この章で学ぶこと
中2 で学ぶ 角 の性質を学びます。 平行線と多角形の角度を、 公式を使って正確に求められるようにします。
- 対頂角・同位角・錯角
- 平行線の性質
- 多角形の内角の和
- 多角形の外角の和
ポイント: 平行線では同位角と錯角が 等しく なります。 ここが角度を求める最大の手がかりです。
1. 2 直線が交わってできる角
2 直線が交わると、 向かい合う角どうしを 対頂角 といい、 つねに等しくなります。
例題: 2 直線が交わってできる 1 つの角が 130° のとき、 その対頂角は何度か。
対頂角は等しいので 130°。
検算: となり合う角は 180°−130°=50° で、 その対頂角も 50°。 4 つの角の和は 130+50+130+50=360°。 つじつまが合う。
2. 平行線と角
平行な 2 直線に 1 本の直線が交わるとき、
- 同位角 (同じ位置にある角) は等しい
- 錯角 (斜めに向かい合う角) は等しい
例題: 平行な 2 直線に 1 本の直線が交わり、 同位角の一方が 70° のとき、 もう一方の同位角は何度か。 また、 その錯角は何度か。
平行線の同位角は等しいので 70°。 錯角も等しいので 70°。
検算: 同位角の となりの角は 180°−70°=110°。 これと 70° の和が 180° で一直線になる。 整合する。
大事: 「平行 → 同位角・錯角が等しい」 と 「同位角・錯角が等しい → 平行」 はどちらも成り立ちます。 角度の計算でも証明でもよく使います。
3. 多角形の内角の和
n角形は 1 つの頂点から対角線をひくと (n−2)個の三角形に分けられます。 三角形 1 つの内角の和が 180° なので、
(n 角形の内角の和)=180°×(n−2)
例題: 五角形の内角の和を求めよ。
180°×(5−2)=180°×3=540°
検算: 五角形は対角線で 3 つの三角形に分けられる。 180°×3=540°。 正しい。
4. 多角形の外角の和
多角形の 外角の和 は、 何角形でもつねに 360° です。
例題: 正六角形の 1 つの外角の大きさを求めよ。
外角の和は 360°、 正六角形は外角がすべて等しいので 6 等分して、
360°÷6=60°
検算: 1 つの内角は 180°−60°=120°。 六角形の内角の和は 120°×6=720°、 公式180°×(6−2)=720° と一致する。 正しい。
ポイント: 正多角形では、 外角から先に求めると速いことが多いです。 「1 つの外角=360°÷n」、 「1 つの内角=180°−外角」 とおぼえておきましょう。
どう問われるか
- 一次では 「平行線と錯角を使った角度の計算」 「正n角形の 1 つの内角・外角」 が頻出。
- 二次では 「いくつかの角を組み合わせて求める」 「平行線を補助線でつくって解く」 など、 性質を組み合わせる問題が出ます。
まとめ
- 対頂角はつねに等しい
- 平行線では同位角・錯角が等しい
- n角形の内角の和 =180°×(n−2)
- 多角形の外角の和はつねに 360°
次章では、 図形の証明の入り口 三角形の合同と証明 を学びます。