この章で学ぶこと
中2 で学ぶ 式の計算 を学びます。 文字が 2 種類以上になり、 次数の高い項も出てきます。 一次 (計算技能) で確実に点をとるためにも、 ここをしっかり固めましょう。
- 多項式のたし算・ひき算 (同類項をまとめる)
- 単項式のかけ算・わり算
- 式の値の求め方
- 等式変形 (ある文字について解く)
ポイント: いちばんの注意点は 符号 (+ と -) と 同類項のまとめ方 です。 文字の部分が同じ項だけをまとめられることを忘れないようにしましょう。
1. 多項式のたし算・ひき算
文字の部分が同じ項 (同類項) どうしをまとめます。
例題: (3x+2y)−(x−5y) を計算せよ。
(3x+2y)−(x−5y)=3x+2y−x+5y=2x+7y
検算: x=1, y=1 を代入。 もとの式=(3+2)−(1−5)=5−(−4)=9、 答えの式=2+7=9。 一致する。
大事: カッコの前が − のとき、 カッコをはずすと 中の符号がすべて反対 になります。 −(x−5y)=−x+5y。 ここが最大のミスポイントです。
2. 単項式のかけ算・わり算
数どうし、 文字どうしを分けて計算します。 同じ文字の積は指数をたします。
例題: 3a2b×(−2ab) を計算せよ。
3a2b×(−2ab)=3×(−2)×a2×a×b×b=−6a3b2
検算: a=1, b=1 でもとの式=3×(−2)=−6、 答え =−6。 一致。
例題: 8x2y÷4xy を計算せよ。
8x2y÷4xy=4xy8x2y=2x
検算: 2x×4xy=8x2y。 もとにもどる。 正しい。
例題 (3 つの計算): 6ab2×2a÷3b を計算せよ。
6ab2×2a÷3b=3b6ab2×2a=3b12a2b2=4a2b
検算: a=1, b=1 でもと =6×2÷3=4、 答え =4。 一致する。
3. 式の値
式に数を代入して値を求めます。 先に式を簡単にしてから代入すると計算がらくになります。
例題: a=3, b=−2 のとき、 2a+3b の値を求めよ。
2×3+3×(−2)=6−6=0
検算: 2a=6、 3b=−6、 和は 0。 正しい。
例題: x=−1 のとき、 5x−2−(3x−4) の値を求めよ。
先に簡単にすると 5x−2−3x+4=2x+2。 ここに x=−1 を代入。
2×(−1)+2=−2+2=0
検算: 簡単にせず代入しても 5×(−1)−2−(3×(−1)−4)=−5−2−(−7)=−7+7=0。 一致する。
大事: 負の数を代入するときは必ず カッコをつけて から代入します。 3x に x=−2 を入れるときは 3×(−2)=−6。 符号のミスをふせげます。
4. 等式変形 (ある文字について解く)
等式変形とは、 等式を 「(ある文字) = ……」 の形に変えることです。 方程式を解くのと同じ考え方を使います。
例題: ℓ=2(a+b) を b について解け。
両辺を 2 で割って 2ℓ=a+b。 a を移項して、
b=2ℓ−a
検算: 求めた式の右辺を 2(a+b) にもどすと 2(a+2ℓ−a)=2×2ℓ=ℓ。 もとの等式にもどる。 正しい。
例題: S=21ah を h について解け。
両辺を 2倍して 2S=ah。 両辺を a で割って、
h=a2S
検算: 21a×a2S=21×2S=S。 もとの式にもどる。 正しい。
ポイント: 等式変形は 「解きたい文字以外を反対側へ移す」 のが基本。 移項では符号が反対に、 両辺を同じ数で割ったりかけたりするときは すべての項 に同じことをします。
どう問われるか
- 一次では 「3(2x−y)−2(x−3y) を計算せよ」 のような 多項式の計算 や、 「6a2b÷2a を計算せよ」 のような 単項式の乗除 が頻出。
- 二次では 「面積の公式を高さについて解け」 のような 等式変形 が、 文章題の途中で必要になります。
まとめ
- 多項式の加減は同類項をまとめる (− のカッコは符号が反対)
- 単項式の乗除は数・文字を分けて、 同じ文字は指数をたす
- 式の値は先に簡単にしてから、 負の数はカッコをつけて代入
- 等式変形は解きたい文字以外を反対側へ
次章では、 中2 の重要単元 連立方程式 を学びます。