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経営けいえい戦略せんりゃく — SWOT・PPM・3C・4P と主要しゅようフレームワーク

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

経営戦略けいえいせんりゃくはストラテジ系けいの中核ちゅうかくで 8〜12 問もん程度ていど出題しゅつだいされます。フレームワーク名めいを覚おぼえ、具体ぐたいシナリオに当あてはめる練習れんしゅうが必要ひつようです。

学習がくしゅうゴール

この章しょうを読よみ終おえた時点じてんで、以下いかができるようになっていることを目指めざします。

  • SWOT 分析すうぉっとぶんせき・PPM・3C 分析すりーしーぶんせきなど主要しゅようフレームワークを判別はんべつして使つかいこなせる
  • 競争きょうそう戦略せんりゃく(コストリーダーシップ・差別さべつ化か・集中しゅうちゅう)の違ちがいを判別はんべつできる
  • マーケティング4P(Product・Price・Place・Promotion)を使つかいこなせる
  • CRM・SFA・BI・ERPなど業務ぎょうむシステムの用途ようとを判別はんべつできる
  • IoT・AI・ビッグデータびっぐでーた等の新しん技術ぎじゅつとビジネス応用おうようを使つかいこなせる

1. 経営けいえい情報じょうほう分析ぶんせきフレームワーク

1.1 SWOT 分析ぶんせき

自社じしゃの内部ないぶ・外部がいぶ環境かんきょうを 4 つの視点してんで整理せいりする分析ぶんせき手法しゅほう。「内部ないぶ vs 外部がいぶ」「プラス vs マイナス」の 2 軸じくで 4 象限しょうげんに分わけて、自社じしゃの現状げんじょうを一いち枚まいの図ずにまとめます。

プラス要因よういんマイナス要因よういん
内部ないぶ強つよみ(Strengths)
技術ぎじゅつ力りょく・ブランド・人材じんざい・特許とっきょ等とう
弱よわみ(Weaknesses)
資金しきん不足ふそく・人手ひとで不足ふそく・古ふるい設備せつび等とう
外部がいぶ機会きかい(Opportunities)
市場しじょう拡大かくだい・規制きせい緩和かんわ・新しん技術ぎじゅつ登場とうじょう等とう
脅威きょうい(Threats)
競合きょうごう参入さんにゅう・景気けいき悪化あっか・原材料げんざいりょう高騰こうとう等とう

内部ないぶは変かえられる、外部がいぶは与件よけんとして受うけ入いれる。

プラス要因よういんマイナス要因よういん
内部ないぶ強つよみ(Strengths)弱よわみ(Weaknesses)
外部がいぶ機会きかい(Opportunities)脅威きょうい(Threats)

覚おぼえ方かた: 頭文字かしらもじで SWOT。S trengths(強つよみ)+ W eaknesses(弱よわみ)+ O pportunities(機会きかい)+ T hreats(脅威きょうい)の順番じゅんばんで覚おぼえる。

発展はってん形がた: クロス SWOT 分析ぶんせきでは、4 象限しょうげんの組み合わせくみあわせから戦略せんりゃくを導みちびきます。「強つよみ × 機会きかい」で積極せっきょく攻勢こうせい、「弱よわみ × 脅威きょうい」で撤退てったい・防衛ぼうえい、など。試験しけんでは基本きほんの 4 象限しょうげんが問とわれます。

1.2 PEST 分析ぶんせき

外部がいぶのマクロ環境かんきょうを 4 つの視点してんで分析ぶんせきします。

  • Political(政治せいじ) — 規制きせい・法律ほうりつ
  • Economic(経済けいざい) — 景気けいき・為替かわせ
  • Social(社会しゃかい) — 人口じんこう動態どうたい・価値かち観かん
  • Technological(技術ぎじゅつ) — 技術ぎじゅつ革新かくしん

1.3 3C 分析ぶんせき

  • Customer(顧客こきゃく・市場しじょう) — 誰だれに売うるか
  • Competitor(競合きょうごう) — 他社たしゃはどうしているか
  • Company(自社じしゃ) — 自分じぶんの強つよみは何なにか

1.4 ポーターの5 フォース分析5 フォースぶんせき

業界ぎょうかいの収益しゅうえき性を決きめる 5 つの競争きょうそう圧力あつりょくを分析ぶんせきするフレームワーク。業界ぎょうかいの魅力みりょく度どを診断しんだんするときに使つかいます。

ポーターの 5 フォース

  ② 新規しんき参入さんにゅうの脅威きょうい
    ↓
④ 売うり手て → ① 業界ぎょうかい内ないの競合きょうごう ← ⑤ 買かい手て
    ↑
  ③ 代替だいたい品ひんの脅威きょうい
#フォース強つよくなる条件じょうけん
1業界ぎょうかい内ないの競合きょうごう競合きょうごう社しゃ数すうが多おおい・成長せいちょう率りつが低ひくい・差別さべつ化かしにくい
2新規しんき参入さんにゅうの脅威きょうい参入さんにゅう障壁しょうへきが低ひくい(資金しきん・規制きせい・技術ぎじゅつがいらない)
3代替だいたい品ひんの脅威きょうい別カテゴリで同おなじ価値かちを提供ていきょうできる商品しょうひんがある
4売うり手ての交渉こうしょう力りょく仕入にゅう先さきが少数しょうすう・代替だいたい供給きょうきゅう源げんがない
5買かい手ての交渉こうしょう力りょく顧客こきゃくがまとめ買がいする・スイッチングコストが低ひくい

5 つの圧力あつりょくが強つよいほど業界ぎょうかいの収益しゅうえき性せいは下さがる

#フォース強つよくなる条件じょうけんの例れい
1業界ぎょうかい内ないの競合きょうごう競合きょうごう社しゃ数すうが多おおい・成長せいちょう率りつが低ひくい・差別さべつ化かしにくい
2新規しんき参入さんにゅうの脅威きょうい参入さんにゅう障壁しょうへきが低ひくい(資金しきん・規制きせい・技術ぎじゅつがいらない)
3代替だいたい品ひんの脅威きょうい別べつカテゴリで同おなじ価値かちを提供ていきょうできる商品しょうひんがある
4売うり手ての交渉こうしょう力りょく仕つかまつ入にゅう先さきが少数しょうすう・代替だいたい供給きょうきゅう源げんがない
5買かい手ての交渉こうしょう力りょく顧客こきゃくがまとめ買がいする・スイッチングコストが低ひくい

試験しけんでの問とわれ方かた: シナリオ文ぶんから「これは 5 フォースのどの圧力あつりょくか」を選えらぶ問題もんだいが定番ていばん。「仕つかまつ入にゅう先さきが少すくなく価格かかく交渉こうしょうが難むずかしい」→ 売うり手ての交渉こうしょう力りょく、「顧客こきゃくが大手おおて量販りょうはん店てんに集中しゅうちゅうしている」→ 買かい手ての交渉こうしょう力りょく、と覚おぼえる。

覚おぼえ方かた: 「競けい・新しん・代だい・売うり・買がい」と頭文字かしらもじでリズム化か。中央ちゅうおうが競けい(業界ぎょうかい内ない)、その周まわりに新しん規ただし参入さんにゅうと代だい替かわ品しな(外そとから侵入しんにゅう)と売うりり手て・買がいい手しゅ(取引とりひき相手あいて)。

1.5 PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)

複数ふくすうの事業じぎょうを抱かかえる企業きぎょうが、どの事業じぎょうに投資とうしし、どの事業じぎょうから撤退てったいするかを判断はんだんするためのフレームワーク。市場しじょう成長せいちょう率りつ(縦たて軸じく)× 市場しじょう占有せんゆう率りつ(横よこ軸じく)で事業じぎょうを 4 象限しょうげんに分類ぶんるいします。

市場しじょう占有せんゆう率りつ:高市場しじょう占有せんゆう率りつ:低
市場しじょう成長せいちょう率りつ:高花形はながた(Star)
投資とうし継続けいぞくでシェア維持いじ
投資とうし = 収益しゅうえき
問題児もんだいじ(Question Mark)
選択せんたく的てき投資とうし。花形はながたに育そだてるか
投資とうし > 収益しゅうえき
市場しじょう成長せいちょう率りつ:低金のなる木き(Cash Cow)
収益しゅうえき源げんとして活用かつよう / 投資とうし控ひかえ
投資とうし < 収益しゅうえき
負まけ犬いぬ(Dog)
撤退てったい・縮小しゅくしょう検討けんとう
投資とうし ≈ 収益しゅうえき

「金きんのなる木き」の収益しゅうえきで「問題児もんだいじ」を育そだて、「花形はながた」に成長せいちょうさせる、が王道おうどう。

象限しょうげん市場しじょう成長せいちょう率りつ市場しじょう占有せんゆう率りつ戦略せんりゃく
花形はながた(Star)高こう高こう投資とうし継続けいぞく
金きんのなる木き(Cash Cow)低てい高こう収益しゅうえき源げんとして活用かつよう
問題児もんだいじ(Question Mark)高こう低てい選択せんたく的てき投資とうし
負まけ犬いぬ(Dog)低てい低てい撤退てったい検討けんとう

覚おぼえ方かた: シェアが高たかい側がわに「花形はながた・金きんのなる木き」、低ひくい側がわに「問題児もんだいじ・負まけ犬いぬ」。さらに成長せいちょう率りつが高たかい側がわに「花形はながた・問題児もんだいじ」、低ひくい側がわに「金きんのなる木き・負まけ犬いぬ」。シェアと成長せいちょう率りつの 2 軸じくで組くみ合あわせるとすぐ思おもい出だせる。

試験しけんでの頻出ひんしゅつ: 「市場しじょう成長せいちょう率りつは低ひくいが市場しじょう占有せんゆう率りつが高たかい事業じぎょうは何なにか?」 → 金きんのなる木き。安定あんてい収益しゅうえきを出だすので投資とうしを絞しぼり、その収益しゅうえきを「問題児もんだいじ」に振ふり分わけるのがポートフォリオ経営けいえいの基本きほん。

2. 経営けいえい戦略せんりゃく手法しゅほうとマーケティング

2.1 ポーターの 3 つの基本きほん戦略せんりゃく

業界ぎょうかいでの競争きょうそう優位ゆういを獲得かくとくする 3 つの基本きほん戦略せんりゃく。「戦略せんりゃくの対象たいしょう(広ひろい vs 狭せまい)」と「競争きょうそう優位ゆういの源泉げんせん(コスト vs 差別さべつ化か)」の組み合わせくみあわせで決きまります。

  • コストリーダーシップ戦略こすとりーだーしっぷせんりゃく — 業界ぎょうかい全体ぜんたいを対象たいしょうに低ていコスト化かで価格かかく競争きょうそう力りょくを持もつ。大量たいりょう生産せいさん・効率こうりつ化かが必要ひつよう(例れい: 量販りょうはん店てん、Amazon の物流ぶつりゅう)
  • 差別化戦略さべつかせんりゃく — 業界ぎょうかい全体ぜんたいを対象たいしょうに独自どくじの特徴とくちょうで付加ふか価値かちを出だす。ブランド・品質ひんしつ・技術ぎじゅつが要よう(例れい: Apple、高級こうきゅう車しゃ)
  • 集中戦略しゅうちゅうせんりゃく — 特定とくてい市場しじょう・顧客こきゃくセグメントに絞しぼり込こむ。コスト集中しゅうちゅう(特定とくていセグメントで低てい価格かかく)と差別さべつ化か集中しゅうちゅう(特定とくていセグメントで独自どくじ性せい)に分わかれる(例れい: 業務ぎょうむ用よう特とく化か、高齢こうれい者しゃ向むけ特とく化か)

試験しけんでの問とわれ方かた: 「自社じしゃは中規模ちゅうきぼで全ぜん方位ほうい展開てんかいは難むずかしい。特定とくていの顧客こきゃく層そうに絞しぼって独自どくじサービスを提供ていきょうしている」 → 集中しゅうちゅう戦略せんりゃく。「業界ぎょうかいトップで規模きぼの経済けいざいを活いかして低てい価格かかくで勝負しょうぶ」 → コストリーダーシップ戦略せんりゃく。

引ひっかけ: コストリーダーシップ + 差別さべつ化かを同時どうじにやるのは「スタック・イン・ザ・ミドル」と呼よばれる失敗しっぱいパターン。リソースが分散ぶんさんして両方りょうほうとも中途半端ちゅうとはんぱになりがち。基本きほんは どれか 1 つに絞しぼる。

2.2 マーケティングの 4P

  • Product(製品せいひん)
  • Price(価格かかく)
  • Place(流通りゅうつう)
  • Promotion(販促はんそく)

顧客こきゃく側がわ視点してんの 4C と対比たいひして覚おぼえる:

4P(売うり手て)4C(買かい手て)
ProductCustomer Value(顧客こきゃく価値かち)
PriceCost(顧客こきゃくコスト)
PlaceConvenience(利便りべん性せい)
PromotionCommunication(対話たいわ)

覚おぼえ方かた: 4P は売うり手ての視点してんで「何なにを / いくらで / どこで / どう伝つたえるか」、4C は同おなじものを買かい手ての視点してんで「どんな価値かちが / いくらかかって / 買かいやすいか / 一方いっぽう通行つうこうでなく対話たいわできるか」と裏返うらがえした発想はっそう。売うり手て目線めせんだけでは現代げんだいマーケティングは成なり立たたないので 4C も併あわせて考かんがえるのが基本きほん。

2.3 STP マーケティング

  1. Segmentation — 市場しじょう細分さいぶん化か
  2. Targeting — 狙ねらう市場しじょうの決定けってい
  3. Positioning — 自社じしゃの立たち位置いちの明確めいかく化か

2.4 BSC(バランススコアカードばらんすすこあかーど)とKPI/KGI

  • BSC — 4 視点してん(財務ざいむ・顧客こきゃく・内部ないぶプロセス・学習がくしゅうと成長せいちょう)で戦略せんりゃくを管理かんり
  • KPI(Key Performance Indicator) — 重要じゅうよう業績ぎょうせき評価ひょうか指標しひょう(プロセス指標しひょう)
  • KGI(Key Goal Indicator) — 重要じゅうよう目標もくひょう達成たっせい指標しひょう(最終さいしゅうゴール)
  • CSF(Critical Success Factor) — 重要じゅうよう成功せいこう要因よういん

頻出ひんしゅつ引ひっかけ: KGI と KPI の違ちがい。例れい「年間ねんかん売上うりあげ 10 億おく円えん達成たっせい」が KGI(ゴール)、「月次げつじ商談しょうだん数すう 100 件けん」が KPI(プロセス)。Goal の G が「最終さいしゅう目標もくひょう」、Performance の P が「途中とちゅうの業績ぎょうせき指標しひょう」と覚おぼえる。BSC の 4 視点してんは「財ざい・顧・内ない・学がく」(財務ざいむ・顧客こきゃく・内部ないぶプロセス・学習がくしゅうと成長せいちょう)。

2.5 その他た重要じゅうよう用語ようご

用語ようご意味いみ
M&A企業きぎょうの合併がっぺい・買収ばいしゅう
アライアンスあらいあんす企業きぎょう間かん提携ていけい
TOB株式かぶしき公開こうかい買付かいつけ
MBO経営けいえい陣じんによる自社じしゃ買収ばいしゅう
コアコンピタンスこあこんぴたんす他社たしゃが真似まねできない中核ちゅうかく能力のうりょく
ブルーオーシャン戦略ぶるーおーしゃんせんりゃく競争きょうそうのない新しん市場しじょうを開拓かいたく
ニッチ戦略せんりゃく特定とくていの狭せまい市場しじょうを独占どくせん
OEM相手あいて先さきブランドで製造せいぞう
ファブレスふぁぶれす自社じしゃ工場こうじょうを持もたない経営けいえい

3. 経営けいえい管理かんりシステム

3.1 主要しゅような経営けいえい管理かんりシステム

企業きぎょうの各かく業務ぎょうむ領域りょういきを IT で支援しえんするシステムの総称そうしょう。何なにを管理かんり対象たいしょうにしているかで略語りゃくごの役割やくわりが決きまります。

略称りゃくしょう正式せいしき名めい役割やくわり中心ちゅうしんとなる管理かんり対象たいしょう
ERPEnterprise Resource Planning企業きぎょう資源しげん計画けいかく。財務ざいむ・人事じんじ・生産せいさん・販売はんばいを統合とうごう管理かんり企業きぎょう全体ぜんたいのリソース
CRMCustomer Relationship Management顧客こきゃく関係かんけい管理かんり。顧客こきゃく情報じょうほうの一元化いちげんか顧客こきゃく
SCMSupply Chain Management供給きょうきゅう連鎖れんさ管理かんり。調達ちょうたつ〜販売はんばいの最適さいてき化かモノ・情報じょうほうの流ながれ
SFASales Force Automation営業えいぎょう支援しえんシステム。商談しょうだん・案件あんけん管理かんり営業えいぎょう活動かつどう
KMKnowledge Managementナレッジマネジメント。知識ちしきの組織そしき的てき活用かつよう暗黙あんもく知ち / 形式けいしき知ち
HRMHuman Resource Management人事じんじ管理かんり。採用さいよう・評価ひょうか・育成いくせい人材じんざい

覚おぼえ方かた: 略語りゃくごの中央ちゅうおうの文字もじに注目ちゅうもく。ERP の R(リソース全部ぜんぶ)、CRM の C(カスタマー)、SCM の S(サプライ)、SFA の F(フォース=営業えいぎょう力りょく)、KM の K(ナレッジ)、HRM の H(ヒューマン)。

試験しけんでの頻出ひんしゅつ: シナリオから「どのシステムを導入どうにゅうすべきか」を選えらぶ問題もんだい。「顧客こきゃくの購買こうばい履歴りれきを一元いちげん管理かんりして継続けいぞく営業えいぎょうに活いかしたい」 → CRM、「部品ぶひんメーカーから店舗てんぽまで在庫ざいこ情報じょうほうを共有きょうゆうしたい」 → SCM、「全ぜん部門ぶもんの予算よさん実績じっせきを統合とうごう的てきに管理かんりしたい」 → ERP。

3.2 関連かんれん用語ようご

  • MOT(Management of Technology) — 技術ぎじゅつ経営けいえい
  • TQM(Total Quality Management) — 総合そうごう的てき品質管理ひんしつかんり
  • BPR(Business Process Re-engineering) — 業務ぎょうむプロセスの抜本ばっぽん的てき再さい設計せっけい
  • ベンチマーキングべんちまーきんぐ — 他社たしゃの優すぐれた手法しゅほうを自社じしゃに取とり入いれる

4. 技術ぎじゅつ戦略せんりゃくマネジメント

4.1 技術ぎじゅつ開発かいはつ戦略せんりゃく

  • MOT — 技術ぎじゅつを経営けいえい戦略せんりゃくに組くみ込こむ考かんがえ方かた
  • 技術ぎじゅつロードマップ — 時間じかん軸じくで技術ぎじゅつの進化しんか計画けいかくを可視かし化か
  • プロセスイノベーション — 製造せいぞう・業務ぎょうむプロセスの革新かくしん
  • プロダクトイノベーション — 製品せいひん・サービスの革新かくしん

4.2 イノベーション関連かんれん用語ようご

用語ようご意味いみ
イノベーションのジレンマ優良ゆうりょう企業きぎょうが既存きそん事業じぎょうに固執こしつして新しん技術ぎじゅつに乗のり遅おくれる現象げんしょう
キャズム革新かくしん的てき商品しょうひんが主流しゅりゅう市場しじょうに普及ふきゅうする前まえの溝みぞ
デザイン思考しこう利用りよう者しゃ視点してんで課題かだいを捉とらえ解決かいけつを図はかるアプローチ
オープンイノベーション外部がいぶとの連携れんけいで技術ぎじゅつ革新かくしんを起おこす
ハッカソン短期たんき集中しゅうちゅうでアイデアを具現ぐげん化かするイベント
リーンスタートアップ仮説かせつ検証けんしょうを高速こうそくサイクルで回まわす起業きぎょう手法しゅほう
MVP(Minimum Viable Product)実用じつよう最小限さいしょうげんの製品せいひん
PoC(Proof of Concept)概念がいねん実証じっしょう

4.3 API エコノミー

  • API(Application Programming Interface) — ソフトウェア機能きのうを外部がいぶから呼よび出だす仕組しくみ
  • API エコノミー — API を公開こうかい・連携れんけいさせて生うまれる経済けいざい圏けん
  • マッシュアップ — 複数ふくすうサービスの API を組み合わせくみあわせて新しんサービスを作つくる

試験しけんでの頻出ひんしゅつ: イノベーションのジレンマは「優良ゆうりょう企業きぎょうほど既存きそん顧客こきゃくに最適さいてき化かしすぎて破壊はかい的てき新しん技術ぎじゅつに乗のり遅おくれる」現象げんしょう(クリステンセン著ちょ『イノベーションのジレンマ』に由来ゆらい)。MVP は「Minimum Viable Product」=実用じつよう最小限さいしょうげんの製品せいひんで早期そうき市場しじょう検証けんしょうするためのもの。PoC は「Proof of Concept」=技術ぎじゅつ的てきに実現じつげん可能かのうか小規模しょうきぼで検証けんしょうする段階だんかい。MVP は事業じぎょう化か前提ぜんてい、PoC は技術ぎじゅつ検証けんしょう段階だんかい、と区別くべつする。

5. ビジネスインダストリ

5.1 代表だいひょう的てきなビジネスシステム

用語ようご意味いみ
POS システム販売はんばい時点じてん情報じょうほう管理かんり。売上うりあげ・在庫ざいこをリアルタイム把握はあく
電子でんし商しょう取引とりひき(EC)ネット上じょうの商しょう取引とりひき。B2B / B2C / C2C
RFIDIC タグを使つかった非ひ接触せっしょく認識にんしき技術ぎじゅつ
IC カード接触せっしょく・非ひ接触せっしょく型がたカード。SUICA など
GPS全ぜん地球ちきゅう測位そくいシステム
ETC自動じどう料金りょうきん収受しゅうじゅシステム

5.2 エンジニアリングシステム

用語ようご意味いみ
CADComputer Aided Design。設計せっけいの CAD
CAMComputer Aided Manufacturing。製造せいぞう支援しえん
FAFactory Automation。工場こうじょう自動じどう化か
JIT(ジャストインタイム)必要ひつようなものを必要ひつような時ときに必要ひつようなだけ
MRPMaterial Requirements Planning。資材しざい所要しょよう量りょう計画けいかく
セル生産せいさん方式ほうしき少しょう人数にんずうチームで多た工程こうてい担当たんとう
リーン生産せいさん方式ほうしき無駄むだを徹底的てっていてきに排除はいじょ
かんばん方式ほうしきトヨタの JIT を実現じつげんする情報じょうほう伝達でんたつ手法しゅほう

5.3 e-ビジネスいーびじねす関連かんれん

用語ようご意味いみ
EDI電子でんしデータ交換こうかん(企業きぎょう間かんで定型ていけい書類しょるいを電子でんし的てきにやりとり)
電子でんしマーケットプレイスネット上じょうの取引とりひき市場しじょう
フィンテックふぃんてっくFinTech。IT を活用かつようした金融きんゆうサービス
暗号あんごう資産しさんビットコイン等とう
ブロックチェーン分散ぶんさん型がた台帳だいちょう技術ぎじゅつ
クラウドファンディング不ふ特定とくてい多数たすうから資金しきん調達ちょうたつ
シェアリングエコノミーしぇありんぐえこのみー遊休ゆうきゅう資源しげんを共有きょうゆうする経済けいざい

5.4 IoT システム

IoT(Internet of Things、モノのインターネット)は、家電かでん・センサ・車両しゃりょうなどあらゆる「モノ」をインターネットに接続せつぞくして、データ収集しゅうしゅうと制御せいぎょを行おこなう仕組しくみ。試験しけんでは特とくに 3 層そう構造こうぞうとエッジコンピューティングが頻出ひんしゅつ。

複数世代のシングルボードコンピュータ
シングルボードコンピュータ (例れい: Raspberry Pi)。 IoT デバイスのデバイス層そう・エッジ層そうで広ひろく使つかわれる小型こがた PC。
層役割やくわり例
☁️ クラウド層大だい規模きぼ集約しゅうやく・長期ちょうき保存ほぞん・AI 分析ぶんせき・全体ぜんたい最適さいてき化かAWS IoT、Azure IoT Hub
⚡ エッジ層端末たんまつ近ちかくでリアルタイム処理しょり。遅延ちえん短縮たんしゅく・通信つうしん量りょう削減さくげんゲートウェイ、5G MEC
📡 デバイス層センサ・アクチュエータ。物理ぶつり世界せかいとのインタフェース温度おんど計けい、カメラ、モーター

データは下したから上うえ、制御せいぎょは上うえから下したに流ながれる。エッジで処理しょり = 全部ぜんぶクラウドに送おくらず近きん場ばで処理しょり。

  • IoT システムの 3 層そう構造こうぞう: デバイス層そう → エッジ層そう → クラウド層そう
  • エッジコンピューティング — IoT 端末たんまつ近ちかくで処理しょりする方式ほうしき(遅延ちえん短縮たんしゅく・通信つうしん量りょう削減さくげん)
  • デジタルツイン — 現実げんじつのモノや環境かんきょうを仮想かそう空間くうかんに再現さいげん
  • スマートシティ — IoT・AI で都市としを効率こうりつ化か
  • スマート農業のうぎょう — IoT・センサで農業のうぎょうを自動じどう化か・精密せいみつ化か

試験しけんでの頻出ひんしゅつ: エッジコンピューティングの目的もくてきは「遅延ちえん短縮たんしゅく(自動じどう運転うんてんなど即応そくおう性せいが必要ひつよう)」と「通信つうしん量りょう削減さくげん(クラウドに全ぜんデータを送おくると帯域たいいきが足たりない)」。「全ぜんデータを一旦いったんクラウドに集あつめて分析ぶんせきする」は中央ちゅうおう集中しゅうちゅう型がたで、エッジの逆ぎゃく。区別くべつ問題もんだいが頻出ひんしゅつ。

5.5 AI 活用かつよう

用語ようご意味いみ
生成せいせい AI(Generative AI)テキスト・画像がぞう・音声おんせい等とうを生成せいせいする AI
LLM(Large Language Model)大だい規模きぼ言語げんごモデル
プロンプトエンジニアリングAI への指示しじ文ぶんの工夫くふう
ハルシネーションAI が事実じじつでない情報じょうほうを生成せいせいする現象げんしょう
RAG検索けんさく拡張かくちょう生成せいせい。外部がいぶ知識ちしきを参照さんしょうして精度せいど向上こうじょう
ファインチューニング事前じぜん学習がくしゅうモデルを特定とくてい用途ようとに追加ついか学習がくしゅう
説明せつめい可能かのう AI(XAI)AI の判断はんだん根拠こんきょを説明せつめいできるようにする

頻出ひんしゅつ引ひっかけ: ハルシネーション(AI が事実じじつでない情報じょうほうを自信満々じしんまんまんに生成せいせいする現象げんしょう)の対策たいさくとして RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索けんさく拡張かくちょう生成せいせい)が出題しゅつだいされる。RAG は外部がいぶ知識ちしきベース(社内しゃないドキュメント等とう)を検索けんさくして LLM に渡わたすことで、「事実じじつに基もとづいた回答かいとう」を生成せいせいしやすくする手法しゅほう。社内しゃない AI チャットの設計せっけいでほぼ必須ひっすの概念がいねん。

5.6 RPA と自動じどう化か

  • RPA(Robotic Process Automation) — 定型ていけい業務ぎょうむを自動じどう化かするソフトウェアロボットぼっと
  • チャットボット — 自動じどう会話かいわプログラム
  • OCR(光学こうがく文字もじ認識にんしき) — 画像がぞう内ないの文字もじをデータ化か

📋 章しょう末まつまとめ

最さい重要じゅうようポイント 10 連発れんぱつ

  1. SWOT の 4 象限しょうげん — 内部ないぶ×外部がいぶ・プラス×マイナスで分類ぶんるい
  2. 5 フォース — 業界ぎょうかい競争きょうそうの 5 要因よういん
  3. PPM の 4 象限しょうげん — 花形はながた・金きんのなる木き・問題児もんだいじ・負まけ犬いぬ
  4. 4P/4C の対応たいおう — 売うり手て視点してんと買かい手て視点してん
  5. KGI vs KPI — ゴール指標しひょうと途中とちゅう経過けいか指標しひょう
  6. ERP/CRM/SCM/SFA — 何なにを管理かんりするシステムか即答そくとう
  7. MVP と PoC — 実用じつよう最小限さいしょうげん vs 概念がいねん実証じっしょう
  8. JIT・かんばん方式ほうしき — トヨタ生産せいさん方式ほうしきの中核ちゅうかく
  9. IoT の 3 層そう構造こうぞうとエッジ — 処理しょりを端末たんまつ近ちかくに寄よせる意味いみ
  10. 生成せいせい AI の限界げんかい — ハルシネーション、RAG による対策たいさく

出題しゅつだい傾向けいこうのコツ

  • 具体ぐたいシナリオ → 正ただしいフレームワーク名めいを選えらぶ型がたが中心ちゅうしん
  • 略語りゃくごは英語えいごの略りゃくと日本語にほんごの両方りょうほうで即答そくとうできるように
  • AI 分野ぶんやは新あたらしい用語ようごが増加ぞうか中ちゅう — 最新さいしんシラバスを必かならず確認かくにん
この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?

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一いち問もん一いっ答とう

システム戦略と企画 一問一答

IT パスポート試験のストラテジ系「システム戦略と企画」から 20 問を厳選。情報システム戦略・業務プロセス改革・クラウドサービス・システム企画調達まで体系的に確認。

一いち問もん一いっ答とう

開発技術 一問一答

IT パスポート試験のマネジメント系「開発技術」から 20 問を厳選。開発プロセス・設計・テスト手法・アジャイル/スクラム・構成管理・UX デザインまで体系的に確認。

一いち問もん一いっ答とう

プロジェクトマネジメント 一問一答

IT パスポート試験のマネジメント系「プロジェクトマネジメント」から 20 問を厳選。PMBOK の 10 知識エリア・WBS・スケジュール管理・コスト見積り・リスク管理まで体系的に確認。

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サービスマネジメントとシステム監査 一問一答

IT パスポート試験のマネジメント系「サービスマネジメントとシステム監査」から 20 問を厳選。ITIL・SLA/SLM・主要プロセス・サービスデスク・J-SOX・COSO まで体系的に確認。

一いち問もん一いっ答とう

基礎理論 一問一答

IT パスポート試験のテクノロジ系「基礎理論」から 20 問を厳選。2 進数変換・AND/OR/XOR・確率計算・文字コード・誤差・機械学習 3 分類まで確認。

一いち問もん一いっ答とう

アルゴリズムとプログラミング 一問一答

IT パスポート試験のテクノロジ系「アルゴリズムとプログラミング」から 20 問を厳選。配列/リスト/スタック/キュー/木/ハッシュ・探索/整列・計算量・HTML/JSON まで確認。

一いち問もん一いっ答とう

ソフトウェア 一問一答

IT パスポート試験のテクノロジ系「ソフトウェア」から 20 問を厳選。OS 機能・プロセス/スレッド・圧縮形式・表計算関数・OSS ライセンスまで確認。

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情報デザインとメディア 一問一答

IT パスポート試験のテクノロジ系「情報デザインとメディア」から 20 問を厳選。LATCH・UX・アクセシビリティ・RGB/CMYK・JPEG/PNG・MPEG・VR/AR まで確認。

問もん題だい集しゅう

IT パスポート 本試験形式 100 問

IT パスポート試験の全 14 章から出題する本試験準拠の総合問題集 100 問。ストラテジ 32 / マネジメント 18 / テクノロジ 50 の分野別配分・120 分で、実試験と同じスケールの実戦演習が可能。