用語集
歴史的仮名遣いれきしてきかなづかい
明治以前 の 古文 で 用いられた 仮名表記法。 現代仮名遣い と 読み方 が 異なる。
国語
歴史的仮名遣いは、平安中期の発音を基準として江戸期に整理され、明治以後も戦前まで公式に用いられた仮名表記法です。表記はそのままに、読み方だけが現代と変わる点が古文読解の最初の関門になります。
| ルール | 古文の表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|---|
| ハ行転呼(語頭以外のハ行) | は・ひ・ふ・へ・ほ | ワ・イ・ウ・エ・オ | おもふ → おもう |
| ワ行の仮名 | ゐ・ゑ・を | イ・エ・オ | ゐる → いる |
| 合拗音 | くわ・ぐわ | カ・ガ | くわし → かし |
| 母音の連続 | au・iu・eu・ou | オー・ユー・ヨー・オー | てふ → ちょう |
たとえば「てふてふ(蝶々)」は eu → ヨー の変化で「ちょうちょう」と読みます。「思ふ」「言ふ」「給ふ」などハ行で終わる語は、語頭でない限り「おもう・いう・たまう」と読むのが基本です。
試験では 「次の語を現代仮名遣いに直せ」という設問が定番です。語頭のハ行(「花(はな)」など)は変化しない点と、母音連続の四つ(au/iu/eu/ou)を区別できるかが得点の分かれ目になります。