用語集
枕草子まくらのそうし
平安時代の女性清少納言が書いた随筆。 「春はあけぼの」 の段が有名。
平安時代の女性清少納言が書いた随筆。 「春はあけぼの」 の段が有名。
枕草子は、平安時代に、女性の清少納言が書いた随筆です。自分の感じたこと・考えたことを、自由につづった文章です。
| 季節 | 一番よいとされる時間 |
|---|---|
| 春 | あけぼの(夜明けのころ) |
| 夏 | 夜(月や蛍が美しい) |
| 秋 | 夕暮れ |
| 冬 | つとめて(早朝・雪の朝) |
特に有名なのが第一段の「春はあけぼの」。春は夜明け、夏は夜……というように、季節ごとに一番美しい時間を選んで書いています。当たり前の景色のなかに美を見つける感性が、千年後の私たちにも響きます。
ポイント 枕草子は随筆の代表。「春はあけぼの」で始まる季節の段は、声に出して読むとリズムのよさがよく分かります。
枕草子は、平安中期(一〇〇〇年前後)に成立したとされる随筆で、作者は清少納言です。一条天皇の中宮定子に仕えた経験をもとに、自然や宮中生活を「をかし」(知的で明るい美感)の美意識で描きます。
| 章段の種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 類聚段 | 「…もの」と題して列挙 | 「すさまじきもの」 |
| 日記段 | 宮中での体験の回想 | 定子サロンの記録 |
| 随想段 | 自然・人事への思索 | 「春はあけぼの」 |
冒頭の「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは……」は、四季それぞれの美しい瞬間をとらえた随想段の名文として知られます。
ポイント 三種の章段(類聚・日記・随想)の区別が頻出です。「…もの」型は類聚段、「春はあけぼの」のような自然観察は随想段、定子周辺の出来事は日記段、と見分けます。同時代の紫式部『源氏物語』としばしば対比されます。
枕草子(まくらのそうし)とは、清少納言が著した平安時代の随筆(エッセー)です。国風文化を代表する文学作品とされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 清少納言(中宮定子に仕えた女房) |
| ジャンル | 随筆(日本最初の本格的な随筆) |
| 表記 | 仮名文字(かな)による和文 |
| 内容 | 宮廷生活や四季の自然を鋭く観察してつづる |
「春はあけぼの」で始まる書き出しで知られ、宮廷生活や自然を、鋭い感性とテンポのよい仮名文でえがきました。紫式部の『源氏物語』とならび、国風文化期の女流文学を代表します。
試験では 作者が清少納言であること、随筆というジャンル、国風文化を代表する仮名文学である点が問われます。