用語集
枕草子まくらのそうし
1001 年頃成立 の 随筆。 清少納言作。 「をかし」 の 美学 と 鋭い 観察 が 特徴。
国語
枕草子は、平安中期(一〇〇〇年前後)に成立したとされる随筆で、作者は清少納言です。一条天皇の中宮定子に仕えた経験をもとに、自然や宮中生活を「をかし」(知的で明るい美感)の美意識で描きます。
| 章段の種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 類聚段 | 「…もの」と題して列挙 | 「すさまじきもの」 |
| 日記段 | 宮中での体験の回想 | 定子サロンの記録 |
| 随想段 | 自然・人事への思索 | 「春はあけぼの」 |
冒頭の「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは……」は、四季それぞれの美しい瞬間をとらえた随想段の名文として知られます。
ポイント 三種の章段(類聚・日記・随想)の区別が頻出です。「…もの」型は類聚段、「春はあけぼの」のような自然観察は随想段、定子周辺の出来事は日記段、と見分けます。同時代の紫式部『源氏物語』としばしば対比されます。