この章で学ぶこと
中2 で学ぶ 四角形 の性質を学びます。 とくに平行四辺形を中心に、 特別な四角形との関係を整理します。
- 平行四辺形の性質
- 平行四辺形になる条件
- 特別な四角形 (長方形・ひし形・正方形)
ポイント: 平行四辺形がすべての基本です。 長方形・ひし形・正方形は、 平行四辺形に 「条件をつけ加えたもの」 と考えると関係がすっきりします。
1. 平行四辺形の性質
平行四辺形 (向かい合う 2 組の辺が平行な四角形) には、 つぎの性質があります。
| 番号 | 性質 |
|---|
| (1) | 2 組の向かい合う辺はそれぞれ等しい |
| (2) | 2 組の向かい合う角はそれぞれ等しい |
| (3) | 対角線はそれぞれの中点で交わる |
例題: 平行四辺形の 1 つの角が 110° のとき、 となり合う角と、 向かい合う角はそれぞれ何度か。
向かい合う角は等しいので 110°。 となり合う角は、 同じ側の内角の和が 180° なので 180°−110°=70°。
検算: 4 つの角は 110°, 70°, 110°, 70°。 和は 110+70+110+70=360° で四角形の内角の和になる。 正しい。
大事: 平行四辺形の となり合う角は、 たすと 180° になります (向かい合う辺が平行で、 同位角・錯角の関係になるため)。
2. 平行四辺形になる条件
四角形は、 つぎのどれか 1 つが成り立てば平行四辺形です。
| 番号 | 条件 |
|---|
| (1) | 2 組の向かい合う辺がそれぞれ平行 (定義) |
| (2) | 2 組の向かい合う辺がそれぞれ等しい |
| (3) | 2 組の向かい合う角がそれぞれ等しい |
| (4) | 対角線がそれぞれの中点で交わる |
| (5) | 1 組の向かい合う辺が平行で長さが等しい |
ポイント: 「性質」 は平行四辺形だとわかっているときに使い、 「なる条件」 は平行四辺形だと示したいときに使います。 向きがちがうので区別しましょう。
3. 特別な四角形
長方形・ひし形・正方形は、 すべて平行四辺形の仲間で、 条件がつけ加わったものです。
| 四角形 | 平行四辺形に加わる条件 | 対角線の特ちょう |
|---|
| 長方形 | 4 つの角がすべて等しい (直角) | 対角線の長さが等しい |
| ひし形 | 4 つの辺がすべて等しい | 対角線が垂直に交わる |
| 正方形 | 4 つの角も 4 つの辺もすべて等しい | 長さが等しく、 垂直に交わる |
例題: 正方形は長方形でもあり、 ひし形でもあるといえるか。 理由とともに答えよ。
いえる。 正方形は 「4 つの角が等しい」 ので長方形の条件を満たし、 「4 つの辺が等しい」 のでひし形の条件も満たすから。
確認: 長方形 (角の条件) と ひし形 (辺の条件) の両方を満たす四角形が正方形。 説明と整合する。
大事: 関係を広いほうから並べると 「平行四辺形 ⊃長方形・ひし形⊃正方形」。 正方形は長方形でもひし形でもある、 という関係を図でおさえましょう。
どう問われるか
- 一次では 「平行四辺形の角・辺の長さを求める」 「特別な四角形の対角線の性質を選ぶ」 などの問題。
- 二次では 「ある四角形が平行四辺形であることを証明せよ」 という記述問題が定番。 「なる条件」 をどれか 1 つ示すのがコツです。
まとめ
- 平行四辺形: 向かい合う辺・角が等しく、 対角線は中点で交わる
- となり合う角の和は 180°
- 平行四辺形になる条件は 5 つ (証明で 1 つ示す)
- 長方形・ひし形・正方形は平行四辺形に条件を加えたもの
次章では、 「数えて割合を出す」 確率 を学びます。