王維は、唐代中期の詩人(701頃〜761年)で、自然と仏教的な静寂を描き「詩仏」と呼ばれました。画家・音楽家としても優れ、その詩は「詩中に画あり」(詩の中に絵があるようだ)と評されました。中3では五言絶句「鹿柴」を学びます。
| 句(書き下し) | 感覚 |
|---|---|
| 空山人を見ず | 視覚(人影が見えない) |
| 但だ人語の響くを聞く | 聴覚(人の声だけが響く) |
誰もいない静かな山。姿は見えないのに、どこからか人の声だけがかすかに響いてくる——見えない(視覚)と聞こえる(聴覚)の対比によって、かえって山中の深い静けさを際立たせた名句です(著作権切れ)。李白・杜甫とともに盛唐の代表的な詩人とされます。
ポイント 王維=詩仏、代表作は五言絶句「鹿柴」。視覚(見えない)と聴覚(声が響く)の対比で静寂を描く技法が問われやすい。李白・杜甫と合わせて三人まとめて覚える。
王維(おうい、699頃〜761)は、盛唐の詩人・画家で「詩仏」と称えられる山水詩の大家です。字は摩詰(まきつ)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 異名 | 詩仏 |
| 詩風 | 仏教(特に禅)の影響。自然と禅境を静謐に詠む |
| 代表作 | 鹿柴・送元二使安西 |
仏教、とりわけ禅に深く帰依し、長安郊外の輞川(もうせん)の別荘に隠棲して、静かな自然の境地を詠みました。「鹿柴」(空山不見人…)の静けさはその代表です。詩と絵画の両分野にすぐれ、後に蘇軾から「詩中に画あり、画中に詩あり」と評されました。
試験では 「詩仙・李白/詩聖・杜甫/詩仏・王維」の三人セットが定番。王維は禅・自然を静かに詠む山水詩、という特徴で他の二人と区別する。