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ITパスポート

データベース

最終確認日:

このしょうまなぶこと

テクノロジけい 45 もんのうち、このしょう4〜6 もんほどの出題しゅつだいがあります。「ECサイトの注文ちゅうもん情報じょうほうはどこにどう保存ほぞんされているの?」「銀行ぎんこう振込ふりこみ停電ていでんきたらおかねえる?」「会員かいいん名簿めいぼ名前なまえ重複じゅうふくしたらどうやって区別くべつするの?」といった、データを整理せいりして蓄積ちくせきし、複数ふくすうじん共有きょうゆうするしくみあつかしょうです。

現代げんだいの IT システムではデータは事業じぎょう資産しさんであり、データベースはその金庫きんこ相当そうとうします。試験しけんでは ぬしキー・正規せいき・SQL の基本きほん・ACID 特性とくせいの 4 つが定番ていばん論点ろんてん。SQL は構文こうぶん暗記あんきするのではなく、「なにをするためのぶん」をちからわれます。

シラバス Ver.6.5 ちゅう分類ぶんるい 21「データベース」は 4 つのしょう分類ぶんるい:

しょう分類ぶんるい項目こうもく本章ほんしょう対応たいおうぶし
54データベース方式ほうしき1 ふし
55データベース設計せっけい2 ふし
56データ操作そうさ(SQL)3 ふし
57トランザクション処理しょり4 ふし

学習がくしゅうゴール

このしょうえた時点じてんで、以下いかができるようになっていることを目指めざします。

  • 関係かんけいデータベース(RDB)の構造こうぞうひょうぎょうれつ主キーしゅきー外部キーがいぶきー)を判別はんべつできる
  • 正規化せいきかだい 1〜第 3 正規形だいさんせいきけい)の目的もくてき概念がいねん説明せつめいできる
  • SQL の基本きほん命令めいれいSELECTINSERTUPDATEDELETEJOIN)を判別はんべつできる
  • トランザクションのACID特性とくせい原子性げんしせい一貫性いっかんせい独立性どくりつせい永続性えいぞくせい)をシナリオから判別はんべつできる
  • E-R 実体じったい関連かんれん図)でデータモデルをける
  • NoSQL / KVS の特徴とくちょうと RDB との使つかけを説明せつめいできる

試験しけんでは:ぬしキーがたすべき制約せいやくは?」「この処理しょりは ACID のどれ?」のような定義ていぎ細部さいぶ問題もんだい定番ていばん。SQL はSELECT ぶんんで結果けっか推測すいそくするタイプがるので、構文こうぶん暗記あんきより意味いみ読解どっかい練習れんしゅうする。

1. データベースの基本きほん概念がいねん

EC サイトの商品しょうひん一覧いちらん、SNS の投稿とうこう履歴りれき会社かいしゃ給与きゅうよ情報じょうほう銀行ぎんこう口座こうざ残高ざんだか——これらはすべてデータベース格納かくのうされています。むかしは Excel で管理かんりしていた規模きぼ情報じょうほうも、ユーザすう取引とりひきすうえると Excel では破綻はたんします。複数ふくすうじん同時どうじ更新こうしんしても矛盾むじゅんしない金庫きんこ」が必要ひつようで、それが DB とそれを管理かんりする DBMS です。

1.1 データベースとは

データベースでーたべーす(DB)は、複数ふくすう利用りようしゃ・アプリケーションから共有きょうゆうして利用りようできるよう整理せいり蓄積ちくせきされたデータの集合しゅうごう管理かんりするソフトウェアが DBMS(Database Management System)です。一見いっけん「ファイルにデータを保存ほぞんする」だけにおもえますが、多人数たにんずう同時どうじきしてもこわれないのが DBMS のつよみ。

具体ぐたいれい: 銀行ぎんこうの ATM全国ぜんこくすうまんだいおな口座こうざデータをています。A さんが引出ひきだしをはじめた瞬間しゅんかん、B さんがおな口座こうざ入金にゅうきんしても、データがこわれずただしく反映はんえいされる。このためには排他はいた制御せいぎょ・トランザクション・障害しょうがい回復かいふくなどの高度こうど仕組しくみが必要ひつようで、それをになうのが DBMS です。

DBMS のおも機能きのう

機能きのう内容ないよう
データの一貫いっかんせい維持いじ複数ふくすうユーザーが同時どうじ更新こうしんしても矛盾むじゅんしないようにする
アクセス制御せいぎょユーザーごとに権限けんげん設定せってい(GRANT/REVOKE)
トランザクション管理かんり処理しょり確定かくてい(COMMIT)と取消とりけし(ROLLBACK)
障害しょうがい回復かいふくログを使つかってクラッシュにデータを復元ふくげん

1.2 データベースの種類しゅるい

データベースには複数ふくすう種類しゅるいがあり、あつかうデータの構造こうぞう用途ようと使つかけます。関係かんけいデータベース(RDB)整然せいぜんとしたおもて形式けいしきデータにつよ業務ぎょうむ大半たいはん使つかわれ、NoSQLはソーシャル投稿とうこうのような定型ていけいデータに、KVSはキャッシュや単純たんじゅん検索けんさくてきします。試験しけんでは RDB が中心ちゅうしんNoSQL/KVS は補足ほそくてきおぼえます。

種類しゅるい特徴とくちょう代表だいひょうれい用途ようと
関係データベースかんけいでーたべーす(RDB)ひょう形式けいしき、SQL で操作そうさ、ACID 特性とくせいOracle、MySQL、PostgreSQL業務ぎょうむシステムの主流しゅりゅう
NoSQL関係かんけいがた、スケーラビリティ重視じゅうしMongoDB(ドキュメントがたSNS・ビッグデータ
KVS(Key-Value Store)キーとあたいたい格納かくのうちょう高速こうそくRedis、memcachedキャッシュ・セッション
グラフ DBノードとエッジで関係かんけい表現ひょうげんNeo4jSNS の人間にんげん関係かんけい・レコメンド

頻出ひんしゅつ: 試験しけんでは RDB が 90% 以上いじょう論点ろんてん。NoSQL/KVS は「RDB の弱点じゃくてん超大ちょうだい規模きぼデータ・構造こうぞうデータ・ちょう高速こうそく)をおぎな選択肢せんたくし」という位置付いちづけで理解りかいする。

2. 関係かんけいデータベースの構造こうぞう設計せっけい

関係かんけいデータベース(RDB)2 次元じげんおもてでデータを管理かんりする方式ほうしきかくひょうにはれつなに記録きろくするか)とくだり(1 けんぶんのデータ)があり、ひょう同士どうし結合けつごう(JOIN)して複雑ふくざつ情報じょうほうせます。このふしではひょう構成こうせい要素ようそ・キー・設計せっけい手法しゅほう正規せいき・E-R あつかいます。試験しけんではキーの制約せいやく正規せいき目的もくてき頻出ひんしゅつです。

2.1 ひょう(テーブル)の構成こうせい要素ようそ

RDB のひょうは Excel のシートとた 2 次元じげん構造こうぞう。ただし、かくれつにデータがたまっている数値すうちれつ文字もじれつれられない)ことと、重複じゅうふくゆき論理ろんりてきゆるされないてんちがいます。用語ようご複数ふくすうかたがあり(くだり=レコード=タプルとう)、試験しけんではすべてのかた出題しゅつだいされるので整理せいりしておきます。

用語ようご別名べつめい意味いみ
ひょうテーブル、リレーションデータを格納かくのうする 2 次元じげん構造こうぞう
ゆきレコード、タプルたぷる1 けんぶんのデータ
れつカラム、フィールド、属性ぞくせいデータの項目こうもく名前なまえ日付ひづけ etc)
NULL存在そんざいしない状態じょうたい(0 や空文字くうもじとはちがう)

っかけ: NULL は「あたいがない」状態じょうたいで、0 や空文字くうもじ「""」とはべつ。たとえば「記入きにゅう住所じゅうしょらん」は NULL、「0 えん」は 0、「そら文字もじれつ」は ""。SQL で NULL を比較ひかくするには = NULL ではなく IS NULL使つかう(NULL はなんともひとしくない)。

2.2 しゅキーと外部がいぶキー

キーは「ゆき識別しきべつしたり、ひょうひょうをつなぐためのれつ」。しゅキーは社員しゃいん番号ばんごうのような一意いちいな ID外部がいぶキーはべつひょう参照さんしょうするためのリンク。この 2 つのキーで、おもて同士どうしただしく結合けつごうする仕組しくみがちます。

キー役割やくわり制約せいやく
主キーしゅきー(PK、Primary Key)各行かくこう一意いちい識別しきべつNULL 不可ふか重複じゅうふく不可ふか
外部キーがいぶきー(FK、Foreign Key)ひょうしゅキーを参照さんしょう参照さんしょうさきあたい整合せいごうせいたもつ(参照さんしょう整合せいごうせい制約せいやく
候補キーこうほきーしゅキーになりるキーぐん複数ふくすう存在そんざい
複合ふくごうキー複数ふくすうれつ組合せくみあわせしゅキーにする1 れつでは一意いちいにならない場合ばあい

外部がいぶキーによる参照さんしょう整合せいごうせいの例

社員表                      部署表
社員ID | 氏名   | 部署ID      部署ID | 部署名
-----|-------|-------      ----|-----
  101 | 佐藤  |    10         10 | 営業部
  102 | 鈴木  |    20         20 | 開発部
  103 | 田中  |    10         30 | 人事部

社員しゃいんひょうの「部署ぶしょID」は部署ぶしょひょうしゅキーを参照さんしょうする外部がいぶキー存在そんざいしない部署ぶしょID(れい: 99)は登録とうろくできません(参照さんしょう整合せいごうせい制約せいやく)。

2.3 E-R (ERD)

E-R 図いーあーるず(Entity-Relationship Diagram)は、データベース設計せっけい使つかわれる概念がいねんモデル実装じっそうぜん段階だんかいで、「どんな情報じょうほう記録きろくし、それらがどうつながるか」視覚しかくします。顧客こきゃく注文ちゅうもん商品しょうひんのような現実げんじつ世界せかいエンティティ(実体じったい四角形しかくけいあらわし、関連かんれんせんむすびます。M:N(たい関係かんけい実装じっそう中間ちゅうかんテーブルで分解ぶんかいするのが定石じょうせきです。

1対1・1対多・多対多の関係を表すER図の例
E-R 実体じったい関連かんれん)のれい。エンティティ(実体じったい)を四角形しかくけいあらわし、関連かんれんせんむすぶ。せんはじ記号きごうで 1:1(1 たい 1)・1:N(1 たい)・M:N(たい)のカーディナリティかーでぃなりてぃあらわす。

E-R れい社員しゃいん部署ぶしょ

エンティティしゅキー(PK)/ 外部がいぶキー(FK)
社員しゃいん社員しゃいん ID(PK)/ 部署ぶしょ ID(FK)/ 氏名しめい
部署ぶしょ部署ぶしょ ID(PK)/ 部署ぶしょめい

関連かんれん: 「所属しょぞくする」 N : 1

= 多数たすう社員しゃいんが 1 つの部署ぶしょ所属しょぞくする関係かんけい。M:N の場合ばあい中間ちゅうかんテーブルで分解ぶんかいする。

要素ようそ表現ひょうげん
エンティティ四角形しかくけい
リレーションシップ四角形しかくけいむすせん
カーディナリティかーでぃなりてぃ重度じゅうど1:1 / 1:N / M:N

M:N 関係かんけい通常つうじょう 2 つの 1:N に分解ぶんかいして「中間ちゅうかんテーブル」で実装じっそうします。

頻出ひんしゅつっかけ: 学生がくせい」と「履修りしゅう科目かもく」の関係かんけいは M:N(1 ひと学生がくせい複数ふくすう科目かもく履修りしゅう、1 つの科目かもく複数ふくすう学生がくせい)。これを RDB で実装じっそうするには「履修りしゅう中間ちゅうかんテーブルをつくって M:1 + 1:N に分解ぶんかいする。

2.4 正規せいき

正規せいきは「おな情報じょうほう複数ふくすう場所ばしょ重複じゅうふくさせない」ようにテーブル設計せっけいととのえる手法しゅほう重複じゅうふくがあると更新こうしん整合せいごうきやすいれい: 顧客こきゃく住所じゅうしょを 10 箇所かしょつと、したときに 10 箇所かしょすべて更新こうしんれなく変更へんこうする必要ひつようがある)。段階だんかいてきだい 1 → だい 2 → だい 3 正規せいきがたすすめて、データの重複じゅうふく排除はいじょします。

正規せいきがた内容ないよう
第 1 正規形だいいちせいきけいかえ項目こうもく排除はいじょし、1 セルに 1 あたい
第 2 正規形だいにせいきけいしゅキー全体ぜんたい関数従属かんすうじゅうぞくする(部分ぶぶん関数かんすう従属じゅうぞく排除はいじょ
第 3 正規形だいさんせいきけいしゅキー以外いがいれつへの従属じゅうぞく排除はいじょ推移すいい関数かんすう従属じゅうぞく排除はいじょ

具体ぐたいれいだい 1 正規せいきがた): 「顧客こきゃくひょう」に「購入こうにゅう商品しょうひんれつがあって、1 セルに「商品しょうひん A、商品しょうひん B、商品しょうひん C」とカンマ区切くぎりではいっているのは 正規せいき。これを顧客こきゃくひょう購入こうにゅうひょう分離ぶんりし、1 顧客こきゃく 1 商品しょうひん = 1 レコードにするのがだい 1 正規せいきがた

ポイント: IT パスポートでは正規せいき目的もくてき重複じゅうふく排除はいじょ更新こうしん異常いじょう防止ぼうしさえれば十分じゅうぶんかく正規せいきがた具体ぐたいてき条件じょうけん応用おうよう情報じょうほうレベル。「正規せいきとはなにのためにやるか」を日本語にほんご説明せつめいできれば OK。

2.5 索引さくいんインデックスいんでっくす

索引さくいん(インデックス)は、特定とくていれつたいして検索けんさく高速こうそくする補助ほじょデータ構造こうぞう書籍しょせき巻末かんまつ索引さくいんおな発想はっそうで、「どのあたいがどのくだりにあるか」を別途べっと記録きろくしておいてさがすのをはやくします。使つかいどころを間違まちがえるとぎゃく効果こうかで、検索けんさくはやくなるが書込かきこみはおそくなるというトレードオフがあります。

  • メリット: SELECT(検索けんさくならえ)が大幅おおはばはやくなる
  • デメリット: INSERT / UPDATE / DELETE とき索引さくいん更新こうしんコスト発生はっせい容量ようりょう
  • 使つかいどころ: 頻繁ひんぱん検索けんさくされるれつWHERE や JOIN に使つかれつおおきなおもて

3. データ操作そうさ(SQL)

SQL(Structured Query Language)は関係かんけいデータベースの標準ひょうじゅん言語げんご。1970 年代ねんだいに IBM で開発かいはつされ、現在げんざいほぼすべての RDB 製品せいひん共通きょうつう言語げんごとして使つかわれています。構文こうぶん英語えいごちかく、SELECT 何を FROM どこから WHERE 条件 のように自然しぜん言語げんごちかかたちけるのが特徴とくちょうです。試験しけんではSELECT ぶん読解どっかいさい頻出ひんしゅつ

分類ぶんるい略称りゃくしょうおもなコマンド用途ようと
データ定義ていぎ言語げんごDDLCREATE、ALTER、DROPひょう作成さくせい変更へんこう削除さくじょ
データ操作そうさ言語げんごDMLSELECT、INSERT、UPDATE、DELETEデータの
データ制御せいぎょ言語げんごDCLGRANT、REVOKE権限けんげん付与ふよ剥奪はくだつ

おぼかた: Definition(定義ていぎ)・Manipulation(操作そうさ)・Control(制御せいぎょ)の 3 分類ぶんるいひょうそのものをつくる = DDLひょう中身なかみき = DMLアクセス権限けんげん = DCL

3.1 基本きほんてきな SELECT ぶん

SELECT ぶんは「どのれつを、どのひょうから、どんな条件じょうけんすか」を命令めいれい試験しけんではSELECT ぶんんで結果けっか予測よそくするタイプの問題もんだい出題しゅつだいされます。構文こうぶん暗記あんきするのではなく、かく役割やくわり理解りかいするのがコツです。

-- 全列取得
SELECT * FROM 社員;
 
-- 特定列のみ
SELECT 氏名, 部署ID FROM 社員;
 
-- 条件で絞込み
SELECT * FROM 社員 WHERE 部署ID = 10;
 
-- 並べ替え
SELECT * FROM 社員 ORDER BY 社員ID;
 
-- グループ集計
SELECT 部署ID, COUNT(*) AS 人数
FROM 社員
GROUP BY 部署ID;
 
-- 結合(JOIN)
SELECT 社員.氏名, 部署.部署名
FROM 社員
JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID;

3.2 データ変更へんこう

データを追加ついか更新こうしん削除さくじょする命令めいれいINSERT / UPDATE / DELETE の 3 つ。とくUPDATE / DELETE の WHERE わす実務じつむでもだい事故じこになります。WHERE なしの UPDATE はぜんくだり更新こうしんWHERE なしの DELETE はぜんくだり削除さくじょなので、実行じっこうまえかなら条件じょうけん確認かくにんします。

-- 挿入
INSERT INTO 社員 (社員ID, 氏名, 部署ID) VALUES (104, '山田', 20);
 
-- 更新
UPDATE 社員 SET 部署ID = 30 WHERE 社員ID = 104;
 
-- 削除
DELETE FROM 社員 WHERE 社員ID = 104;

っかけ: UPDATE 社員しゃいん SET 部署ぶしょID = 30 (WHERE なし)を実行じっこうすると、ぜん社員しゃいん部署ぶしょ ID が 30 にわる。これは実務じつむきるだい事故じこ典型てんけい試験しけんでも「この SQL の影響えいきょう範囲はんいは?」とわれることがある。

3.3 おも演算えんざん関数かんすう

SELECT ぶんWHERE 使つかえる演算えんざん関数かんすう比較ひかく論理ろんり範囲はんい・パターン・NULL 判定はんてい集約しゅうやくの 6 分類ぶんるいおぼえると、大半たいはんの SQL 問題もんだいめるようになります。とくLIKE のワイルドカード(%, _)は頻出ひんしゅつです。

種類しゅるいれい備考びこう
比較ひかく=, <>, <, >, <=, >=<> は「ひとしくない」
論理ろんりAND、OR、NOT条件じょうけん組み合わせくみあわせ
範囲はんいBETWEEN、INWHERE age BETWEEN 20 AND 30
パターンLIKE(%任意にんい文字もじれつ_任意にんいの 1 文字もじWHERE name LIKE '田%'
NULL 判定はんていIS NULL、IS NOT NULL= NULLうごかない
集約しゅうやく関数かんすうCOUNT、SUM、AVG、MAX、MINGROUP BY と併用へいよう

頻出ひんしゅつ: LIKE のワイルドカード。% = 任意にんい文字もじれつ(0 文字もじ以上いじょう_ = 任意にんいの 1 文字もじ。「はじまる名前なまえ」は LIKE '田%'、「A ではじまり 3 文字もじ」は LIKE 'A__'

4. トランザクション処理しょり

トランザクションは「複数ふくすう操作そうさをまとめて 1 つの処理しょりとしてあつか仕組しくみ。たとえば銀行ぎんこう振込ふりこみは「A 口座こうざおとし」と「B 口座こうざ入金にゅうきん」の 2 つの操作そうさちますが、片方かたほうだけ成功せいこうするとおかねえたりえたりしてこまります。両方りょうほう成功せいこう or 両方りょうほう取消とりけし保証ほしょうする仕組しくみがトランザクションです。

4.1 トランザクションとは

トランザクションとらんざくしょんは「分割ぶんかつできないデータ更新こうしん単位たんい」。1 つでも失敗しっぱいしたら全部ぜんぶなかったことにするのが基本きほんルール。れい: 銀行ぎんこう振込ふりこみで「A 口座こうざから 1,000 えんおとし」→「B 口座こうざに 1,000 えん入金にゅうきん」の 2 操作そうさは、両方りょうほう成功せいこうしてはじめて振込ふりこみ完了かんりょう途中とちゅう失敗しっぱいしたら A の残高ざんだかもともどし、振込ふりこみをなかったことにします。これを保証ほしょうするのが ACID 特性とくせい次節じせつ)です。

4.2 ACID 特性とくせい

ACID(アシッド)は、トランザクションがたすべき4 つの性質せいしつ頭文字かしらもじ銀行ぎんこう証券しょうけん医療いりょうのようなデータのただしさがいのちのシステムでは必須ひっすです。近年きんねんのクラウドネイティブな NoSQL では一部いちぶゆるめた BASE 特性とくせい使つかわれることもありますが、RDB では ACID が基本きほんです。

頭文字かしらもじ性質せいしつ意味いみ
A原子げんしせい(Atomicity)全部ぜんぶ成功せいこう or 全部ぜんぶ取消とりけし(中途半端ちゅうとはんぱなし)銀行ぎんこう振込ふりこみの引おとし+入金にゅうきん両方りょうほう成功せいこう
C一貫いっかんせい(Consistency)処理しょり前後ぜんごでデータの整合せいごうせいたも制約せいやく違反いはん状態じょうたいにはならない
I独立どくりつせい(Isolation)並行へいこう実行じっこうちゅうのトランザクションが干渉かんしょうしない他者たしゃ途中とちゅうデータはえない
D耐久たいきゅうせい(Durability)コミットのデータは障害しょうがいがあってもうしなわれない停電ていでんもログから復元ふくげん可能かのう
特性とくせい英語えいご意味いみ
原子げんしせいAtomicity全部ぜんぶ成功せいこう全部ぜんぶ取消とりけしかのどちらか(中途半端ちゅうとはんぱなし)
一貫いっかんせいConsistency処理しょり前後ぜんごでデータの整合せいごうせいたもたれる
独立どくりつせいIsolation並行へいこう実行じっこうちゅうのトランザクションがたがいに干渉かんしょうしない
耐久たいきゅうせいDurabilityコミットこみっと後のデータは障害しょうがいがあってもうしなわれない

頻出ひんしゅつっかけ: 原子げんしせいは「ぜんか」(All or Nothing)。銀行ぎんこう振込ふりこみで引おとしだけ成功せいこうして入金にゅうきん失敗しっぱいするような中途半端ちゅうとはんぱゆるされない。耐久たいきゅうせいはコミットはなしで、コミットまえ停電ていでんしたら ROLLBACK されるのは原子げんしせい領域りょういき。「コミット直後ちょくご障害しょうがいきてもデータがえない」のが耐久たいきゅうせい

4.3 コミットとロールバックろーるばっく

トランザクションを確定かくていするのが COMMIT取消とりけROLLBACK。COMMIT されたデータは耐久たいきゅうせい保証ほしょうされ、以降いこう障害しょうがいがあってもえません(耐久たいきゅうせい = Durability)。エラーに ROLLBACK することで原子げんしせい(All or Nothing)をまもります。

BEGIN;                                -- トランザクション開始
UPDATE 口座 SET 残高 = 残高 - 1000 WHERE 口座ID = 'A';
UPDATE 口座 SET 残高 = 残高 + 1000 WHERE 口座ID = 'B';
COMMIT;                               -- 確定(耐久性が保証される)
-- 途中でエラーが起きたら
ROLLBACK;                             -- 取消し(原子性を守る)

4.4 同時どうじ実行じっこう制御せいぎょ排他制御はいたせいぎょ

複数ふくすうユーザがおなじデータに同時どうじアクセスする状況じょうきょうは、RDB では日常にちじょう茶飯事さはんじなに制御せいぎょしないとデータの整合せいごうきます(同時どうじおな口座こうざから引出ひきだしするとじゅう引出ひきだしが発生はっせいするひとし)。これをふせぐのが排他はいた制御せいぎょ(ロック)読取よみとりは複数ふくすうじん OK、書込かきこみは 1 ひとだけというのが基本きほん方針ほうしんです。

方式ほうしき内容ないよう
ロックろっくデータに「かぎ」をかけて更新こうしんたせる
共有きょうゆうロック読取よみとりロック)複数ふくすうトランザクションで同時どうじめる
専有せんゆうロック書込かきこみロック)1 トランザクションのみたされる)
デッドロックでっどろっく複数ふくすうトランザクションがたがいの待機たいき永久えいきゅうすすまない状態じょうたい

っかけ: デッドロックは、T1 が A をロック → T2 が B をロック → T1 が B もしがりち → T2 が A もしがりち、で永久えいきゅう解消かいしょうしない。DBMS は検出けんしゅつして片方かたほう強制きょうせい終了しゅうりょう対処たいしょする。

4.5 障害しょうがい回復かいふく

サーバがクラッシュしたり停電ていでんきた場合ばあいも、DBMS はデータを復元ふくげんします。完了かんりょうのトランザクションは ロールバック取消とりけし)、コミットみで反映はんえいまえのものは ロールフォワードさい適用てきよう)で整合せいごうせいたもちます。普段ふだんからログ(ジャーナル)っておくことが前提ぜんていです。

方式ほうしき内容ないよう使つかいどころ
ロールバックトランザクション実行じっこうちゅう障害しょうがい変更へんこう取消とりけ COMMIT の障害しょうがい
ロールフォワードコミットみの変更へんこう障害しょうがいさい適用てきようCOMMIT すみだがディスク反映はんえい
バックアップ定期ていきてきにデータ全体ぜんたいべつ媒体ばいたい保管ほかんだい規模きぼ障害しょうがい誤操作ごそうさ

頻出ひんしゅつ: ロールバック(取消とりけし)vs ロールフォワード(さい適用てきよう方向ほうこうぎゃく完了かんりょう → ロールバックコミットすみ → ロールフォワード

📋 しょうまつまとめ

さい重要じゅうようポイント 10 連発れんぱつ

  1. DBMS の役割やくわり共有きょうゆう一貫いっかんせい制御せいぎょ回復かいふく
  2. ぬしキー vs 外部がいぶキーいち意識いしきべつ vs ひょう参照さんしょう
  3. NULL — 「あたい存在そんざいしない」状態じょうたい(0 や空文字くうもじ区別くべつ
  4. 正規せいき目的もくてき重複じゅうふく排除はいじょ更新こうしん異常いじょう防止ぼうし
  5. SQL の 3 分類ぶんるい — DDL / DML / DCL
  6. SELECT の基本きほん構文こうぶん — SELECT 〜 FROM 〜 WHERE 〜 ORDER BY
  7. JOIN複数ふくすうひょう結合けつごうする
  8. ACID 特性とくせい原子げんしせい一貫いっかんせい独立どくりつせい耐久たいきゅうせい
  9. COMMIT と ROLLBACK確定かくてい取消とりけ
  10. 索引さくいん読取よみと高速こうそく代償だいしょう書込かきこみコストぞう

出題しゅつだい傾向けいこうのコツ

  • ぬしキーの定義ていぎ(NULL 不可ふか重複じゅうふく不可ふか)は基本きほんちゅう基本きほん
  • SQL は概念がいねん理解りかい中心ちゅうしん構文こうぶん細部さいぶより「なにをするためのぶんか」
  • ACID 特性とくせいかく要素ようそ意味いみ具体ぐたいれい答えこたえられるように
  • NoSQL は関係かんけい DB とのちがい(スケーラビリティ・構造こうぞうデータ)だけさえる

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出典しゅってんシラバス: ITパスポート試験しけんシラバス Ver.6.5(2026ねん1つき・IPA公開こうかい

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IT パスポート試験のテクノロジ系「情報デザインとメディア」から 20 問を厳選。LATCH・UX・アクセシビリティ・RGB/CMYK・JPEG/PNG・MPEG・VR/AR まで確認。

もんだいしゅう

IT パスポート 本試験形式 100 問

IT パスポート試験の全 14 章から出題する本試験準拠の総合問題集 100 問。ストラテジ 32 / マネジメント 18 / テクノロジ 50 の分野別配分・120 分で、実試験と同じスケールの実戦演習が可能。