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情報じょうほうデザインとメディア

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このしょうまなぶこと

テクノロジけい 45 もんのうち、このしょう4〜5 もんほどの出題しゅつだいがあります。「Web サイトや案内あんないばんで、どうならべたらつたわりやすい?」「スマホのアプリは不自由ふじゆうひとでも使つかえる?」「写真しゃしん保存ほぞん形式けいしきちがうのはなぜ?」「VR と AR ってなにちがうの?」といった、じん情報じょうほうをどうるかの設計せっけいと、画像がぞう音声おんせい動画どうがのデジタル表現ひょうげんあつかしょうです。

出題しゅつだい用語ようご用途ようとのマッチングがた中心ちゅうしん。「ポケモン GO は AR か VR か」「ロゴは JPEG か PNG か」のように、概念がいねん使つか判別はんべつできるかをわれます。技術ぎじゅつふかはなしではなく、「どれをどう使つかうか」をさえるのがコツ。

学習がくしゅうゴール

このしょうえた時点じてんで、以下いかができるようになっていることを目指めざします。

  • 情報じょうほうデザインの原則げんそく(LATCH・UIUXアクセシビリティあくせしびりてぃユニバーサルデザインゆにばーさるでざいん)を判別はんべつできる
  • ヒューマンインタフェース(GUICUIVUI・NUI)のちがいを使つかいこなせる
  • 画像がぞう形式けいしきJPEGPNGGIFSVG)の特徴とくちょう用途ようと判別はんべつして、用途ようとから最適さいてき形式けいしきえらべる
  • 音声おんせい動画どうが形式けいしきMP3MP4WAV・MPEG ひとし)と圧縮あっしゅく方式ほうしき可逆かぎゃく可逆かぎゃく)を使つかいこなせる
  • RGB/CMYK の使つかけ、dpi/ppi のちがいを説明せつめいできる
  • VR・AR・MR・XRCGちがいを判別はんべつして、具体ぐたいれいげられる

試験しけんでは:〜をつくりたい場合ばあい、どの形式けいしき/技術ぎじゅつえらぶか」のかたちわれる。たとえば「ロゴを拡大かくだい縮小しゅくしょうしても劣化れっかさせたくない → SVG」「印刷いんさつにゅう稿こう → CMYK」のように、ゴール → 道具どうぐぎゃくきができると得点とくてんしやすい。

1. 情報じょうほうデザインの原則げんそく

情報じょうほうデザイン」とは、情報じょうほうただしく・はやく・気持きもちよくつたえるための設計せっけい。Web ページ、アプリ、えき案内あんないばん図書館としょかんほんならび——すべて情報じょうほうデザインの対象たいしょうです。たとえばえきのホームで「さき種別しゅべつ時刻じこく」のじゅんくか「時刻じこくさき」のじゅんくかは、乗客じょうきゃくがどう情報じょうほうさがすかわせて設計せっけいされています。このふしでは、その基本きほん原則げんそくていきます。

1.1 情報じょうほうデザインとは

情報じょうほうデザインは、情報じょうほう理解りかいしやすいように整理せいり構造こうぞう視覚しかくする設計せっけい手法しゅほうです。たんなる「綺麗きれいにする」ことではなく、なにをどのじゅんせるかどう分類ぶんるいするかだれ最適さいてきするかまでをふくみます。

具体ぐたいれい: ECサイトで商品しょうひんを「人気にんきじゅん」「価格かかくじゅん」「新着しんちゃくじゅん」でならえられるのは情報じょうほうデザインの一環いっかんおな商品しょうひんデータでも、ならびのじくえるだけで利用りようしゃ行動こうどうおおきくわります。また、地震じしん速報そくほうアプリが「もっと重要じゅうよう震度しんど情報じょうほう」をおおきく、「詳細しょうさい地域ちいき」をちいさく表示ひょうじするのも、情報じょうほう重要じゅうようおうじた視覚しかくてき階層かいそうという情報じょうほうデザインの原則げんそく

ポイント: 情報じょうほうデザインは「つたえたいこと」より「がどう使つかうか」をじくかんがえる。開発かいはつしゃ視点してんでなく利用りようしゃ視点してん情報じょうほうてるのが本質ほんしつ

1.2 LATCH の 5 原則げんそく

情報じょうほうをどうならべるかをかんがえるとき、5 つのじくがあります。頭文字かしらもじって LATCH(ラッチ)とばれ、情報じょうほうアーキテクトのRichard Saul Wurmanが提唱ていしょうしたものです。「なんならべるともっと使つかいやすいか」をかんがえる出発しゅっぱつてんになります。

りゃく英語えいご意味いみれい
LLocation場所ばしょ地図ちず、フロアマップ、店舗てんぽ検索けんさく
AAlphabetアルファベットじゅん / 五十音ごじゅうおんじゅん辞書じしょ人名じんめいリスト、書架しょか
TTime時間じかん年表ねんぴょう予定よていひょう投稿とうこう日時にちじじゅん SNS
CCategoryカテゴリショッピングサイトの分類ぶんるい図書としょじゅうしん分類ぶんるい
HHierarchy階層かいそう・ランクランキング、組織そしき売上うりあげじゅん

実例じつれい使つかけ: 本屋ほんやでは「カテゴリ(ジャンル)→ 著者ちょしゃめい(アルファベット)」の 2 段階だんかい、アマゾンでは「カテゴリ → 人気にんきじゅん(ランク)」、スマホの連絡れんらくさきは「五十音ごじゅうおんじゅん」、災害さいがい情報じょうほうサイトは「時間じかん発生はっせいじゅん)」。あつか情報じょうほう性質せいしつによって最適さいてきじくちがのがポイントです。

おぼかた: 「LATCH(ラッチ)で情報じょうほうとびらける」おぼえる。Location / Alphabet / Time / Category / Hierarchy の 5 つ。

1.3 UX(ユーザエクスペリエンス)

製品せいひん・サービスを利用りようするときに利用りようしゃかんじること全体ぜんたいUX(User Experience)。「使つかいやすい」だけでなく、「気持きもちいい」「信頼しんらいできる」「また使つかいたい」までふく概念がいねんです。よく混同こんどうされる UI(User Interface)は、UX を実現じつげんするための接点せってん画面がめん・ボタン・音声おんせいとう)のこと。UI は道具どうぐ、UX は体験たいけんおぼえると整理せいりしやすい。

用語ようご意味いみ
UX(User Experience)利用りようしゃ総合そうごうてき体験たいけん使つかいやすさ + 感情かんじょう + 信頼しんらい
UI(User Interface)利用りようしゃとシステムの接点せってん画面がめん・ボタン・音声おんせいとう
CX(Customer Experience)顧客こきゃく体験たいけん全般ぜんぱん購買こうばい〜サポートまで)
ユーザビリティゆーざびりてぃ使つかいやすさの度合どあい(ISO 9241-11 で「有効ゆうこうさ・効率こうりつ満足まんぞく」と定義ていぎ
HCD(Human-Centered Design)人間にんげん中心ちゅうしん設計せっけい利用りようしゃ起点きてん設計せっけいするプロセス(ISO 9241-210)

具体ぐたいれい: 飛行機ひこうきのチケット予約よやくサイトで「ボタンがしやすい(UI がい)」だけでは UX は完結かんけつしません。検索けんさく結果けっかかりやすい / 決済けっさい安心あんしん / メール案内あんない丁寧ていねい までふくめてはじめて UX がいと評価ひょうかされます。UI は UX の一部いちぶ要素ようそ

っかけ: 「UI をくすれば UX もくなる」は半分はんぶん正解せいかい半分はんぶん間違まちが。UI は UX の一部いちぶにすぎず、おそいサーバ・不親切ふしんせつなサポート・かりにくい料金りょうきん体系たいけいがあれば UX はわるいまま。UX ≧ UI包含ほうがん関係かんけい意識いしきする。

1.4 アクセシビリティとユニバーサルデザイン

アクセシビリティあくせしびりてぃ(Accessibility)は、高齢こうれいしゃ障害しょうがいしゃふくめた「だれもが」情報じょうほうやサービスにアクセスできる度合どあとくに Web の場合ばあい視覚しかく障害しょうがいしゃ聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ色覚しきかく特性とくせいのあるひと高齢こうれいしゃ操作そうさ不自由ふじゆうひと——すべてが対象たいしょう公的こうてき機関きかんサイトでは法令ほうれい義務ぎむされているくにおおく、日本にほんでも JIS X 8341-3 で基準きじゅんさだめられています。

用語ようご意味いみ
Web アクセシビリティうぇぶあくせしびりてぃWeb コンテンツがだれもが利用りよう可能かのうであるか。JIS X 8341-3 で規格きかく
ユニバーサルデザインゆにばーさるでざいん最初さいしょからだれもが使つかえる設計せっけい目指めざかんがかた(7 原則げんそく
バリアフリーばりあふりー既存きそん障壁しょうへきのぞくアプローチ(から対応たいおう
WAI-ARIAHTML に補助ほじょ情報じょうほう付加ふかしてスクリーンリーダー対応たいおう強化きょうかする仕様しよう
altテキスト画像がぞう代替だいたいテキスト。<img alt="...">指定してい

具体ぐたいれい: Web サイトで画像がぞうに alt テキストをけるのはアクセシビリティの基本きほん視覚しかく障害しょうがいしゃのスクリーンリーダーが画像がぞう内容ないようげるために必要ひつよう。また、リンクをいろだけで区別くべつしない下線かせんける)のは色覚しきかく特性とくせいへの配慮はいりょ動画どうが字幕じまくけるのは聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ対応たいおう

っかけ: アクセシビリティ vs ユーザビリティちがい。ユーザビリティは「健常けんじょう利用りようしゃ使つかいやすいか」、アクセシビリティは「だれでも使つかえるか」。アクセシビリティの範囲はんいがよりひろく、とく障害しょうがいしゃ対応たいおう明示めいじてきふくむ。

頻出ひんしゅつ: ユニバーサルデザイン事前じぜん対応たいおう) vs バリアフリー事後じご対応たいおう)。最初さいしょから使つかえる設計せっけい」= UD障壁しょうへきのぞく」= バリアフリーえきのエレベータ設置せっちバリアフリー自動じどうドアのはば車椅子くるまいす対応たいおう設計せっけいするのはユニバーサルデザイン

2. ユーザインタフェース設計せっけい

コンピュータと人間にんげんのやりとりは、入力にゅうりょく手段しゅだんおおきく分類ぶんるいされます。むかしはコマンドをつしかなかった(CUI)ところから、マウスで操作そうさする GUI、こえ指示しじする VUI、ゆびさわる NUI へと進化しんかしてきました。試験しけんではこの系統けいとうと、GUI を構成こうせいする部品ぶひんめい頻出ひんしゅつします。

2.1 インタフェースの種類しゅるい

種類しゅるい正式せいしきめい入力にゅうりょく手段しゅだんれい
CUICharacter User Interfaceキーボード(文字もじLinux ターミナル、Windows コマンドプロンプト
GUIGraphical User Interfaceマウス・キーボードWindows、macOS、Web ブラウザ
VUIVoice User InterfaceこえAmazon Alexa、Google Assistant、Siri
NUINatural User Interfaceタッチ・ジェスチャ・視線しせんスマホ、タブレット、Kinect

使つかけの実例じつれい: プログラマが大量たいりょうファイルを一括いっかつ操作そうさしたいときは CUI(コマンドでける)、一般いっぱん利用りようしゃが PC を使つかうときは GUI(直感ちょっかんてき)、しゅふさがっている料理りょうりちゅうは VUI(Alexa に「タイマー 3 ぶん」)、スマホは NUI(ゆびでスワイプ)。状況じょうきょう使つかけるのがポイント。

おぼかた: Command(文字もじ) / Graphical() / Voice(こえ) / Natural(自然しぜん動作どうさ) の頭文字かしらもじ系譜けいふCUI → GUI → NUI/VUIじゅんで、より直感ちょっかんてき・より自然しぜん進化しんかしてきた。

2.2 GUI の構成こうせい要素ようそ

GUI は部品ぶひん(ウィジェット)の組み合わせくみあわせ画面がめん構成こうせいします。試験しけんでは「ラジオボタン vs チェックボックス」の混同こんどう問題もんだい定番ていばんで、毎年まいとしのように出題しゅつだいされます。

要素ようそ役割やくわりれい
ウィンドウアプリごとの表示ひょうじ領域りょういきブラウザのかくタブ
メニューめにゅー(メニューバー / プルダウン)機能きのう一覧いちらんから選択せんたくWord の「ファイル」「編集へんしゅう」…
ダイアログだいあろぐボックス確認かくにん入力にゅうりょくようしょうまど保存ほぞんしますか?」のポップアップ
アイコンあいこん機能きのう表現ひょうげんデスクトップのアプリ・ごみばこ
ラジオボタン複数ふくすう選択肢せんたくしから 1 つえら性別せいべつおとこ/おんな)、支払しはらい方法ほうほう
チェックボックス複数ふくすう選択肢せんたくしから 複数ふくすうえらべるきな食べ物たべもの複数ふくすう選択せんたく
プルダウン(ドロップダウン)リストから選択せんたく国名こくめい都道府県とどうふけん選択せんたく
テキストボックス文字もじ入力にゅうりょくらん検索けんさくボックス、フォーム
スライダー連続れんぞく指定してい音量おんりょうあかるさの調整ちょうせい

頻出ひんしゅつっかけ: ラジオボタン = 1 つだけしゃのラジオで同時どうじに 2 きょくけないのとおな発想はっそう)、チェックボックス = 複数ふくすうぎゃくわれることがおお定番ていばんっかけ

2.3 Web デザインの基本きほん

Web ページは 3 つの言語げんご(HTML・CSS・JavaScript)で構成こうせいされます。HTML は骨格こっかく・CSS は・JavaScript はうご、と役割やくわり分担ぶんたんされていて、この 3 つが分業ぶんぎょうすることで保守ほしゅしやすいづくりになります。近年きんねんはスマホとパソコンの両方りょうほうることがえたため、画面がめんはばおうじて自動じどうでレイアウトをえるレスポンシブデザインが主流しゅりゅうです。

要素ようそ役割やくわり
HTML文書ぶんしょ構造こうぞう記述きじゅつ見出しみだし段落だんらく・リンクとう
CSS(Cascading Style Sheets)しょく配置はいち・フォント・サイズ)を定義ていぎ
JavaScriptブラウザじょう動的どうてき処理しょり(アニメ・検索けんさく候補こうほ・フォーム検証けんしょう
レスポンシブデザインPC/スマホ/タブレットで自動的じどうてきにレイアウト調整ちょうせい
CMS(Content Management System)WordPress ひとし、コンテンツ更新こうしん支援しえんするシステム

具体ぐたいれい: おなじ Web サイトでも、PC でると横並よこならび 3 カラム、スマホでるとたて 1 れつ自動じどうわるのはレスポンシブデザイン。CSS の メディアクエリ画面がめんはば判定はんていしてえています。

っかけ: HTML だけえればわるあやまり。HTML は構造こうぞう、CSS は役割やくわりかれている。いろえたいときに HTML をいじる(<font> タグとう)のはふるいやりかたで、現代げんだいでは CSS で一括いっかつ管理かんりするのが標準ひょうじゅん

3. マルチメディアデータの符号ふごう

音声おんせい画像がぞう動画どうがコンピュータがあつかえるかたちにするには、アナログな情報じょうほう数値すうちれつ(0 と 1)に変換へんかんする必要ひつようがあります。この変換へんかん符号ふごう(エンコーディング)とびます。おな音声おんせいでも「そのまま数値すうち」するか「こえない部分ぶぶんててちいさく」するかで、ファイルサイズも用途ようとわってきます。試験しけんでは形式けいしきめい用途ようと対応たいおう中心ちゅうしんわれます。

3.1 音声おんせい符号ふごう

アナログ音声おんせい連続れんぞく)をデジタルするながれは、標本ひょうほん(サンプリング)→ 量子りょうし符号化ふごうか の 3 段階だんかい標本ひょうほんは 1 びょうなに等分とうぶんするか(時間じかん方向ほうこう)、量子りょうしおとおおきさをなに段階だんかい表現ひょうげんするか(振幅しんぷく方向ほうこう)、符号ふごうはそれを 0/1 のビットれつとす工程こうていです。CD の音質おんしつ標本ひょうほん 44.1kHz・量子りょうし 16bit、これが音声おんせいデジタルの「基準きじゅん」としておぼえておくと便利べんりです。

用語ようご意味いみ
PCMPulse Code Modulation。標準ひょうじゅんてき音声おんせいデジタル方式ほうしき
サンプリング周波数サンプリングしゅうはすう1 びょうかん標本ひょうほんする回数かいすう(Hz)。CD は 44.1kHz
量子りょうしビットすう1 標本ひょうほん表現ひょうげんするビットすう。CD は 16bit
ビットレート1 びょうあたりのデータりょう(kbps)。音質おんしつとサイズのトレードオフ

形式けいしきべつ特徴とくちょう:

形式けいしき特徴とくちょう圧縮あっしゅく用途ようと
WAV圧縮あっしゅく PCMなし音楽おんがく制作せいさく原盤げんばん、サイズだい
MP3非可逆圧縮ひかぎゃくあっしゅく代表だいひょう可逆かぎゃく人間にんげんれないおと削除さくじょ音楽おんがく配信はいしん、スマホ
AACMP3 改良かいりょうばんどうビットレートでこう音質おんしつ可逆かぎゃくiTunes、YouTube
FLAC可逆かぎゃく圧縮あっしゅく音声おんせい形式けいしき可逆かぎゃく音質おんしつ劣化れっかなし)ハイレゾ音楽おんがく
MIDI演奏えんそう情報じょうほう数値すうち楽譜がくふ符号ふごうデータしょう電子でんし楽器がっきちゃくメロ

MIDI の独自どくじせい: MIDI は「おとそのもの」ではなく「演奏えんそう情報じょうほう(このおとを / このながさで / このつよさで)」を記録きろくする形式けいしき楽譜がくふをデジタルしたもの、とかんがえるとわかりやすい。だからファイルサイズが極端きょくたんちいさい(かず KB)のに、ながきょく表現ひょうげんできる。

っかけ: 可逆かぎゃく圧縮あっしゅく(FLAC・WAV)音質おんしつ劣化れっかなし、可逆かぎゃく圧縮あっしゅく(MP3・AAC)音質おんしつ劣化れっかあり。MP3 は人間にんげんみみこえにくい部分ぶぶんててサイズをちいさくする(心理しんり音響おんきょうモデル)。一度いちどてられた情報じょうほうもどらないので、MP3 を WAV にさい変換へんかんしてももと音質おんしつにはもどらない。

3.2 画像がぞう符号ふごう

画像がぞう表現ひょうげん方法ほうほうおおきく 2 つ:ラスタ(ピクセルの集合しゅうごう)とベクタ数式すうしき表現ひょうげん)。このちがいが「拡大かくだいしても劣化れっかするか」をめます。試験しけんでは用途ようとおうじた形式けいしきえらがそのままわれます。

ラスタ(ビットマップ)とベクタ

方式ほうしき特徴とくちょう拡大かくだいれい
ラスタ(ビットマップ)画素がそ(ピクセル)の集合しゅうごうぼやける・ジャギー(ギザギザ)発生はっせいJPEG、PNG、GIF、BMP
ベクタ数式すうしきせん図形ずけい表現ひょうげん劣化れっかなし(なんばいでも綺麗きれいSVG、図面ずめん CAD、フォント

具体ぐたいれい: ロゴをラスタ(PNG)で保存ほぞんすると、印刷いんさつ拡大かくだいしたときにぼやけます。ベクタ(SVG)で保存ほぞんすれば、名刺めいしサイズでも看板かんばんサイズでもおなせんのシャープさで印刷いんさつできます。このため会社かいしゃのロゴ・アイコンるいはベクタでつくるのが鉄則てっそく写真しゃしんはそもそも連続れんぞくてきいろ変化へんかなので、ラスタでしか表現ひょうげんできません。

画像がぞうファイル形式けいしき

形式けいしき圧縮あっしゅく透過とうかいろすう特徴とくちょう用途ようと
JPEG可逆かぎゃくフルカラー写真しゃしんちいさく保存ほぞんできる
PNG可逆かぎゃくフルカラー + αイラスト・ロゴ透過とうか対応たいおう
GIF可逆かぎゃく256 いろまでアニメ GIF、単純たんじゅんなイラスト
SVGベクタ、ロゴ・図面ずめん拡大かくだい劣化れっかなし
BMP圧縮あっしゅくフルカラーWindows 標準ひょうじゅん、サイズだい
TIFF可逆かぎゃく/可逆かぎゃく切替きりかえフルカラー印刷いんさつこう品質ひんしつ用途ようと
WebP可逆かぎゃく/可逆かぎゃくフルカラーGoogle 提案ていあん、Web でこう圧縮あっしゅく

使つかけの実例じつれい:

  • 風景ふうけい写真しゃしん → JPEG(サイズしょう画質がしつじゅうふん
  • 会社かいしゃロゴ・アイコン → SVG(ベクタ、拡大かくだい劣化れっかなし)。代替だいたいに PNG(ラスタだが透過とうかあり)
  • 透過とうか背景はいけい必要ひつようなイラスト → PNG
  • 単純たんじゅんなアニメーション → GIF またはAPNG
  • 印刷いんさつよう高画質こうがしつ → TIFF

頻出ひんしゅつ: 写真しゃしん → JPEG」「ロゴ・透過とうか → PNG」「アニメ → GIF」「拡大かくだい自在じざい → SVG」 の 4 てんセットを暗記あんきとく写真しゃしんを PNG で保存ほぞんするとファイルサイズが巨大きょだいする」可逆かぎゃく圧縮あっしゅく恩恵おんけいがないため)というっかけに注意ちゅうい

いろ表現ひょうげん

画面がめんのピクセルはこうの 3 原色げんしょく RGBあかみどりあお)をかさねて表現ひょうげんし、印刷物いんさつぶつインクの 4 原色げんしょく CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)をかさねて表現ひょうげんします。両者りょうしゃしょく仕組しくみがせい反対はんたいで、画面がめんいろ印刷いんさつしたいろ微妙びみょうちがうのはこのためです。

方式ほうしき用途ようとしょく仕組しく構成こうせい
RGB画面がめん表示ひょうじ(ディスプレイ・LED)加法かほうしょくこうすほどあかるく→しろR(あか) + G(みどり) + B(あお)
CMYK印刷いんさつ(プリンタ・雑誌ざっし減法げんぽうしょく(インクをすほどくらく→くろC(シアン) + M(マゼンタ) + Y() + K(くろ)
HSB / HSVいろ選択せんたく UI色相しきそういろどり明度めいど指定していH(色相しきそう) + S(いろどり) + V/B(明度めいど)

RGB(加法かほうしょく

画面がめんひかりすほどあかるく

RGB結果けっか
マゼンタ
シアン

RGB すべてすとしろ用途ようと: ディスプレイ・LED

CMYK(減法げんぽうしょく

印刷いんさつ:インクをすほどくら

CMY結果けっか
黒(にちかづく)

3 いろかさねるとくろ用途ようと: プリンタ・印刷いんさつ

頻出ひんしゅつっかけ: RGB は「ひかり」、CMYK は「インク」ひかりすほどあかるく(最大さいだいしろ)なるので「加法かほう」、インクはかさねるほどくらく(最大さいだいくろ)なるので「減法げんぽう」。画面がめん = RGB印刷いんさつ = CMYKおぼえる。

解像度かいぞうどかい調ちょう

  • 解像度かいぞうど単位たんいあたりの画素がそすう画像がぞうこまかさをあらわ
    • dpi(dot per inch) — 印刷物いんさつぶつ密度みつど。1 インチあたりのドットすう印刷いんさつでは350dpi一般いっぱんてき基準きじゅん
    • ppi(pixels per inch) — 画面がめん密度みつど。1 インチあたりのピクセルすう。Retina ディスプレイはやく 300ppi
  • かい調ちょう(bit 深度しんど — 1 画素がそ表現ひょうげんできるいろすう
    • 24 bit フルカラー = RGB かく 8bit = やく 1677 まんしょく一般いっぱんてきな Web 画像がぞう
    • 30 bit = RGB かく 10bit = やく 10 おくしょく(HDR 映像えいぞう

っかけ: dpi と ppi はているがべつdpi は印刷いんさつ(プリンタのインクつぶ密度みつど)、ppi は画面がめん(ディスプレイの画素がそ密度みつど)。両方りょうほうとも「1 インチあたり」だがはか対象たいしょうちが

3.3 動画どうが符号ふごう

動画どうが静止せいし(フレーム)の連続れんぞくで、1 びょうに 30 まい程度ていどのペースで表示ひょうじしてうごきにせます。1 びょう 30 まいの 2 時間じかん映画えいが30 × 60 × 120 = 21.6 まんフレーム。これをすべて圧縮あっしゅく保存ほぞんするとファイルサイズが膨大ぼうだいになるため、フレームかん差分さぶんだけ記録きろくするなどの圧縮あっしゅく技術ぎじゅつ(MPEG・H.264 ひとし)が使つかわれます。

重要じゅうよう区別くべつ: コーデック圧縮あっしゅく方式ほうしき)とコンテナもの)は別物べつもの。MP4 はコンテナ形式けいしきで、中身なかみのコーデックは H.264 だったり H.265 だったりします。MP4 ファイルが再生さいせいできないときはコーデックがわ問題もんだいのことがおおい。

形式けいしき種類しゅるい特徴とくちょう用途ようと
MPEG(MPEG-2, MPEG-4)コーデック動画どうが圧縮あっしゅく規格きかくぐん
H.264コーデックMPEG-4 AVC、Blu-ray・YouTube の主流しゅりゅう
H.265(HEVC)コーデック4K/8K 対応たいおう、H.264 よりこう圧縮あっしゅく
MP4コンテナ映像えいぞう + 音声おんせい + 字幕じまくを 1 ファイルに
AVIコンテナWindows 標準ひょうじゅんコンテナ
MOVコンテナMac(QuickTime)標準ひょうじゅん
WebMコンテナGoogle 提案ていあん、Web 動画どうが

頻出ひんしゅつ: MPEG(規格きかくぐん)/ MP4(コンテナ)は別物べつもの。MPEG という言葉ことばてきたら「圧縮あっしゅく方式ほうしきはなし」、MP4 がてきたら「ファイルものはなし」。この 2 つの混同こんどう典型てんけいてきっかけ。

3.4 圧縮あっしゅく方式ほうしき

圧縮あっしゅくおおきく 可逆かぎゃく圧縮あっしゅくもどせる)と 可逆かぎゃく圧縮あっしゅくもどせない)の 2 つ。用途ようとによって使つかけます。プログラムコードや文書ぶんしょ可逆かぎゃくでないと使つかえず(1 ビットちがえばうごかない)、写真しゃしん音楽おんがく可逆かぎゃくでも人間にんげんにはづかないレベルで圧縮あっしゅくできます。

方式ほうしき特徴とくちょう復元ふくげんれい
可逆圧縮かぎゃくあっしゅく(Lossless)もとデータに完全かんぜんもどせる100% 復元ふくげんZIP、PNG、GIF、FLAC
非可逆圧縮ひかぎゃくあっしゅく(Lossy)データの一部いちぶててちいさくするもとにはもどらないJPEG、MP3、AAC、H.264

使つかけの鉄則てっそく:

  • プログラム・文書ぶんしょ・ロゴ(1 バイトもけてはいけない) → 可逆かぎゃく(ZIP・PNG)
  • 写真しゃしん音楽おんがく動画どうが人間にんげん知覚ちかく限界げんかいえる部分ぶぶんててよい) → 可逆かぎゃく(JPEG・MP3・MP4)

っかけ: PNG は可逆かぎゃく、JPEG は可逆かぎゃく写真しゃしんを PNG で保存ほぞんすると、ファイルサイズが JPEG の 5〜10 ばいになる(可逆かぎゃく圧縮あっしゅく恩恵おんけいけられないため)。写真しゃしんは JPEG、イラスト・ロゴは PNG、が鉄則てっそく

4. マルチメディアの応用おうよう

コンピュータグラフィックス(CG)は、実写じっしゃではなくコンピュータでえがいた画像がぞう映像えいぞう総称そうしょう。2D CG(イラスト・漫画まんが)と 3DCG(立体りったい映画えいが・ゲーム)があります。そして近年きんねん、CG を 現実げんじつ融合ゆうごうさせる技術ぎじゅつ発展はってんし、VR・AR・MR といったあたらしいメディアがまれました。試験しけんではそれぞれのちがいと具体ぐたいれいかならわれます。

4.1 3D・CG・しんメディア

用語ようご正式せいしきめい意味いみ
CGComputer Graphicsコンピュータで描画びょうがした画像がぞう映像えいぞう
3DCG3D Computer Graphics立体りったいてきな CG(ゲーム・映画えいが建築けんちくプレゼン)
VRVirtual Reality仮想かそう現実げんじつ(ヘッドセットで没入ぼつにゅう現実げんじつえない)
ARAugmented Reality拡張かくちょう現実げんじつ現実げんじつ情報じょうほうかさねる。ポケモン GO、スマホ翻訳ほんやく
MRMixed Reality複合ふくごう現実げんじつ現実げんじつ物体ぶったい仮想かそう物体ぶったい相互そうご作用さよう。HoloLens)
XRExtended RealityVR/AR/MR の総称そうしょう
モーションキャプチャひとうごきをセンサで取得しゅとくして CG キャラに反映はんえい
レンダリング3D モデルから 2D 画像がぞう生成せいせいする工程こうてい

VR/AR/MR の使つか:

  • VR ヘッドセット(Meta Quest ひとし)で現実げんじつ完全かんぜん遮断しゃだんされた仮想かそう空間くうかんはいる → VR
  • スマホカメラしに現実げんじつにポケモンがっているようにえる → AR
  • HoloLens現実げんじつつくえいた仮想かそうボールをうごかせる → MR物理ぶつり相互そうご作用さようあり)

具体ぐたいれい: 産業さんぎょうでの活用かつようひろがっている。建築けんちく会社かいしゃVR で完成かんせいまえ建物たてもの顧客こきゃくせ、自動車じどうしゃ整備せいびAR で部品ぶひん位置いち情報じょうほうをメガネに表示ひょうじし、医師いしMR で患者かんじゃからだに CT 画像がぞうかさねて手術しゅじゅつ訓練くんれんしている。

現実げんじつ名称めいしょう特徴とくちょう
100%現実げんじつそのままの世界せかい仮想かそう 0%)
AR拡張かくちょう現実げんじつ現実げんじつ + 情報じょうほうかさポケモン GO(スマホし)
MR複合ふくごう現実げんじつ現実げんじつ物体ぶったい仮想かそう物体ぶったい相互そうご作用さようHoloLens
VR仮想かそう現実げんじつ完全かんぜん仮想かそう仮想かそう 100%)VR ヘッドセット(Meta Quest ひとし

XR(Extended Reality)= VR / AR / MR の総称そうしょう

頻出ひんしゅつっかけ: VR は完全かんぜん別世界べっせかい現実げんじつえない)AR は現実げんじつ + 情報じょうほうかさ(ポケモン GO のように現実げんじつカメラしに仮想かそう物体ぶったい)、MR は AR の発展はってんがた現実げんじつ物体ぶったい仮想かそう物体ぶったい相互そうご作用さよう(テーブルにいた仮想かそうボールが本物ほんものうごかせる)。

4.2 解像度かいぞうど規格きかく

動画どうが・テレビの映像えいぞう規格きかく画素がそすう区別くべつされます。数字すうじおおきいほどこう精細せいさいで、同時どうじにデータりょうえるため、通信つうしん環境かんきょう表示ひょうじ装置そうちわせてえら必要ひつようがあります。

規格きかく画素がそすう用途ようと
SD720×480アナログ放送ほうそう世代せだい
HD1280×720きゅう地上ちじょうデジタル、てい画質がしつ配信はいしん
フル HD1920×1080Blu-ray、主流しゅりゅう配信はいしん画質がしつ
4K(UHD)3840×2160高級こうきゅうテレビ、高画質こうがしつ配信はいしん
8K7680×4320プロ映像えいぞうさい上位じょういテレビ

おぼかた: 4K = フル HD の 4 ばい縦横じゅうおう 2 ばいずつで面積めんせき 4 ばい8K = 4K のさらに 4 ばい。「4K」の K はやく 4000(3840)をす。

4.3 著作ちょさくけん保護ほご技術ぎじゅつ

デジタルコンテンツはコピーが簡単かんたんなため、著作ちょさくしゃ権利けんりまもるための著作ちょさくけん保護ほご技術ぎじゅつ用意よういされています。音楽おんがく動画どうが電子でんし書籍しょせきなどで使つかわれており、試験しけんでは略語りゃくご用途ようと対応たいおうわれます。

技術ぎじゅつ正式せいしきめい用途ようと
DRMDigital Rights Managementデジタルコンテンツの著作ちょさくけん保護ほご全般ぜんぱん音楽おんがく動画どうが電子でんし書籍しょせき
CPRMContent Protection for Recordable MediaDVD・SD カードとう録画ろくが媒体ばいたいのコピー制限せいげん
電子でんしかし(Watermark)画像がぞう音声おんせいえない識別しきべつ情報じょうほう埋め込みうめこみ不正ふせいコピー追跡ついせき
PDFPortable Document Formatレイアウトを維持いじして配布はいふ。パスワード・印刷いんさつ制限せいげん設定せってい

具体ぐたいれい: Netflix や Amazon Prime Video で動画どうがをダウンロードしてものアプリで再生さいせいできないのは DRM による保護ほごデジの録画ろくが番組ばんぐみ特定とくてい機器ききでしか再生さいせいできないのは CPRM の仕組しくみ。有料ゆうりょう写真しゃしん素材そざいサイトの見本みほん画像がぞううっすら文字もじかさなっているのは電子でんしかしの一種いっしゅ

頻出ひんしゅつ: DRM は「コンテンツ全般ぜんぱん」の保護ほご総称そうしょうCPRM は「録画ろくが媒体ばいたい専用せんようのコピー制限せいげん

📋 しょうまつまとめ

さい重要じゅうようポイント 10 連発れんぱつ

  1. LATCH の 5 原則げんそく場所ばしょ・アルファベット・時間じかん・カテゴリ・階層かいそう
  2. UX ≧ UI — UX は体験たいけん全体ぜんたい、UI は接点せってん(UI は UX の一部いちぶ
  3. アクセシビリティ(だれでも)vs ユーザビリティ(使つかいやすさ)
  4. CUI / GUI / VUI / NUI文字もじ / / こえ / 自然しぜん動作どうさ
  5. ラジオボタン = 1 つ、チェックボックス = 複数ふくすう定番ていばんっかけ)
  6. JPEG(写真しゃしん可逆かぎゃく) vs PNG(イラスト・可逆かぎゃく透過とうか) vs SVG(ベクタ・拡大かくだい自在じざい
  7. RGB(画面がめん加法かほうしょく) vs CMYK(印刷いんさつ減法げんぽうしょく
  8. 可逆かぎゃく圧縮あっしゅく vs 可逆かぎゃく圧縮あっしゅく — プログラムは可逆かぎゃく写真しゃしん音楽おんがく可逆かぎゃく
  9. VR(仮想かそう)/ AR(拡張かくちょう・ポケモン GO)/ MR(複合ふくごう・HoloLens)
  10. MPEG(コーデック・圧縮あっしゅく規格きかく) vs MP4(コンテナ・もの 混同こんどう注意ちゅうい

出題しゅつだい傾向けいこうのコツ

  • ファイル形式けいしきゴールからぎゃく(「ロゴを拡大かくだいしても綺麗きれいに」→ SVG、「写真しゃしんかるく」→ JPEG、「透過とうかのイラスト」→ PNG)
  • VR/AR/MR は具体ぐたいれいセットおぼえる(ポケモン GO = AR、Meta Quest = VR、HoloLens = MR)
  • UI/UX は「UI は道具どうぐ、UX は体験たいけん」と一言ひとことえるように
  • 加法かほうしょく = RGB = 画面がめん減法げんぽうしょく = CMYK = 印刷いんさつ
  • 可逆かぎゃく vs 可逆かぎゃくは「データがもどるか」で判定はんてい

出典しゅってんシラバス: ITパスポート試験しけんシラバス Ver.6.5(2026ねん1つき・IPA公開こうかい

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