関数。 グラフは原点を通り、 なら上に開いた 放物線、 なら下に開きます。 軸について左右対称です。
例題: で、 のときの を求めよ。
検算: 、 。 正しい。
大事: では が正でも負でも、 2 乗するので の符号は で決まります。 なら 。
4. 変化の割合
変化の割合 。 一次関数では一定 (傾き) ですが、 では場所によって変わります。
例題: で、 が から まで増えるときの変化の割合を求めよ。
で 、 で 。
検算: の増加量、 の増加量、 。 正しい。
ポイント: で が から まで変わるとき、 変化の割合は になります。 上の例は で一致。 検算に便利です。
どう問われるか
- 一次では 「 で のときの 」 「2 点を通る直線の式」 など、 値や式を求める問題。
- 二次ではグラフ上の点や、 一次関数と の 交点 を求める問題が出ます。 交点は連立方程式 (= 二次方程式) で求めます。
よくまちがえるところ
関数は、 一次関数の感覚を y = ax² にそのまま持ちこむ ことが最大のつまずきです。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| y = ax² の変化の割合を a だと思う | y = x² で x が 2 から 5 のときの変化の割合を 1 とする | (25 - 4) / (5 - 2) = 7。 一定ではない |
| 反比例の式を比例と同じ形にする | y が x に反比例するのに y = ax とおく | 反比例は y = a / x |
| 2 乗のときに符号を落とす | y = 2x² に x = -3 を入れて -18 とする | (-3)² = 9 なので 2 × 9 = 18 |
| 傾きと切片を取りちがえる | y = 2x + 1 の傾きを 1 とする | x にかかる 2 が傾き、 1 が切片 |
いちばん多いのは y = ax² の変化の割合を a だと思うこと です。 一次関数では変化の割合がどこでも傾き a に等しくなりますが、 y = ax² のグラフは放物線で、 場所によって傾き方が変わります。 x が p から q まで変わるときの変化の割合は a(p + q) になるので、 x の位置によって値が変わることが式からも分かります。
変化の割合の求め方の手順
| 順番 | やること | 例 (y = x² で x が 2 から 5) |
|---|---|---|
| 1 | 始めの x のときの y を求める | x = 2 で y = 4 |
| 2 | 終わりの x のときの y を求める | x = 5 で y = 25 |
| 3 | y の増加量を出す (終わり - 始め) | 25 - 4 = 21 |
| 4 | x の増加量を出す (終わり - 始め) | 5 - 2 = 3 |
| 5 | y の増加量 ÷ x の増加量 を計算する | 21 ÷ 3 = 7 |
| 6 | y = ax² なら a(p + q) と一致するか確かめる | 1 × (2 + 5) = 7 で一致 |
手順 3 と 4 は 引く向きを必ずそろえます。 片方だけ逆にすると符号が反対になり、 右上がりのグラフなのに変化の割合が負になるといったおかしな結果になります。 一次関数なら手順 5 の答えが傾き a と一致するので、 それ自体が検算になります。
ポイント: 一次関数と y = ax² の交点は、 2 つの式を連立させると二次方程式になります。 第5章の解き方がそのまま使えるので、 交点の問題が出たら因数分解か解の公式を思い出しましょう。
自分でチェック
- 比例 y = ax と反比例 y = a / x を書き分けられる
- 一次関数の傾きと切片を式から読める
- y = ax² のグラフが原点を通る放物線だと言える
- y = ax² の変化の割合が一定でない理由を説明できる
- a(p + q) を使って変化の割合を検算できる
まとめ
- 比例、 反比例
- 一次関数、 傾き が変化の割合
- のグラフは原点を通る放物線
- の変化の割合は
次章では、 図形の単元 (合同・相似・円周角) を学びます。
学習ロードマップ(10件)
ほかの分野の練習もチェック
式の計算一問一答
正負の数・文字式・式の計算を確認する一問一答です。
平方根一問一答
平方根(根号の計算・有理化・大小)を確認する一問一答です。
展開と因数分解一問一答
式の展開と因数分解を確認する一問一答です。
方程式一問一答
一次・連立・二次方程式を確認する一問一答です。
図形(相似・円周角) 一問一答
相似・円周角・角度を確認する一問一答です。
三平方の定理一問一答
三平方の定理(平面・空間への応用)を確認する一問一答です。
確率・統計一問一答
確率・データの活用・標本調査を確認する一問一答です。
文章題・特有問題一問一答
速さ・割合・規則性などの文章題を確認する一問一答です。
数検3級総合問題集
数検3級レベル(中学3年程度)の全範囲を本試験形式でまとめて確認する総合問題集です。一次(計算技能)相当20問と二次(数理技能)相当20問の計40問で力だめし。