用語集
二項対立にこうたいりつ
A 対 B の二つの立場 を 並べ て 比べる 議論 の 構図。 評論 で 頻出。
A 対 B の二つの立場 を 並べ て 比べる 議論 の 構図。 評論 で 頻出。
二項対立とは、Aに対しBという二つの立場を並べて比べる議論の構図です。評論で頻出する型で、表に整理すると論点がはっきりします。
たとえば「読書の速さ vs 深さ」を比べると、次のようになります。
| 立場A:速さ重視 | 立場B:深さ重視 | |
|---|---|---|
| 長所 | 多くの情報に触れられる | 一つを深く理解できる |
| 短所 | 理解が浅くなりがち | 時間がかかる |
二項対立を読むときは、筆者がどちらの側に立っているか、あるいはどこで両者をより高い立場でまとめ直そう(統合しよう)としているかを見ると、主張が取り出せます。注意点として、世の中の物事は本当はAかBかの二つに割り切れないことも多く、筆者がその単純化をあえて崩す場合もあります。
試験では 「対立する二つの考えを本文中の語で答えよ」「筆者はどちらの立場か」が問われる。AとBの長所・短所を表にして整理してから設問に当たると速い。
二項対立(binary opposition)とは、対立する二つの概念で対象を整理する枠組みのことです。評論はこの対立軸を見つけると、論の骨格が一気に見えてきます。
| 対立軸 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 文化 | 西洋 | 東洋 |
| 時代 | 近代 | 前近代 |
| 社会 | 個人 | 共同体 |
| 世界の見方 | 自然 | 文化 |
| 認識 | 主観 | 客観 |
多くの評論は、まず二項対立を立てたうえで、世間の通説をひっくり返したり、二項の中間・統合・乗り越えを提示したりします。たとえば「西洋=論理的/東洋=感性的」という通説をいったん示し、「その図式自体が西洋から見た見方にすぎない」と覆す、といった展開が典型です。
試験では 「本文を貫く対立概念は何か」を意識すると論旨がつかめます。対比を示す接続表現(一方・これに対し)の前後に注目すると、二項対立を素早く発見できます。