用語集
置き字おきじ
漢文 で 訓読 の とき に 読ま ず、 書き下し文にも書か ない 字。 而・於・焉等。
漢文 で 訓読 の とき に 読ま ず、 書き下し文にも書か ない 字。 而・於・焉等。
置き字とは、漢文の訓読のとき、読まずに置いておく字です。文の調子や文法的な働きを示すために原文に書かれていますが、日本語に読み下すときは読まず、書き下し文にも書きません。
| 置き字 | もとの働き |
|---|---|
| 而 | 順接・逆接をつなぐ |
| 於・于 | 場所・対象を示す |
| 焉・矣 | 文末の調子を整える |
たとえば『論語』の「学而時習之」では、「而」が置き字で、書き下すと「学びて時に之を習ふ」となり「而」は書きません(送り仮名「て」がその働きを担います)。読まない字があると知らないと書き下し文を作るとき混乱するので、代表的な置き字は覚えておきます。返り点・送り仮名と並ぶ、漢文訓読の大切な約束事の一つです。
試験では 「書き下し文に直せ」で置き字を誤って書いてしまうと減点される。而・於・焉などは読まず書かない、と確実に押さえておく。
置き字は、訓読のときに独立した読みを当てず、書き下し文にも文字としては書かない字です。文字自体は読まなくても、接続や前置詞としての文法的なはたらきは、上下の語の送り仮名で補います。
| 置き字 | はたらき | 補い方の例 |
|---|---|---|
| 而 | 順接・逆接の接続 | 送り仮名「テ」「ドモ」で補う |
| 於・于・乎 | 場所・対象・比較を示す前置詞 | 「〜ニ」「〜ヨリ」で補う |
| 矣・焉 | 文末の強意・断定 | 何も補わず文を結ぶ |
| 兮 | 詩の調子を整える | 何も補わない |
たとえば「学而時習之」の「而」は、訓読で「学びて」の「て」として送り仮名に吸収され、書き下し文「学びて時に之を習ふ」には文字として現れません。「苛政猛於虎」の「於」も「虎よりも」の「より」に置きかえられて消えます。
試験では 「書き下し文に置き字を書いてしまう」のが定番の減点。代表的な置き字「而・於・于・乎・矣・焉」を覚え、書き下しでは文字を出さず送り仮名で意味を補う、と区別する。