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ITパスポート

ネットワーク

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

テクノロジ系けい 45 問もんのうち、この章しょうは 8〜10 問もんほど出題しゅつだいされる最さい重要じゅうよう分野ぶんやのひとつです。「スマホで YouTube が見みられるのはなぜ?」「https:// の鍵かぎマークは何なにを守まもっているの?」「社内しゃない LAN と自宅じたくの Wi-Fi って何なにが違ちがうの?」「ポケット Wi-Fi や 5G ってどう選えらぶ?」といった、毎日まいにち使つかっているのに仕組しくみは知しらない通信つうしんの基礎きそを扱あつかいます。

ネットワークはセキュリティとも密接みっせつに関係かんけいするため、章しょう 14 情報じょうほうセキュリティと合あわせて学まなぶと効率こうりつ的てきです。覚おぼえる用語ようごが多おおいですが、「どの層そうの・どの役割やくわりの・どの識別子しきべつしを扱あつかう技術ぎじゅつか」という軸じくで整理せいりすると混乱こんらんしません。

シラバス Ver.6.5 では中ちゅう分類ぶんるい 22「ネットワーク」として 3 つの小しょう分類ぶんるいで構成こうせいされています:

小しょう分類ぶんるい項目こうもく本章ほんしょうの対応たいおう節ぶし
58ネットワーク方式ほうしき1・2 節ふし
59通信つうしんプロトコル3 節ふし
60ネットワーク応用おうよう4 節ふし

学習がくしゅうゴール

この章しょうを読よみ終おえた時点じてんで、以下いかができるようになっていることを目指めざします。

  • OSI 参照モデルおーえすあいさんしょうもでる 7 層そうとTCP/IP 4 層そうの対応たいおうを判別はんべつできる
  • IP アドレスあいぴーあどれす(IPv4・IPv6)とサブネットマスクさぶねっとますく・NAT の役割やくわりを使つかいこなせる
  • 主要しゅようプロトコルぷろとこる(HTTP・HTTPS・FTP・SMTP・POP・IMAP・DNS・DHCP)を用途ようとから判別はんべつできる
  • LAN・WAN・無線 LANむせんらん(Wi-Fi)・FTTH・モバイル通信つうしん(5G 等ひとし)の違ちがいを使つかいこなせる
  • ネットワーク機器きき(ルータるーた・スイッチすいっち・ハブはぶ・ファイアウォールふぁいあうぉーる・プロキシ)の役割やくわりと動作どうさレイヤを判別はんべつできる
  • TCP と UDP の使つかい分わけ、HTTP と HTTPS の違ちがいを説明せつめいできる

試験しけんでは: ネットワークは「動作どうさ層そう(レイヤ)の判別はんべつ」と「用途ようととプロトコルのマッチング」が 2 大だい定番ていばん。「異ことなるネットワーク同士どうしをつなぐ機器ききは?」(→ ルータ、L3)、「メールの送信そうしんに使つかうプロトコルは?」(→ SMTP)のような逆ぎゃく引びき問題もんだいに強つよくなるのが合格ごうかくのコツ。

1. ネットワークの基本きほん構成こうせい

ネットワークは複数ふくすうのコンピュータをつないで情報じょうほうをやり取とりする仕組しくみです。家いえで Wi-Fi につなぐと家族かぞくのスマホや PC が同おなじネットワーク(LAN)に入はいり、そこからさらに外そとのインターネット(WAN)へ抜ぬけていく——この 2 段階だんかいの構造こうぞうを理解りかいすることがすべての基礎きそになります。この節ふしでは、範囲はんいによる分類ぶんるいと各層かくそうで働はたらく機器ききを整理せいりします。

リング・メッシュ・スター・バス・ツリーなどネットワーク構成の図
ネットワークの構成こうせい(トポロジー)。機器ききのつなぎ方かたにはスター型がた・バス型がた・リング型がた・メッシュ型がた・ツリー型がたなどがあり、それぞれ配線はいせんのしやすさや障害しょうがいへの強つよさが異ことなる。

1.1 LAN と WAN

ネットワークは範囲はんい(スケール)で 2 つに大別たいべつされます。LAN は建物たてもの内ないの小ちいさな輪わ、WAN は地理ちり的てきに離はなれた拠点きょてんを結むすぶ大おおきな輪わ。典型てんけい的てきな家庭かていでは「家いえの中なか = LAN、外そと(インターネット)= WAN」の境界きょうかいにルータ(Wi-Fi ルータ)があり、両者りょうしゃを橋渡はしわたししています。

区分くぶん範囲はんい典型てんけい例れい
LAN(Local Area Network)建物たてもの・敷地しきち内ないオフィス・家庭かてい内ないネットワーク
WAN(Wide Area Network)地理ちり的てきに離はなれた拠点きょてん間かん本社ほんしゃ-支社ししゃ間かん、インターネット回線かいせん
イントラネット組織そしき内ないに閉とじたネットワーク社内しゃないポータル、情報じょうほう共有きょうゆう
エクストラネット取引とりひき先さき等とうとも接続せつぞく可能かのうな閉域いき網もう企業きぎょう間かん B2B

インターネットいんたーねっとは世界せかい規模きぼの WAN の代表だいひょう例れい。通信つうしん事業じぎょう者しゃ(ISP)の回線かいせんを通つうじて世界中せかいじゅうの LAN が相互そうごにつながっています。たとえば日本にほんから米国べいこくのサーバにアクセスするとき、自宅じたく LAN → ISP → 国内こくない WAN → 海底かいていケーブル → 米国べいこく WAN → 米国べいこく ISP → 米国べいこくサーバの LAN、と何なん段階だんかいもの WAN を経由けいゆしています。

覚おぼえ方かた: Local(局所きょくしょ)= LAN、Wide(広域こういき)= WAN。家いえや会社かいしゃの「中なか」は LAN、「外そととの接続せつぞく」は WAN。

1.2 ネットワーク構成こうせい機器きき

ネットワーク機器ききは「どのレイヤで何なにを見みて転送てんそうを決きめるか」で役割やくわりが分わかれます。物理ぶつり層そうのリピータは電気でんき信号しんごうをそのまま増幅ぞうふくするだけ、データリンク層そうのスイッチは MAC アドレスで宛先あてさきを選えらび、ネットワーク層そうのルータは IP アドレスで経路けいろを決きめる、という階層かいそう的てきな役割やくわり分担ぶんたんになっています。

機器きき動作どうさレイヤ役割やくわり
リピータりぴーた物理層ぶつりそう信号しんごうを増幅ぞうふくして届とどく距離きょりを延のばす
ハブ(リピータハブ)物理ぶつり層そう1 つの入力にゅうりょくを全ぜんポートに転送てんそう
ブリッジぶりっじ / スイッチングハブデータリンク層でーたりんくそうMAC アドレスまっくあどれすで宛先あてさきポートに絞しぼって転送てんそう
ルータネットワーク層ねっとわーくそうIPアドレスで異ことなるネットワーク間かんを中継ちゅうけい
デフォルトゲートウェイでふぉるとげーとうぇい—外部がいぶネットワークへの出口でぐちとなるルータ
プロキシサーバぷろきしさーばアプリケーション層あぷりけーしょんそう代理だいりでインターネット接続せつぞく・キャッシュ・フィルタ
レイヤ名称めいしょう機器きき・識別子しきべつし
L7アプリケーション層プロキシサーバ(URL / HTTP で判断はんだん)
L3ネットワーク層ルータ(IP アドレスで経路けいろ選択せんたく)
L2データリンク層スイッチ・ブリッジ(MAC アドレスで判断はんだん)
L1物理ぶつり層そうリピータ・ハブ(信号しんごうを増幅ぞうふくするだけ)

識別子しきべつしの階層かいそう: URL(L7)→ IP(L3)→ MAC(L2)。上位じょういほど「論理ろんり的てき」、下位かいほど「物理ぶつり的てき」。

ポイント: 「どこで誰だれをどう識別しきべつするか」が階層かいそうで違ちがいます。スイッチは MAC、ルータは IP、プロキシは URL / HTTP。「異ことなるネットワーク同士どうしを繋つなぐ」役割やくわりはルータだけ(L3 で IP アドレスを扱あつかえるから)。

家庭用無線 LAN ルーター
ルーター (例れい)。 異ことなるネットワークを接続せつぞくし、 パケットを宛先あてさきへ転送てんそうする装置そうち。

1.3 有線ゆうせん LAN

オフィスや家庭かていでもっとも広ひろく使つかわれる有線ゆうせん LAN は イーサネット(Ethernet、IEEE 802.3 系けい)。規格きかく名めいの数字すうじで速度そくどが、末尾まつびのアルファベットでケーブル種別しゅべつがわかります。規格きかくが新あたらしいほど同おなじ長ながさのケーブルで速はやく通信つうしんできます。

規格きかく速度そくどケーブル用途ようと
100BASE-TX100 Mbpsカテゴリ 5旧きゅうオフィス標準ひょうじゅん
1000BASE-T1 Gbpsカテゴリ 5e 以上いじょう現在げんざいの標準ひょうじゅん
10GBASE-T10 Gbpsカテゴリ 6A 以上いじょうデータセンタ・高性能こうせいのう

引ひっかけ: 速度そくど単位たんい bps(bits per second)は「1 秒びょうあたりのビット数すう」で、B(バイトばいと)ではない。1 byte = 8 bits なので「100 Mbps ≠ 100 MB/s」。計算けいさん問題もんだいでは 8 倍ばいの差さに気きをつける。

RJ-45 LAN ケーブルコネクタ
イーサネット。 LAN で広ひろく使つかわれる有線ゆうせん接続せつぞく規格きかく。 RJ-45 コネクタが特徴とくちょう。
光ファイバーの束
光ひかりファイバー。 光ひかりを通信つうしん媒体ばいたいに使つかう高速こうそく通信つうしんケーブル。 距離きょり・速度そくどに優すぐれる。

2. 無線むせん LAN と IoT 通信つうしん

無線むせん LAN・モバイル通信つうしん・IoT 通信つうしんはケーブルなしで情報じょうほうをやり取とりする技術ぎじゅつ群ぐんです。Wi-Fi でスマホが使つかえ、4G/5G で外出がいしゅつ先さきでもネットにつながり、スマートウォッチが BLE で心拍しんぱくデータを送おくる——すべてこの節ふしの範囲はんい。規格きかくと用途ようとの対応たいおうが頻出ひんしゅつです。

2.1 無線むせん LAN(Wi-Fi)

Wi-Fi は無線むせん LAN の普及ふきゅうブランド名めい(IEEE 802.11 系列けいれつ)。世代せだいごとに数字すうじ(Wi-Fi 4 / 5 / 6 / 6E)で識別しきべつされるようになり、新あたらしいほど高速こうそく・多た端末たんまつ対応たいおうになります。世代せだいの違ちがいは電子でんしレンジや Bluetooth と干渉かんしょうしやすい 2.4 GHz 帯おびか、より速はやくて干渉かんしょうしにくい 5 GHz 帯おびかでも区別くべつされます。

世代せだい正式せいしき名めい最大さいだい速度そくど(規格きかく値ち)特徴とくちょう
Wi-Fi 4IEEE 802.11n600 Mbps2.4 / 5 GHz 両りょう対応たいおう
Wi-Fi 5IEEE 802.11ac6.93 Gbps5 GHz のみ
Wi-Fi 6IEEE 802.11ax9.6 Gbps多数たすう端末たんまつ同時どうじ接続せつぞくに強つよい
Wi-Fi 6E802.11ax + 6 GHz同上どうじょう6 GHz 帯おびの追加ついかで混雑こんざつ回避かいひ

無線むせん LAN 接続せつぞくの要素ようそ

用語ようご意味いみ
ESSID(SSID)無線むせんネットワークの識別しきべつ名めい
AP(アクセスポイント)無線むせん端末たんまつを LAN に接続せつぞくする中継ちゅうけい機器きき
ローミング移動いどうしながら AP を自動じどう切替きりかえ
ステルスSSID をブロードキャストしないことで存在そんざいを隠かくす
MAC アドレスフィルタリング登録とうろくした MAC アドレスの機器ききのみ接続せつぞく許可きょか
WPS無線むせん LAN 接続せつぞくを簡単かんたんにセットアップする機能きのう
Wi-Fi DirectAP なしで端末たんまつ同士どうしが直接ちょくせつ通信つうしん

無線むせん LAN の暗号あんごう化か(セキュリティ)

方式ほうしき安全あんぜん性せい備考びこう
WEP❌ 脆弱ぜいじゃく使用しよう禁止きんし
WPA△旧式きゅうしき
WPA2○現行げんこう標準ひょうじゅん
WPA3◎最新さいしん、Wi-Fi 6 以降いこう推奨すいしょう

試験しけんでの頻出ひんしゅつ: WEP は絶対ぜったいに使つかわない(数すう分ふんで解析かいせきされる)。現代げんだいでは WPA2 が最低さいていライン、WPA3 が推奨すいしょう。公衆こうしゅう Wi-Fi で暗号あんごう化か方式ほうしきが WEP なら接続せつぞくしない判断はんだんが重要じゅうよう。

2.2 モバイル通信つうしん

スマートフォンやタブレットが屋外おくがいで通信つうしんできるのは、基地きち局きょくを介かいしたモバイル通信つうしん網もうのおかげ。世代せだいが上あがるごとに「速度そくど」「遅延ちえん」「同時どうじ接続せつぞく数すう」が向上こうじょうしてきました。特とくに 5G は 4G の延長えんちょうではなく、3 つの異ことなる性格せいかくを持もつ革新かくしん的てき技術ぎじゅつです。

規格きかく速度そくど(規格きかく値ち)特徴とくちょう・用途ようと
3G〜14 Mbpsガラケー時代じだい
LTE(4G)最大さいだい 1 Gbpsスマートフォン主流しゅりゅう
5G最大さいだい 20 Gbps(下くだり)超ちょう高速こうそく・低てい遅延ちえん・多数たすう接続せつぞく(2020〜)

5G の 3 特徴とくちょう(覚おぼえ方かた: e-e-e):

  • 高速こうそく大だい容量ようりょう(eMBB、enhanced Mobile Broadband) — 動画どうがストリーミング・VR
  • 超ちょう低てい遅延ちえん(URLLC、Ultra-Reliable Low Latency Communication) — 自動じどう運転うんてん・遠隔えんかく手術しゅじゅつ
  • 多数たすう同時どうじ接続せつぞく(mMTC、massive Machine Type Communication) — スマートシティの IoT

頻出ひんしゅつ: 5G はただ「速はやい 4G」ではなく、3 つの用途ようとがある。自動じどう運転うんてんには 低てい遅延ちえん、スタジアムの満員まんいん観客かんきゃくが同時どうじ配信はいしんするには 多数たすう接続せつぞく、8K 動画どうが配信はいしんには 高速こうそく大だい容量ようりょうと、用途ようとで使つかい分わけられるのが特徴とくちょう。

2.3 IoT 通信つうしん規格きかく

家電かでん・センサー等とうのIoTデバイスは計算けいさん資源しげん・電力でんりょくが限かぎられる(ボタン電池でんちで 1 年ねん動うごく必要ひつようがある等ひとし)ため、Wi-Fi や 4G を使つかえません。代かわりに超ちょう低てい電力でんりょく・低速ていそくの専用せんよう通信つうしん規格きかくを使つかいます。「近距離きんきょり」「広域こういき・低てい電力でんりょく」の 2 系統けいとうで整理せいりするのがコツ。

規格きかく特徴とくちょう用途ようと例れい
BLE(Bluetooth Low Energy)近距離きんきょり(〜10m)・低てい電力でんりょくウェアラブル、ビーコン、室内しつない測位そくい
LPWA(Low Power Wide Area)広域こういき(数かず km)・超ちょう低てい電力でんりょく・低速ていそく(数かず kbps)農業のうぎょう IoT、電力でんりょくメータ、駐車ちゅうしゃ場じょう
LoRaWANLPWA の代表だいひょう方式ほうしきスマート農業のうぎょう・遠隔えんかく検針けんしん
ZigBeeメッシュ対応たいおう低てい電力でんりょく無線むせんスマートホーム、ビル管理かんり
NFC超ちょう近距離きんきょり(〜10cm)Suica、おサイフケータイ、ID カード

具体ぐたい例れい: スマートウォッチがスマホに心拍しんぱくデータを送おくるのは BLE、電力でんりょく会社かいしゃが各かく家庭かていの電気でんき使用しよう量りょうを遠隔えんかく検針けんしんするのは LPWA、交通こうつう系けい IC カードで改札かいさつを通とおるのは NFC。それぞれ距離きょり・電力でんりょく・速度そくどの要求ようきゅうが違ちがうため、最適さいてきな技術ぎじゅつが違ちがいます。

2.4 その他たの通信つうしん関連かんれん用語ようご

スマートフォン契約けいやくや事業じぎょう者しゃの切替きりかえ時じによく出でてくる用語ようごです。実生活じっせいかつでも頻繁ひんぱんに目めにする言葉ことばで、試験しけんでは略称りゃくしょう → 正式せいしき名称めいしょうの対応たいおうが問とわれます。

用語ようご正式せいしき名めい意味いみ
MVNOMobile Virtual Network Operator仮想かそう移動いどう体たい通信つうしん事業じぎょう者しゃ(格安かくやす SIM 等ひとし、ドコモ・au の回線かいせんを借かりる事業じぎょう者しゃ)
ISPInternet Service Providerインターネット接続せつぞく事業じぎょう者しゃ(OCN、BIGLOBE 等ひとし)
SIM / eSIMSubscriber Identity Module加入かにゅう者しゃ識別しきべつモジュール(物理ぶつりカード / 組込くみこみ型がた)
MNPMobile Number Portability電話でんわ番号ばんごうを維持いじしたまま事業じぎょう者しゃ変更へんこう
テザリング—スマホ経由けいゆで PC 等とうをインターネット接続せつぞく
ローミング—契約けいやく事業じぎょう者しゃ外がいの回線かいせんを借かりて海外かいがいでも通信つうしん

3. 通信つうしんプロトコル

プロトコル(Protocol)とは、通信つうしんする双方そうほうが従したがう約束やくそくごとのことです。「挨拶あいさつの仕方しかた・データの形式けいしき・エラーの対処たいしょ法ほう」を事前じぜんに決きめておかないと、異ことなるメーカーの機器きき同士どうしでは通信つうしんできません。プロトコルは階層かいそう化かされており、HTTP(アプリ層そう)は TCP(トランスポート層そう)の上うえで動うごき、TCP は IP(ネットワーク層そう)の上うえで動うごく、という積つみ重かさね構造こうぞうになっています。試験しけんではこの階層かいそうとプロトコルの対応たいおうが最さい頻出ひんしゅつです。

3.1 OSI 参照さんしょうモデル

OSI 参照モデルおーえすあいさんしょうもでる(Open Systems Interconnection)はISOが策定さくていした 7 層そうのモデル。各層かくそうの役割やくわりを分離ぶんりして考かんがえることで通信つうしんを体系たいけい的てきに理解りかいできるようにした教科書きょうかしょ的てきな枠組わくぐみです。実じつ運用うんようは次節じせつの TCP/IP 4 層そうモデルが使つかわれますが、試験しけんでは OSI の 7 層そう名めいと代表だいひょうプロトコルを暗記あんきする必要ひつようがあります。

層そう名称めいしょう役割やくわり代表だいひょうプロトコル
7アプリケーション層そうアプリ特有とくゆうのやりとりHTTP、SMTP、FTP
6プレゼンテーション層ぷれぜんてーしょんそうデータ形式けいしき変換へんかん・暗号あんごう化かSSL/TLS
5セッション層せっしょんそう通信つうしんセッションの管理かんり—
4トランスポート層とらんすぽーとそう信頼しんらい性せい・順序じゅんじょ保証ほしょうTCP、UDP
3ネットワーク層そう経路けいろ選択せんたく・中継ちゅうけいIP、ICMP
2データリンク層そう隣接りんせつ機器きき間かんの通信つうしんEthernet、Wi-Fi
1物理ぶつり層そう電気でんき信号しんごう・ケーブル1000BASE-T・光ひかりファイバ等とう(媒体ばいたい/規格きかく)

3.2 TCP/IP プロトコルスイート

実際じっさいのインターネットで使つかわれるのは TCP/IPの 4 階層かいそうモデル。OSI を実装じっそう側がわに合あわせて簡略かんりゃく化かしたものです。OSI の上位じょうい 3 層そう(アプリケーション・プレゼンテーション・セッション)がひとつのアプリ層そうに、下位かい 2 層そう(データリンク・物理ぶつり)がひとつのネットワークインタフェース層そうにまとめられています。

階層かいそう役割やくわり代表だいひょうプロトコル
アプリケーション層そうHTTP・SMTP 等とうの用途ようと別べつHTTP、HTTPS、FTP、SMTP、POP、IMAP、DNS、DHCP、NTP
トランスポート層そうTCP / UDPTCP、UDP
インターネット層そうIP による中継ちゅうけいIP、ICMP
ネットワークインタフェース層そう物理ぶつり伝送でんそうEthernet、Wi-Fi
OSI 参照さんしょうモデル(7 層そう)TCP/IP モデル(4 層そう)代表だいひょうプロトコル
7. アプリケーションアプリケーションHTTP / SMTP / DNS 等
6. プレゼンテーション
5. セッション
4. トランスポートトランスポートTCP / UDP
3. ネットワークインターネットIP / ICMP
2. データリンクネットワークインタフェースEthernet / Wi-Fi
1. 物理ぶつり

暗記あんきのコツ: 「アプ・プレ・セ・ト・ネ・デ・物ぶつ」(上うえから)。OSI の上位じょうい 3 層そうは TCP/IP では 1 つの「アプリケーション層そう」に統合とうごうされる。

3.3 主要しゅようプロトコル

トランスポート層そう(TCP vs UDP)

TCP と UDP は使つかい分わけが重要じゅうようです。TCP は信頼しんらい性せい重視じゅうしで、データを確実かくじつに届とどけるために受信じゅしん確認かくにん・再送さいそう・順序じゅんじょ保証ほしょうを行おこないます。UDP は速度そくど重視じゅうしで、受信じゅしん確認かくにんを省略しょうりゃくし届とどかなかったデータは諦あきらめる代かわりに軽快けいかいです。動画どうが通話つうわのようにリアルタイム性せいが重要じゅうような場面ばめんでは、古ふるいデータを再送さいそうするより新あたらしいデータを即そく配信はいしんする UDP が向むきます。

プロトコル正式せいしき名めい特徴とくちょう用途ようと
TCPTransmission Control Protocol信頼しんらい性せいあり(再送さいそう・順序じゅんじょ保証ほしょう)Web・メール・ファイル転送てんそう
UDPUser Datagram Protocol信頼しんらい性せいなし・高速こうそく・軽量けいりょう動画どうが配信はいしん・VoIP・DNS

覚おぼえ方かた: TCP = 宅配たくはい便びん(受うけ取とり印しるしが必要ひつよう、確実かくじつに届とどく)、UDP = 葉書はがきをバラまく(届とどかなくても気きにしない、速はやい)。Web やメールは TCP、動画どうが配信はいしんや通話つうわは UDP が基本きほん。

アプリケーション層そうプロトコル

アプリ層そうのプロトコルは「やりたいこと → 使つかうプロトコル」のマッチングが頻出ひんしゅつ。それぞれ固有こゆうのポート番号ばんごうが決きまっていて、ルータやファイアウォールはこのポート番号ばんごうを見みて通信つうしんを識別しきべつします。暗号あんごう化か版ばん(末尾まつびが S)は TLS で通信つうしんを暗号あんごう化かしたバージョンで、現代げんだいの Web はほぼすべて HTTPS(暗号あんごう化か版ばん)が使つかわれています。

プロトコル用途ようとポート暗号あんごう化か版ばん
HTTPWeb ページ配信はいしん80HTTPS(443、TLS 使用しよう)
SMTPメール送信そうしん25 / 587SMTPS
POP3メール受信じゅしん(ダウンロード型がた)110POP3S
IMAPメール受信じゅしん(サーバ保持ほじ型がた)143IMAPS
FTPファイル転送てんそう20 / 21FTPS / SFTP
DNS名前なまえ解決かいけつ(ドメイン → IP)53DoH / DoT
DHCPIP アドレス自動じどう割当わりあて67 / 68—
NTP時刻じこく同期どうき123—
SSHリモートログイン(暗号あんごう化か)22—
Telnetリモートログイン(非ひ暗号あんごう化か、非ひ推奨すいしょう)23—

頻出ひんしゅつ引ひっかけ:

  • POP はダウンロード型がた(メールをクライアントに取とり込こむ):PC に取とり込こんだら他ほかの端末たんまつから見みえない
  • IMAP はサーバ保持ほじ型がた(複数ふくすう端末たんまつから同おなじメールを見みられる):スマホ・PC・タブレットで同期どうき
  • HTTPS は HTTP + TLS(旧きゅう SSL)の組合せくみあわせ。暗号あんごう通信つうしんで盗聴とうちょうを防ふせぐ。鍵かぎマークが出でるサイトはこれ
  • SMTP は送信そうしん専用せんよう、受信じゅしんには POP3 か IMAP を使つかう

3.4 メール関連かんれんの補足ほそく用語ようご

メールアプリで見慣みなれている cc / bcc は、単たんなる複数ふくすう宛先あてさきではなく「受信じゅしん者しゃに他たの宛先あてさきが見みえるかどうか」で区別くべつされます。ビジネスマナーとしても重要じゅうようで、たとえば多数たすうの顧客こきゃくに同どう報ほうメールを送おくるときに cc で宛先あてさきをバラすと個人こじん情報じょうほう漏洩ろうせつになります。bcc を使つかうのが常識じょうしきです。

用語ようご意味いみ使つかいどころ
To主しゅたる宛先あてさき返信へんしんを期待きたいする相手あいて
cc(Carbon Copy)参考さんこう宛先あてさき。全ぜん受信じゅしん者しゃに見みえる関係かんけい者しゃへの情報じょうほう共有きょうゆう
bcc(Blind Carbon Copy)参考さんこう宛先あてさき。他たの受信じゅしん者しゃには見みえない多数たすうへの同どう報ほう、個別こべつ情報じょうほう保護ほご
MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)メールに添付てんぷファイルや日本語にほんごを扱あつかう拡張かくちょう仕様しよう添付てんぷ付つきメール・HTML メール
電子でんしメールクライアントOutlook、Thunderbird、Gmail Web 等ひとしメール送受信そうじゅしんアプリ

引ひっかけ: 「メンバー全員ぜんいんにアンケートを送おくり、互たがいの返信へんしん先さきを見みせない」という要件ようけんでは bcc。cc にすると全員ぜんいんのメアドがバラされる(個人こじん情報じょうほう漏洩ろうせつ)。初心者しょしんしゃがやりがちなミスで、試験しけん・実務じつむどちらでも要注意ようちゅうい。

4. ネットワーク応用おうよう

ここまでの基礎きそを踏ふまえ、インターネットで実際じっさいに何なにが起おきているかを見みていきます。IP アドレスで端末たんまつを識別しきべつし、DNS でドメイン名めいを IP に変換へんかんし、URL で場所ばしょを指定していして、HTTP/HTTPS で通信つうしんする——一連いちれんの流ながれを押おさえると Web サイトが開ひらくまでの内部ないぶ動作どうさが見みえてきます。試験しけんではそれぞれの仕組しくみと用途ようとが個別こべつに問とわれます。

4.1 IP アドレスと DNS

IP アドレス

IP アドレスあいぴーあどれすはインターネット上じょうの住所じゅうしょ。送信そうしん元もとと宛先あてさきを識別しきべつするための番号ばんごうで、現在げんざいは古ふるい IPv4(32 bit)と新あたらしい IPv6(128 bit)が併用へいようされています。IPv4 は約やく 43 億おく個こしかアドレスがなく、すでに枯渇こかつしているため、スマホ・IoT 時代じだいに対応たいおうする IPv6 への移行いこうが進すすんでいます。

版ばん長ながさ例れい備考びこう
IPv432 bit(4 オクテット)192.168.1.1約やく 43 億おく、枯渇こかつ。NAT で延命えんめい中ちゅう
IPv6128 bit(16 オクテット)2001:db8::1約やく 340 澗(≒3.4×10^38)、ほぼ無限むげん

IPv4 枯渇こかつの現状げんじょう: 43 億おくアドレスは世界せかい人口じんこうより少すくなく、スマホ・IoT 機器ききの増加ぞうかで完全かんぜんに不足ふそく。組織そしき内ないではプライベート IP を使つかい、インターネットに出でるときだけ NAT でグローバル IP に変換へんかんする運用うんようで延命えんめいしています。IPv6 はこの問題もんだいを抜本ばっぽん解決かいけつする技術ぎじゅつ。

IP アドレスの分類ぶんるい

IP アドレスは用途ようとによって 3 種類しゅるいに分わかれます。プライベート IPは組織そしき内ないで自由じゆうに使つかえるアドレスで、インターネット上じょうでは重複じゅうふくしていても構かまいません(外そとからは見みえないため)。グローバル IPは世界せかいでただひとつ。ループバックは「自分じぶん自身じしん」を指さす特殊とくしゅな範囲はんいで、開発かいはつ時じによく使つかいます。

分類ぶんるい範囲はんい(IPv4)用途ようと
プライベート IP10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16組織そしき内ないで自由じゆうに使つかえる(家庭かていルータの LAN 側がわ等とう)
グローバル IP上記じょうき以外いがいインターネット上じょうで一意いちい
ループバック127.0.0.0/8(代表だいひょうは 127.0.0.1)自分じぶん自身じしん(開発かいはつ・テスト用よう)

NAT / NAPT の役割やくわり: 家庭かてい用ようルータ(Wi-Fi ルータ)は NAT(Network Address Translation)または NAPT(別名べつめい IP マスカレード)で、家かの中なかのプライベート IP と プロバイダから貰もらったグローバル IP 1 つ を相互そうご変換へんかんします。これによって家族かぞく 5 人ひとのスマホ・PC 全部ぜんぶがたった 1 つのグローバル IPを共有きょうゆうしてインターネットに出でられるのです。

頻出ひんしゅつ: プライベート IP の 3 つの範囲はんい(10/8、172.16/12、192.168/16)は覚おぼえる。家庭かていのルータで一番いちばんよく見みるのが 192.168.x.x。「会社かいしゃや家いえで見みる IP」と問とわれたらプライベート IPが答えこたえ。

DNS(名前なまえ解決かいけつ)

ドメイン名どめいんめい(例れい: www.example.com)を IP アドレス(例れい: 93.184.216.34)に変換へんかんする仕組しくみが DNS(Domain Name System)です。人間にんげんは「google.com」のような名前なまえで覚おぼえ、コンピュータは数値すうちの IP アドレスで通信つうしんする——この橋渡はしわたしをしているのが DNS。世界中せかいじゅうの DNS サーバが階層かいそう的てきに分担ぶんたんしてこの変換へんかんを担になっています。

  1. ① ブラウザ が www.example.com を引ひきたい
  2. ② キャッシュ DNS サーバに問合といあわせ(あればここで応答おうとう)
  3. なければ ③ ルート DNS サーバ(.) へ「.com を教おしえて」
  4. ④ TLD DNS サーバ(.com) へ「example.com を教おしえて」
  5. ⑤ 権威けんい DNS サーバ(example.com) から IP(93.184.216.34)が返かえる
  6. キャッシュ DNS 経由けいゆでブラウザに IP が返かえる

階層かいそう的てきに「右みぎから左ひだりへ」解決かいけつ。解決かいけつ結果けっかはキャッシュされ、次回じかいは高速こうそく化かされる。

用語ようご意味いみ
FQDN完全かんぜん修飾しゅうしょくドメイン名めい。www.example.com のようなフルパス
トップレベルドメイン(TLD).com、.jp、.co.jp等
DNS キャッシュ解決かいけつ結果けっかの一時いちじ保存ほぞん

頻出ひんしゅつ引ひっかけ: DNS が使つかえないとドメイン名めいでインターネットに繋つながらない(IP 直ちょく打うちなら OK)。「インターネット接続せつぞくはできているのに、Web サイトが開あけない」は DNS トラブルの典型てんけい症状しょうじょう。

4.2 URL とプロトコル

URL(Uniform Resource Locator)は Web 上うえのリソースの住所じゅうしょ。ブラウザのアドレスバーに毎日まいにち入力にゅうりょくしている文字もじ列れつですが、6 つの部分ぶぶんに分解ぶんかいできます。試験しけんでは各かく部分ぶぶんの名称めいしょうと役割やくわりが問とわれます。

https://www.example.com:443/path/to/page?id=123#section
└─┬─┘  └─────┬─────────┘└┬┘└──────┬────┘└────┬─┘└──┬──┘
  │        │            │        │        │     │
 プロトコル ホスト名    ポート   パス   クエリ  フラグメント
部分ぶぶん役割やくわり例れい
プロトコル通信つうしん方式ほうしきhttps://、http://、ftp://
ホスト名めい(FQDN)サーバの場所ばしょwww.example.com
ポートサーバの受付うけつけ窓口まどぐち。省略しょうりゃく可か(HTTPS なら暗黙あんもく 443):443
パスサーバ内ないのリソース位置いち/path/to/page
クエリサーバに渡わたすパラメータ?id=123
フラグメントページ内ない位置いち(ブラウザで処理しょり、サーバには送信そうしんされない)#section

具体ぐたい例れい: Google 検索けんさくの URL https://www.google.com/search?q=itpassport は、プロトコル=https、ホスト=www.google.com、パス=/search、クエリ=q=itpassport という構造こうぞう。q=itpassport の部分ぶぶんが「検索けんさくキーワード」として Google サーバに送おくられます。

引ひっかけ: フラグメント(#section)はサーバに送信そうしんされない。ブラウザ内ないでページ内ないジャンプに使つかわれるだけ。アクセスログにもフラグメントは残のこらない。

4.3 Web 関連かんれん

Web の仕組しくみを理解りかいするには、静的せいてきな言語げんご(HTML/CSS/JS)と状態じょうたい管理かんり(Cookie・セッション)の両方りょうほうを押おさえる必要ひつようがあります。ログイン状態じょうたいを維持いじしたり、買かい物ものカゴに商品しょうひんを入いれたままページを移動いどうできたりするのは、Cookie とセッション ID がサーバとブラウザで連携れんけいしているからです。

用語ようご意味いみ用途ようと
HTMLページ構造こうぞうのマークアップ言語げんご見出しみだし・段落だんらく・リンク等とう
CSS見みた目めの定義ていぎ色いろ・フォント・レイアウト
JavaScriptブラウザ上じょうで動的どうてき処理しょり検索けんさく候補こうほ・フォーム検証けんしょう・アニメ
クッキー(Cookie)ブラウザに保存ほぞんされる状態じょうたい情報じょうほうログイン維持いじ・広告こうこく配信はいしん・カート
セッション IDサーバでユーザを識別しきべつする一いち時じ的てきな IDショッピングサイトの購入こうにゅうフロー
RSSWeb サイトの更新こうしん情報じょうほうを配信はいしんする XML 形式けいしきブログ・ニュースの購読こうどく
CMSコンテンツ管理かんりシステムWordPress 等ひとし、記事きじ更新こうしん支援しえん

Cookie の実例じつれい: Amazon で一度いちどログインすると、次回じかい訪問ほうもん時じに自動じどうでログイン状態じょうたいになるのは Cookie に認証にんしょう情報じょうほうが保存ほぞんされているから。個人こじん情報じょうほう保護ほごと利便りべん性せいのトレードオフがあり、EU の GDPR では Cookie 同意どういバナーが義務ぎむ化かされています。

引ひっかけ: Cookie はブラウザ側がわの保存ほぞん、セッションはサーバ側がわの管理かんり。Cookie にセッション ID だけを保存ほぞんし、実際じっさいのログイン情報じょうほうはサーバのセッションに格納かくのうするのが現代げんだいの設計せっけい。Cookie に直接ちょくせつパスワードを保存ほぞんするのは危険きけん。

4.4 ネットワーク性能せいのうの指標しひょう

ネットワークが「速はやい / 遅おそい」と言いうとき、何なにを測はかっているかで意味いみが変かわります。「最大さいだい速度そくどは 1Gbps」と書かかれていても、実際じっさいの体感たいかん速度そくど(スループット)は大幅おおはばに下回したまわるのが普通ふつう。「速はやさ」には帯域たいいき幅はば(どれだけ流ながせるか)と遅延ちえん(応答おうとうの速はやさ)の 2 軸じくがあり、動画どうが配信はいしんには帯域たいいき幅はば、オンラインゲームには低てい遅延ちえんが重要じゅうようです。

指標しひょう意味いみ用途ようと
帯域幅たいいきはば(bandwidth)単位たんい時間じかんあたりの最大さいだいデータ量りょう(bps)動画どうが配信はいしん・大だい容量ようりょうダウンロード
スループットするーぷっと実効じっこう的てきな伝送でんそう量りょう(理論りろん値ちより低ひくい)実際じっさいの体感たいかん速度そくど
レイテンシ(遅延ちえん)通信つうしんの応答おうとう時間じかん(ms)オンラインゲーム・リアルタイム通話つうわ
パケットロス率りつ届とどかないパケットの割合わりあい品質ひんしつ劣化れっかの指標しひょう
ジッタ遅延ちえんの揺ゆらぎ音声おんせい・動画どうがの品質ひんしつ

具体ぐたい例れい: 「1 Gbps の回線かいせん」と契約けいやくしても、スループットは 300 Mbps くらいしか出でないことが多おおい(オーバヘッド・他たユーザとの共有きょうゆう・家庭かてい内ない Wi-Fi のロスなど)。動画どうがストリーミングは帯域たいいき幅はば重視じゅうし(4K 動画どうがは 25 Mbps 程度ていど必要ひつよう)、ゲーム・音声おんせい通話つうわは低ていレイテンシ重視じゅうし(50ms 以下いかが快適かいてき)。

4.5 仮想かそう化か・抽象ちゅうしょう化か技術ぎじゅつ

実際じっさいのネットワークをソフトウェアで柔軟じゅうなんに扱あつかう技術ぎじゅつ群ぐんです。VPN はテレワークで在宅ざいたくから社内しゃない LAN に安全あんぜん接続せつぞくするのに必須ひっす、CDN は YouTube や Netflix の高速こうそく配信はいしんを支ささえ、VLAN は大だい規模きぼ企業きぎょうの部署ぶしょ別べつネットワーク分離ぶんりに使つかわれます。どれも現代げんだいのビジネスに欠かかせません。

技術ぎじゅつ正式せいしき名めい説明せつめい
VLANVirtual LANLAN を論理ろんり的てきに分割ぶんかつし、物理ぶつり接続せつぞくに依存いぞんしないグループ化か
VPNVirtual Private Networkインターネット経由けいゆで暗号あんごう化か通信つうしん路ろを確立かくりつ(テレワーク必須ひっす)
SDNSoftware Defined Networkingネットワーク設定せっていをソフトウェアで集中しゅうちゅう管理かんり
CDNContent Delivery Network世界せかい各地かくちの配信はいしんサーバで高速こうそく配信はいしん
NFVNetwork Function Virtualizationルータ・FW 等とうの機能きのうをソフト化か

VPN の実例じつれい: 在宅ざいたく勤務きんむ者しゃが自宅じたくから会社かいしゃのファイルサーバにアクセスするとき、そのままインターネット経由けいゆでは盗聴とうちょうリスクがあります。VPN を使つかうと 自宅じたく PC と会社かいしゃネットワークの間まに暗号あんごう化かトンネルが作つくられ、途中とちゅうで盗聴とうちょうされても中身なかみが読よまれない設計せっけいになります。会社かいしゃの中なかから直接ちょくせつアクセスしているのと同等どうとうのセキュリティが得えられます。

CDN の実例じつれい: 世界中せかいじゅうに配信はいしんサーバを分散ぶんさん配置はいちし、ユーザに最もっとも近ちかいサーバからコンテンツを届とどける仕組しくみ。日本にほんのユーザが YouTube を見みるとき、米国べいこく本社ほんしゃから直接ちょくせつではなく国内こくないの CDN サーバから映像えいぞうを受うけ取とるので高速こうそく・低てい遅延ちえん。Netflix、CloudFlare、Akamai が代表だいひょう的てきな CDN 事業じぎょう者しゃ。

頻出ひんしゅつ: VPN = 暗号あんごう化かトンネル(テレワーク)、CDN = 世界せかい配信はいしん網もう(動画どうが・大だいサイト)、VLAN = LAN 論理ろんり分割ぶんかつ(部署ぶしょ分わけ)。3 つとも「V」で始はじまるが用途ようとは全まったく違ちがう。

📋 章しょう末まつまとめ

最さい重要じゅうようポイント 10 連発れんぱつ

  1. LAN vs WAN — 構内こうない vs 広域こういき(インターネットは WAN)
  2. 機器ききの動作どうさ層そう — リピータ L1 / スイッチ L2 / ルータ L3
  3. OSI 7 層そうと TCP/IP 4 層そう — 対応たいおう関係かんけいを押おさえる
  4. TCP(宅配たくはい便びん・信頼しんらい性せい)vs UDP(葉書はがき・速度そくど)
  5. HTTP vs HTTPS — TLS 暗号あんごう化かの有無うむ。現代げんだいはほぼ HTTPS
  6. POP(ダウンロード型がた)と IMAP(サーバ保持ほじ型がた)
  7. IPv4(43 億おく・枯渇こかつ) vs IPv6(ほぼ無限むげん)
  8. プライベート IP(192.168.x.x 等とう) と NAT/NAPT の延命えんめい策さく
  9. DNS — ドメイン → IP の階層かいそう型がた名前なまえ解決かいけつ
  10. VPN(暗号あんごう化かテレワーク) / CDN(世界せかい配信はいしん) / VLAN(LAN 論理ろんり分割ぶんかつ) の違ちがい

出題しゅつだい傾向けいこうのコツ

  • プロトコル名めい → 用途ようと の逆ぎゃく引ひきマッチング問題もんだいが定番ていばん
  • 機器ききの動作どうさ層そう(スイッチ L2、ルータ L3)が頻出ひんしゅつ。「異ことなるネットワークをつなぐ」=ルータ
  • 略称りゃくしょうは正式せいしき名称めいしょうとセットで(DHCP = Dynamic Host Configuration Protocol、TCP = Transmission Control Protocol)
  • Wi-Fi 暗号あんごう化かは WEP ❌ / WPA2 ○ / WPA3 ◎
  • 5G は「速はやい 4G」ではなく 3 特徴とくちょう(高速こうそく・低てい遅延ちえん・多た接続せつぞく)で用途ようとが違ちがう
  • 無線むせん LAN セキュリティは 章しょう 14 と連携れんけいするので必かならず両方りょうほう確認かくにん
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