用語集
二項対立にこうたいりつ
評論文の骨格をなす二つの対立概念。 西洋/東洋、 近代/前近代、 個人/共同体等の枠組み。 binary opposition の訳語。
国語
二項対立(binary opposition)とは、対立する二つの概念で対象を整理する枠組みのことです。評論はこの対立軸を見つけると、論の骨格が一気に見えてきます。
| 対立軸 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 文化 | 西洋 | 東洋 |
| 時代 | 近代 | 前近代 |
| 社会 | 個人 | 共同体 |
| 世界の見方 | 自然 | 文化 |
| 認識 | 主観 | 客観 |
多くの評論は、まず二項対立を立てたうえで、世間の通説をひっくり返したり、二項の中間・統合・乗り越えを提示したりします。たとえば「西洋=論理的/東洋=感性的」という通説をいったん示し、「その図式自体が西洋から見た見方にすぎない」と覆す、といった展開が典型です。
試験では 「本文を貫く対立概念は何か」を意識すると論旨がつかめます。対比を示す接続表現(一方・これに対し)の前後に注目すると、二項対立を素早く発見できます。