連立方程式 — 加減法・代入法と文章題
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この章で学ぶこと
2 つの文字をふくむ 2 つの式を同時に満たす値を求める 連立方程式 を学びます。 中2 の山場のひとつで、 一次でも二次でもよく出ます。
- 加減法 (式をたす・ひいて 1 文字を消す)
- 代入法 (一方を代入して 1 文字を消す)
- 係数をそろえる解き方
- 連立方程式の文章題 (利用)
ポイント: 連立方程式の基本は 「まず 1 つの文字を消して、 文字 1 つの方程式にする」 こと。 消し方が加減法と代入法の 2 通りです。
1. 加減法
2 つの式をたしたりひいたりして、 1 つの文字を消します。
例題: つぎの連立方程式を解け。
2 式をたすと が消える。
を に代入して 、 。
検算: ()、 ()。 両方成り立つ。 よって 。
2. 係数をそろえる加減法
そのままでは文字が消えないときは、 式を何倍かして 消したい文字の係数をそろえます。
例題: つぎの連立方程式を解け。
下の式を 2 倍して の係数を にそろえる。
下から上をひくと が消える。
を に代入して 、 。
検算: ()、 ()。 よって 。
大事: 式をひくときは すべての項の符号 に注意します。 では、 と消えるのが目的です。
3. 代入法
一方の式を 「」 や 「」 の形にして、 もう一方に代入します。 片方がすでにこの形に近いとき便利です。
例題: つぎの連立方程式を解け。
上の式を下に代入する。
を に代入して 。
検算: ()、 ()。 よって 。
ポイント: 代入法では、 代入する式を カッコでくくって から入れます。 のように。 カッコを忘れると符号をまちがえます。
4. 連立方程式の文章題 (利用)
2 つのわからない量を とおき、 関係を 2 つの式にします。
例題: りんご 1 個とみかん 1 個を買うと 円、 りんご 2 個とみかん 3 個を買うと 円である。 りんご 1 個、 みかん 1 個のねだんをそれぞれ求めよ。
りんご 1 個を 円、 みかん 1 個を 円とおく。
上の式を 2 倍すると 。 これを下の式からひくと、
を に代入して 。
検算: ()、 ()。 りんご 円、 みかん 円。
大事: 文章題では 「何を とおいたか」 をはっきり書きます。 求めた答えがねだんなら正の数、 個数なら整数になるかも確かめましょう。
どう問われるか
- 一次では 「 を解け」 のように、 加減法・代入法で解く計算が頻出。
- 二次では 「代金・個数」 「速さ・道のり」 「割合」 などの文章題で、 連立方程式を立てて解く流れが問われます。
よくまちがえるところ
連立方程式のミスは、 ほとんどが 消すときの符号 と 最後のひと手間 に集まります。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 代入法でカッコをつけずに代入し符号を落とす | y = 2x - 1 を 3x + y = 9 に入れて 3x + 2x - 1 と書くつもりが 3x + 2x + 1 になる | 代入する式はカッコでくくって 3x + (2x - 1) と書く |
| ひき算のとき右辺を引き忘れる | (4x + 2y) - (3x + 2y) = 8 として左辺だけ引く | 左辺どうし、 右辺どうしを同時に引く (8 - 7 = 1) |
| 係数をそろえるとき一部の項だけ倍する | 2x + y = 4 を 2 倍して 4x + 2y = 4 とする | 右辺もふくめて全部の項を 2 倍する (4x + 2y = 8) |
| 1 つの文字だけ求めて終わる | x = 3 を出したところで答えにする | もう一方の式に代入して y も出し、 2 つそろえて答える |
いちばん多いのは 代入法のカッコ落ち です。 代入する式が y = 2x - 1 のように 2 つ以上の項をもつとき、 3x + y の y の場所にはその式が丸ごと入ります。 かならず 3x + (2x - 1) とカッコをつけてから、 カッコをはずしましょう。 とくに引く側に代入するとき (たとえば x - y に入れるとき) は、 中の符号がすべて反対になります。
加減法の手順
| 順番 | やること | 例 (3x + 2y = 7、 2x + y = 4) |
|---|---|---|
| 1 | 消したい文字を決める | y を消すと決める |
| 2 | その文字の係数をそろえる (式全体を何倍かする) | 下の式を 2 倍して 4x + 2y = 8 |
| 3 | 係数の符号が同じならひく、 反対ならたす | どちらも +2y なのでひく |
| 4 | 左辺どうし・右辺どうしを計算して 1 文字の方程式にする | x = 1 |
| 5 | 求めた値をもとのどちらかの式に代入する | 2 + y = 4 より y = 2 |
| 6 | 両方の式に入れて成り立つか確かめる | 3 + 4 = 7、 2 + 2 = 4 で成立 |
ポイント: 手順 6 の確認は もとの 2 つの式の両方 で行います。 片方だけだと、 途中で式を倍したときのミスに気づけません。
自分でチェック
- 加減法で消したい文字の係数をそろえられる
- 式を何倍かするとき、 右辺もふくめて全部の項を倍にできる
- 代入法で代入する式をカッコでくくれる
- 求めた x, y をもとの 2 式の両方に入れて確かめられる
- 文章題で何を x、 何を y とおいたかを書ける
まとめ
- 連立方程式は 1 つの文字を消す のが基本
- 加減法: 係数をそろえてたす・ひく (符号に注意)
- 代入法: 一方を代入 (カッコをつけて)
- 文章題は をはっきりおき、 2 つの関係を式にする
次章では、 グラフの単元 一次関数 を学びます。
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