この章で学ぶこと
中3 で新しく出てくる 平方根 ( の計算) を学びます。 二次方程式 や 三平方の定理 で必ず使うので、 ここを確実にしましょう。
- 平方根 と 根号 ( ) の意味
- 根号のかけ算・わり算・たし算・ひき算
- 根号をふくむ式の計算 (簡単にする)
- 分母の 有理化
- 平方根の大小
ポイント: a は 「2 乗すると a になる正の数」 です。 たとえば 9=3 (32=9 だから)。 根号の中をできるだけ小さくするのが計算の基本です。
1. 平方根と根号
ある数a (a>0) に対して、 2 乗すると a になる数を a の 平方根 といいます。 正・負の 2 つあり、 正のほうを a、 負のほうを −a と書きます。
| 数 | 平方根 |
|---|
| 9 | 3 と −3 |
| 5 | 5 と −5 |
| 0 | 0 のみ |
大事: 9=3 (−3 ではない)。 根号 は正の平方根だけを表します。 一方、 「9 の平方根は?」 と聞かれたら ±3 の両方です。 問い方のちがいに注意。
2. 根号の計算
かけ算・わり算
a×b=ab,ba=ba(a≥0, b>0)
根号の外に出す
根号の中が 「(平方数) × (残り)」 の形なら、 平方数を外に出せます。
例題: 12 を簡単にせよ。
12=4×3=4×3=23
検算: 23 を 2 乗すると 22×3=4×3=12。 もとの 12 に戻る。 正しい。
たし算・ひき算
根号の中が同じものどうしだけ、 まとめられます (文字式の同類項と同じ感覚)。
例題: 18+8 を計算せよ。
18=32,8=22
18+8=32+22=52
検算: 52 を 2 乗すると 25×2=50。 一方18+8 を概算すると 4.24+2.83=7.07、 52≈5×1.41=7.07。 一致する。
ポイント: 2+3 は これ以上まとめられません。 中がちがうからです。 「ルートのたし算は中身が同じときだけ」 と覚えましょう。
3. 分母の有理化
分母に根号がある形は、 分母から根号をなくす 有理化 をします。 分母と同じ根号を分母・分子にかけます。
例題: 36 を 有理化 せよ。
36=3×36×3=363=23
検算: 23≈2×1.73=3.46、 もとの 36≈1.736=3.47。 ほぼ一致 (四捨五入の差)。 正しい。
大事: 答えは根号を簡単にし、 分母を 有理化 した形にするのがマナーです。 363 で止めず、 23 まで約分しましょう。
4. 平方根の大小
根号の中が大きいほど、 値も大きくなります (a<b なら a<b)。 根号がない数は、 2 乗して中に入れると比べやすいです。
例題: 3 と 8 と 10 を小さい順に並べよ。
3=9 と直すと、 中身で比べられる。
8<9<10
よって小さい順に 8, 3, 10。
検算: 8≈2.83、 3、 10≈3.16。 たしかにこの順。 正しい。
どう問われるか
- 一次では 「50−18 を計算せよ」 のような 根号の計算 が頻出。 まず根号を簡単にするのがコツ。
- 「510 を簡単にせよ」 のような 有理化 もよく出ます。
- 「2 と 1.5 の大小」 のような 大小 の問題は、 2 乗して比べると確実です。
まとめ
- a は 「2 乗して a になる正の数」、 9=3
- 根号は中を 「(平方数)×(残り)」 に分けて外に出す (12=23)
- たし算・ひき算は 中身が同じ ときだけまとめる
- 分母の根号は 有理化 してなくす
次章では、 計算の大事な武器 式の 展開 と 因数分解 を学びます。