この章で学ぶこと
2 つの文字をふくむ 2 つの式を同時に満たす値を求める 連立方程式 を学びます。 中2 の山場のひとつで、 一次でも二次でもよく出ます。
- 加減法 (式をたす・ひいて 1 文字を消す)
- 代入法 (一方を代入して 1 文字を消す)
- 係数をそろえる解き方
- 連立方程式の文章題 (利用)
ポイント: 連立方程式の基本は 「まず 1 つの文字を消して、 文字 1 つの方程式にする」 こと。 消し方が加減法と代入法の 2 通りです。
1. 加減法
2 つの式をたしたりひいたりして、 1 つの文字を消します。
例題: つぎの連立方程式を解け。
{2x+y=8x−y=1
2 式をたすと y が消える。
(2x+y)+(x−y)=8+1⇒3x=9⇒x=3
x=3 を x−y=1 に代入して 3−y=1、 y=2。
検算: 2×3+2=8 (∘)、 3−2=1 (∘)。 両方成り立つ。 よって x=3, y=2。
2. 係数をそろえる加減法
そのままでは文字が消えないときは、 式を何倍かして 消したい文字の係数をそろえます。
例題: つぎの連立方程式を解け。
{3x+2y=72x+y=4
下の式を 2 倍して y の係数を 2 にそろえる。
{3x+2y=74x+2y=8
下から上をひくと y が消える。
(4x+2y)−(3x+2y)=8−7⇒x=1
x=1 を 2x+y=4 に代入して 2+y=4、 y=2。
検算: 3×1+2×2=3+4=7 (∘)、 2×1+2=4 (∘)。 よって x=1, y=2。
大事: 式をひくときは すべての項の符号 に注意します。 (4x+2y)−(3x+2y) では、 2y−2y=0 と消えるのが目的です。
3. 代入法
一方の式を 「y=」 や 「x=」 の形にして、 もう一方に代入します。 片方がすでにこの形に近いとき便利です。
例題: つぎの連立方程式を解け。
{y=2x−13x+y=9
上の式を下に代入する。
3x+(2x−1)=9⇒5x−1=9⇒5x=10⇒x=2
x=2 を y=2x−1 に代入して y=4−1=3。
検算: y=2×2−1=3 (∘)、 3×2+3=9 (∘)。 よって x=2, y=3。
ポイント: 代入法では、 代入する式を カッコでくくって から入れます。 3x+(2x−1) のように。 カッコを忘れると符号をまちがえます。
4. 連立方程式の文章題 (利用)
2 つのわからない量を x, y とおき、 関係を 2 つの式にします。
例題: りんご 1 個とみかん 1 個を買うと 180円、 りんご 2 個とみかん 3 個を買うと 440円である。 りんご 1 個、 みかん 1 個のねだんをそれぞれ求めよ。
りんご 1 個を x円、 みかん 1 個を y円とおく。
{x+y=1802x+3y=440
上の式を 2 倍すると 2x+2y=360。 これを下の式からひくと、
(2x+3y)−(2x+2y)=440−360⇒y=80
y=80 を x+y=180 に代入して x=100。
検算: 100+80=180 (∘)、 2×100+3×80=200+240=440 (∘)。 りんご 100円、 みかん 80円。
大事: 文章題では 「何を x, y とおいたか」 をはっきり書きます。 求めた答えがねだんなら正の数、 個数なら整数になるかも確かめましょう。
どう問われるか
- 一次では 「{2x+3y=12x−y=1 を解け」 のように、 加減法・代入法で解く計算が頻出。
- 二次では 「代金・個数」 「速さ・道のり」 「割合」 などの文章題で、 連立方程式を立てて解く流れが問われます。
まとめ
- 連立方程式は 1 つの文字を消す のが基本
- 加減法: 係数をそろえてたす・ひく (符号に注意)
- 代入法: 一方を代入 (カッコをつけて)
- 文章題は x, y をはっきりおき、 2 つの関係を式にする
次章では、 グラフの単元 一次関数 を学びます。