確率 — 場合の数と樹形図
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この章で学ぶこと
中2 で学ぶ 確率 を学びます。 計算というより 「起こりうる場合をもれなく数える」 力が問われます。
- 確率の意味と求め方
- 場合の数の数え方
- 樹形図の使い方
- さいころ・硬貨・くじの確率
ポイント: 確率は 「(あてはまる場合の数) (すべての場合の数)」。 まず 起こりうるすべての場合 をもれなく、 だぶりなく数えることがいちばん大切です。
1. 確率の意味
あることがらの起こりやすさを数で表したものが確率です。 すべての場合が同じように起こるとき、
確率はつねに 以上以下です (確率)。
例題: 1 個のさいころを 1 回投げるとき、 以上の目が出る確率を求めよ。
すべての場合は の 通り。 以上は の 通り。
検算: 以上が 通り、 以下が 通り。 合わせて 通りで全体と一致。 確率は 。
2. 樹形図で場合の数を数える
起こりうる場合を、 枝分かれの図 (樹形図) で順に書き出すと、 もれなく数えられます。
例題: 枚の硬貨を同時に投げるとき、 表と裏の出方は全部で何通りか。
1 枚目が表のとき 2 枚目は (表) (裏)、 1 枚目が裏のとき 2 枚目は (表) (裏)。 樹形図で書き出すと、
| 1 枚目 | 2 枚目 | 出方 |
|---|---|---|
| 表 | 表 | (表, 表) |
| 表 | 裏 | (表, 裏) |
| 裏 | 表 | (裏, 表) |
| 裏 | 裏 | (裏, 裏) |
全部で 通り。
検算: 1 枚につき 通りで 枚だから 通り。 書き出した数と一致する。
大事: 硬貨やさいころが複数あるときは、 1 つ 1 つを区別して 数えます。 と は別の場合です。 区別しないと場合の数をまちがえます。
3. さいころ 2 つの確率
例題: 大小 つのさいころを同時に投げるとき、 出た目の和が になる確率を求めよ。
すべての場合は 通り。 和が になるのは の 通り。
検算: をかぞえなおすと 個。 を約分して 。 正しい。
4. くじ・玉の確率
例題: 当たりが 本、 はずれが 本入ったくじから 本ひくとき、 当たる確率を求めよ。
くじは全部で 本。 当たりは 本。
検算: 当たり + はずれ 。 確率の合計が になり、 つじつまが合う。
ポイント: 「少なくとも 1 回……」 のような問題は、 反対のことがら (1 回も起こらない) の確率を から引くと速いことがあります。 「(求める確率) (起こらない確率)」。
どう問われるか
- 一次では 「さいころ・硬貨・くじの確率」 が定番。 場合の数をもれなく数えるのがポイント。
- 二次では 「樹形図をかいて場合の数を求める」 「条件に合う確率を求める」 など、 数え上げを説明する問題が出ます。
よくまちがえるところ
確率のミスは、 ほとんどが 数え方 です。 割り算そのものでまちがえる人はあまりいません。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 区別すべきものを区別しない | 硬貨 2 枚で (表, 裏) と (裏, 表) をまとめて 3 通りとする | 1 枚目・2 枚目を区別して 4 通りと数える |
| 起こりやすさがちがうものを同じに数える | さいころ 2 つの目の和を 2 から 12 の 11 通りとして和が 5 の確率を 1/11 とする | 目の出方 36 通りを分母にする。 和が 5 は 4 通りで 4/36 = 1/9 |
| 確率を通り数のまま答える | 「4 通り」 と答えて終わる | (あてはまる場合) ÷ (すべての場合) で割合にする |
| 取り出した玉を戻すかどうかを読み落とす | 2 個続けてひくのに、 2 回目も全部の本数で割る | 戻さないなら 2 回目は 1 本減った本数で考える |
いちばん多いのは さいころ 2 つの和を 11 通りと数えること です。 和が 2 になるのは (1, 1) の 1 通りしかないのに、 和が 7 になるのは 6 通りあります。 起こりやすさがちがうものを同じ 1 通りと数えると 「同様に確からしい」 という前提がくずれ、 確率が正しく出ません。 分母は必ず 6 × 6 = 36 通りの目の出方にします。
数え方の手順
| 順番 | やること | 例 (硬貨 2 枚で 1 枚だけ表) |
|---|---|---|
| 1 | 1 回の試行で何が起こるかをはっきりさせる | 1 枚目と 2 枚目の表裏 |
| 2 | ものを区別して、 すべての場合を書き出す | (表,表)(表,裏)(裏,表)(裏,裏) |
| 3 | すべての場合の数を数える (これが分母) | 4 通り |
| 4 | 条件にあてはまる場合に印をつけて数える | (表,裏)(裏,表) の 2 通り |
| 5 | 分子 ÷ 分母 を約分する | 2/4 = 1/2 |
| 6 | 反対のことがらの確率をたして 1 になるか確かめる | 1/2 + 1/2 = 1 |
大事: 「少なくとも 1 つは……」 と問われたら、 反対のことがら (1 つも起こらない) を数えて 1 から引くほうが速いことが多いです。 硬貨 2 枚で 「少なくとも 1 枚は表」 なら、 1 - (裏,裏 の確率 1/4) = 3/4 です。
自分でチェック
- 確率 = あてはまる場合の数 ÷ すべての場合の数 と言える
- 硬貨やさいころを 1 つずつ区別して数えられる
- さいころ 2 つの分母が 36 通りだと説明できる
- 樹形図でもれなく・だぶりなく書き出せる
- 「少なくとも」 の問題を 1 から引いて求められる
まとめ
- 確率、 確率
- 場合の数は樹形図でもれなく・だぶりなく
- 複数のさいころ・硬貨は 1 つずつ区別して数える
- 「少なくとも」 は (起こらない確率) が便利
次章では、 データの分布 と仕上げの 二次対策 を学びます。
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