この章で学ぶこと
中2 で学ぶ 確率 を学びます。 計算というより 「起こりうる場合をもれなく数える」 力が問われます。
- 確率の意味と求め方
- 場合の数の数え方
- 樹形図の使い方
- さいころ・硬貨・くじの確率
ポイント: 確率は 「(あてはまる場合の数) ÷ (すべての場合の数)」。 まず 起こりうるすべての場合 をもれなく、 だぶりなく数えることがいちばん大切です。
1. 確率の意味
あることがらの起こりやすさを数で表したものが確率です。 すべての場合が同じように起こるとき、
(確率)=(すべて の 場合 の 数)(その こと が 起こる 場合 の 数)
確率はつねに 0以上1以下です (0≤確率≤1)。
例題: 1 個のさいころを 1 回投げるとき、 4以上の目が出る確率を求めよ。
すべての場合は 1,2,3,4,5,6 の 6通り。 4以上は 4,5,6 の 3通り。
63=21
検算: 4以上が 3通り、 3以下が 3通り。 合わせて 6通りで全体と一致。 確率は 63=21。
2. 樹形図で場合の数を数える
起こりうる場合を、 枝分かれの図 (樹形図) で順に書き出すと、 もれなく数えられます。
例題: 2枚の硬貨を同時に投げるとき、 表と裏の出方は全部で何通りか。
1 枚目が表のとき 2 枚目は (表) (裏)、 1 枚目が裏のとき 2 枚目は (表) (裏)。 樹形図で書き出すと、
| 1 枚目 | 2 枚目 | 出方 |
|---|
| 表 | 表 | (表, 表) |
| 表 | 裏 | (表, 裏) |
| 裏 | 表 | (裏, 表) |
| 裏 | 裏 | (裏, 裏) |
全部で 4通り。
検算: 1 枚につき 2通りで 2枚だから 2×2=4通り。 書き出した数と一致する。
大事: 硬貨やさいころが複数あるときは、 1 つ 1 つを区別して 数えます。 (表,裏) と (裏,表) は別の場合です。 区別しないと場合の数をまちがえます。
3. さいころ 2 つの確率
例題: 大小2 つのさいころを同時に投げるとき、 出た目の和が 5 になる確率を求めよ。
すべての場合は 6×6=36通り。 和が 5 になるのは (1,4)(2,3)(3,2)(4,1) の 4通り。
364=91
検算: (1,4)(2,3)(3,2)(4,1) をかぞえなおすと 4個。 364 を約分して 91。 正しい。
4. くじ・玉の確率
例題: 当たりが 2本、 はずれが 3本入ったくじから 1本ひくとき、 当たる確率を求めよ。
くじは全部で 2+3=5本。 当たりは 2本。
52
検算: 当たり 52 + はずれ 53=55=1。 確率の合計が 1 になり、 つじつまが合う。
ポイント: 「少なくとも 1 回……」 のような問題は、 反対のことがら (1 回も起こらない) の確率を 1 から引くと速いことがあります。 「(求める確率) =1− (起こらない確率)」。
どう問われるか
- 一次では 「さいころ・硬貨・くじの確率」 が定番。 場合の数をもれなく数えるのがポイント。
- 二次では 「樹形図をかいて場合の数を求める」 「条件に合う確率を求める」 など、 数え上げを説明する問題が出ます。
まとめ
- 確率=すべて の 場合あてはまる 場合、 0≤確率≤1
- 場合の数は樹形図でもれなく・だぶりなく
- 複数のさいころ・硬貨は 1 つずつ区別して数える
- 「少なくとも」 は 1− (起こらない確率) が便利
次章では、 データの分布 と仕上げの 二次対策 を学びます。