データの分布と二次(数理技能)対策
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この章で学ぶこと
仕上げとして、 中2 で学ぶ データの分布 (四分位数・箱ひげ図) と、 二次 (数理技能) で出る文章題・証明・規則性のコツを練習します。
- 四分位数と四分位範囲
- 箱ひげ図の読みとり
- 二次の文章題・証明の進め方
- 規則性 (特有問題)
ポイント: 二次の問題は 「わからないものを文字でおく → 関係を式にする → 解く → 答えが条件に合うか確認」 の流れ。 証明は仮定・根拠・結論をていねいに書きます。
1. 四分位数と四分位範囲
データを小さい順に並べ、 4 等分する位置の値を 四分位数 といいます。 小さいほうから 第1四分位数、 第2四分位数 (= 中央値) 、 第3四分位数。 を 四分位範囲 といいます。
例題: 個のデータ の四分位数と四分位範囲を求めよ。
データはすでに小さい順。 まん中 (4 番目) が 。 下半分 のまん中、 上半分 のまん中。
検算: は小さい順に並んでおり整合。 四分位範囲は 。 正しい。
大事: 四分位数を求めるときは、 まず 小さい順に並べる こと。 並べずに計算すると、 まったくちがう値になってしまいます。
2. 箱ひげ図
箱ひげ図は、 データの散らばりを 5 つの数 (最小値・・・・最大値) で表す図です。 箱の左はし 、 箱の中の線 (中央値)、 箱の右はし 、 ひげの両はしが最小値・最大値です。
| 読みとる値 | 図のどこか |
|---|---|
| 最小値 | 左のひげのはし |
| 第1四分位数 | 箱の左はし |
| 中央値 | 箱の中の線 |
| 第3四分位数 | 箱の右はし |
| 最大値 | 右のひげのはし |
ポイント: 箱ひげ図では、 箱の横はば が四分位範囲を表します。 箱が広いほどまん中あたりのデータが散らばっている、 と読みとれます。
3. 二次の文章題
第3章の連立方程式や第4章の一次関数を、 文章から立式して使います。
例題: 大小 2 つの数があり、 和は 、 大きい数は小さい数の 倍より 小さい。 この 2 つの数を求めよ。
小さい数を 、 大きい数を とおく。
下の式を上に代入 (代入法) する。
。
検算: ()、 ()。 小さい数、 大きい数。
大事: 二次は とちゅうの式 も大切です。 何を とおいたか、 どんな式を立てたかをていねいに書くと、 部分点も得やすくなります。
4. 規則性 (特有問題)
数や図形があるきまりで並ぶとき、 番目を式で表す問題です。 数検でよく出る特有のタイプ。
例題: ご石を正方形のふちにそって並べる。 1 辺に 個で 個、 1 辺に 個で 個、 1 辺に 個で 個 ……。 1 辺に 個並べるとき、 必要なご石の数を の式で表せ。
| 1 辺の個数 | ||||
|---|---|---|---|---|
| ご石の数 |
ふえるごとに 個ずつふえているので、 公差。 辺個のとき 個なので、
検算: で ()、 で ()、 で ()。 すべて表と一致。 正しい。
ポイント: 規則性は 「いくつずつふえるか (差)」 を見つける のが第一歩。 差が一定なら 差調整 の形になります。 必ず小さい で検算しましょう。
どう問われるか
- 一次では 「データの四分位数・四分位範囲」 「箱ひげ図の読みとり」 が出ます。
- 二次では 「連立方程式・一次関数の文章題」 「三角形の合同の証明」 「規則性の一般化」 など、 これまでの章を組み合わせる問題が問われます。
よくまちがえるところ
データの単元は、 並べ替え忘れ と 用語の取りちがえ でほとんどの失点が起きます。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 小さい順に並べずに四分位数を求める | 8, 3, 12, 5, 14, 6, 11 の 4 番目 5 を中央値とする | 先に 3, 5, 6, 8, 11, 12, 14 と並べ、 中央値は 8 |
| 四分位範囲と範囲を混同する | 最大値 14 - 最小値 3 = 11 を四分位範囲と答える | 四分位範囲は Q3 - Q1。 上の例では 12 - 5 = 7 |
| データが偶数個のとき中央値を 1 つの値で答える | 6 個のデータで 3 番目の値をそのまま中央値とする | まん中 2 つの平均をとる |
| 箱ひげ図の箱の幅をデータの個数と読む | 箱が広いから人数が多いと答える | 箱の幅は散らばり (四分位範囲) を表す |
いちばん多いのは 並べ替え忘れ です。 問題のデータは順不同で与えられることがほとんどで、 そのまま 4 番目を中央値としてしまうと、 Q1・Q2・Q3 のすべてがずれます。 かならず最初に小さい順に書き直し、 個数も数えなおしてから位置を決めましょう。
四分位数の求め方の手順
| 順番 | やること | 例 (3, 5, 6, 8, 11, 12, 14) |
|---|---|---|
| 1 | 小さい順に並べ、 個数を数える | 7 個 |
| 2 | 全体の中央値 Q2 を決める | 4 番目の 8 |
| 3 | Q2 より下のデータだけを取り出す | 3, 5, 6 |
| 4 | その中央値を Q1 とする | 5 |
| 5 | Q2 より上のデータの中央値を Q3 とする | 11, 12, 14 の中央値で 12 |
| 6 | Q1 < Q2 < Q3 の順になっているか確かめる | 5 < 8 < 12 なので正しい |
| 7 | 四分位範囲 Q3 - Q1 を計算する | 12 - 5 = 7 |
データの個数が奇数のときは、 手順 3・5 で まん中の 1 個は下にも上にも入れません。 個数が偶数のときは全部を半分ずつに分けます。 ここの扱いを決めておくと、 どんな個数でも同じ手順で処理できます。
ポイント: 二次の文章題や規則性でも、 最後に 「小さい n や具体的な値で確かめる」 のは同じです。 答えが出たら必ずもとの条件に代入して、 つじつまが合うか見ましょう。
自分でチェック
- 四分位数を求める前にデータを小さい順に並べられる
- 中央値をデータの個数が偶数のときも求められる
- 四分位範囲 = Q3 - Q1 と範囲のちがいを言える
- 箱ひげ図の 5 つの値がどこにあたるか指せる
- 規則性で求めた式を小さい n で検算できる
まとめ
- 四分位数は小さい順に並べてから ()
- 四分位範囲 、 箱ひげ図の箱のはばで読める
- 二次の文章題は 「文字でおく 立式解く 確認」
- 規則性は 「差」 を見つけて の式にし、 小さい で検算
これで数検4級の教材はひと通り終わりです。 各章の例題をくりかえし解き、 一問一答や問題集で力を確かめましょう。
※ 「数検」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。
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