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国語こくご 5年生ねんせい

古典こてん入門にゅうもん枕草子まくらのそうし平家へいけ物語ものがたりたけ物語ものがたり論語ろんご文語ぶんご音読おんどく暗唱あんしょう自作じさく短歌たんか

最終さいしゅう確認かくにん:

はじめに

5 年生ねんせいからは、 いよいよ 古典こてん世界せかいはいります。 古典こてんとは、 1 0 0 ねん以上いじょうまえかれ、 いまでもがれている文章ぶんしょう のことです。

このしょうでできるようになること:

  • 古典こてん意味いみ理解りかいして、 したしむこころ
  • 枕草子まくらのそうしはるはあけぼの」、 平家へいけ物語ものがたり冒頭ぼうとうたけ物語ものがたり冒頭ぼうとう論語ろんごすう章句しょうく音読おんどくできる
  • 古典こてん言葉ことば古語こご) の意味いみ
  • 文語ぶんご口語こうご のちがいをかんじられる
  • 自分じぶん短歌たんかつくれる

ポイント:古典こてんむと、 せんねんまえひとこころがつながる体験たいけんができます。 言葉ことばわっても、 はるうつくしいとおもこころとも大切たいせつにするこころいまおなじです。

1. 古典こてんとはなにか

古典こてん は、 ふつう 1 0 0 ねん以上いじょうまえかれた文章ぶんしょう で、 しかも なががれているものいます。 日本にほん古典こてんには、 平安へいあん時代じだいやく 1 0 0 0 ねんまえ) や鎌倉かまくら時代じだいやく 8 0 0 ねんまえ) のものがたくさんあります。

時代じだいおよそのねん代表だいひょうさく
奈良なら時代じだい7 1 0〜7 9 4 ねん万葉集まんようしゅう古事記こじき
平安へいあん時代じだい7 9 4〜1 1 8 5 ねん枕草子まくらのそうしたけ物語ものがたり源氏物語げんじものがたり
鎌倉かまくら時代じだい1 1 8 5〜1 3 3 3 ねん平家へいけ物語ものがたり徒然草つれづれぐさしん古今ここん和歌集わかしゅう

中国ちゅうごく古典こてんでは、 論語ろんご紀元前きげんぜん 5 世紀せいき) がとく有名ゆうめいです。 紀元前きげんぜんということは、 いまから 2 5 0 0 ねん以上いじょうまえ言葉ことばです。

なぜ古典こてんむのか

  • むかしひとものの見方みかたかんじ方れる
  • 言葉ことばひびきとリズムうつくしさをあじわえる
  • いま使つかっている言葉ことばルーツ がわかる
  • せんねんってもわらない 人の心ける

2. 枕草子まくらのそうし清少納言せいしょうなごん平安へいあん時代じだい

枕草子まくらのそうし は、 平安へいあん時代じだい女性じょせい清少納言せいしょうなごんいた 随筆ずいひつ自分じぶんかんじたこと・考えかんがえたことを自由じゆうにつづった文章ぶんしょう) です。 1 0 世紀せいきまつ西暦せいれき 1 0 0 0 ねんごろ) に成立せいりつしました。

だい一段いちだんはるはあけぼの」

原文げんぶん

春はあけぼの。 やうやうしろくなりゆくやまぎは、 すこしあかりて、 むらさきだちたるくもほそくたなびきたる。

なつよるつきのころはさらなり、 やみもなほ、 ほたるおおびちがひたる。 また、 ただひとふたつなど、 ほのかにうちひかりてくもをかし。 あめなどるもをかし。

あき夕暮ゆうぐれ。 夕日ゆうひのさしてやまいとちかうなりたるに、 からすどころへくとて、 みっよっつ、 ふたみっつなどいそぐさへあはれなり。

ふゆはつとめて。 ゆきりたるはげんふべきにもあらず。 しものいとしろきも、 またさらでもいとさむきに、 などいそぎおこして、 すみわたるもいとつきづきし。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

はる夜明よあけのころがよい。 だんだんしろくなっていくやまぎわのそらすこあかるくなって、 むらさきがかったくも細長ほそながくたなびいている、 その様子ようすがよい。

なつよるがよい。 つきのあるよるはもちろん、 闇夜やみよでもやはり、 ほたるがたくさんっているのがよい。 また、 ただひとふたつなどが、 ほんのりひかりながらんでいくのもこころのこる。 あめなどがるのもおもむきがある。

あき夕暮ゆうぐれがよい。 夕日ゆうひしてやまがとてもちかえるころ、 カラスがねぐらにかえろうと、 さんよんさんいそいで姿すがたまでも、 しみじみとこころにしみる。

ふゆ早朝そうちょうがよい。 ゆきったあさうまでもない。 しもがとてもしろあさも、 またしもがなくてもとてもさむあさに、 などをいそいでこして、 すみはこぶのもとてもつかわしい。

古語こご意味いみ

古語こご意味いみ
あけぼの夜明よあけのころ
やうやうだんだん
やまぎはやまうわそらやまそらのさかい)
むらさきだちたるむらさきがかった
をかしおもむきがある・よい
あはれなりしみじみこころにしみる
つとめて早朝そうちょう
つきづきしつかわしい

やってみよう:清少納言せいしょうなごんせんねんまえひとですが、 「はる夜明よあけが一番いちばんうつくしい」「なつよるがいい」 と季節きせつごとに一番いちばんすてきな時間じかんえらんでいます。 あなたならどうきますか? 「はるは ___。」 といてみましょう。

3. 平家へいけ物語ものがたり作者さくしゃ未詳みしょう鎌倉かまくら時代じだい

平家物語へいけものがたり は、 鎌倉かまくら時代じだい(1 3 世紀せいき) に成立せいりつした 軍記物語ぐんきものがたり武士ぶしたたかいをえがいた物語ものがたり) です。 平家へいけ一族いちぞくさかえ、 やがてほろびていく物語ものがたりを、 琵琶びわ法師ほうし というひとたちが琵琶びわはじきながらかたつたえました。

冒頭ぼうとう

原文げんぶん

祇園ぎおん精舎しょうじゃかねこえ諸行無常しょぎょうむじょうひびきあり。 沙羅双樹さらそうじゅはないろ盛者じょうしゃ必衰のをあらはす。

おごれるひとひさしからず、 ただはるよるゆめのごとし。 たけきものついにはほろびぬ、 ひとへにかぜまえちりおなじ。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

祇園ぎおん精舎しょうじゃかねおとには、 こののすべてのものがうつわっていくというひびきがこもっている。 沙羅双樹さらそうじゅはないろは、 さかえているものもかならずいつかはおとろえるという道理どうりしめしている。

おもがっているひとながくはつづかない。 ちょうどはるよるゆめのように、 すぐにえてしまう。 つよいさましいもの結局けっきょくほろびてしまう。 それはまさに、 かぜまえちりおなじである。

古語こご言葉ことば解説かいせつ

言葉ことば意味いみ
祇園ぎおん精舎しょうじゃ釈迦しゃか(お釈迦様しゃかさま) が説法せっぽうをしたインドのてら
諸行無常しょぎょうむじょうこののすべてのものはうつわっていくという仏教ぶっきょうかんがかた
沙羅双樹さらそうじゅ釈迦しゃかくなったときまわりにあった
盛者じょうしゃ必衰さかえているものもかならおとろえるという道理どうり
おごれるおもがっている
たけきしゃつよいさましいひと

和漢混淆文わかんこんこうぶんのリズム

平家へいけ物語ものがたりは、 漢語かんご祇園ぎおん精舎しょうじゃ諸行無常しょぎょうむじょう) と 和語わごはるよるゆめかぜまえちり) がじりい、 「七五調しちごちょう」 にちかいリズムをちます。 こえしてむと、 心地ここちよいひびきがかんじられます。

やってみよう:祇園ぎおん精舎しょうじゃかねこえ諸行無常しょぎょうむじょうひびきあり」 を、 区切くぎりにをつけてさんかい音読おんどくしてみましょう。 リズムがからだにしみこんできます。

4. たけ物語ものがたり作者さくしゃ未詳みしょう平安へいあん時代じだい

竹取物語たけとりものがたり は、 平安へいあん時代じだい(1 0 世紀せいき) に成立せいりつした 日本にほん最古さいこ物語ものがたりわれています。 かぐやひめ物語ものがたりとして、 いまでもしたしまれています。

冒頭ぼうとう

原文げんぶん

今はむかしたけおうといふものありけり。 野山のやまにまじりてたけりつつ、 よろづのことに使ひけり。 をば、 さぬきのみやつことなむいひける。

そのたけなかに、 もとひかたけなむいちすぢありける。 あやしがりて、 りてるに、 つつなかひかりたり。 それをれば、 さんすんばかりなるひと、 いとうつくしうてゐたり。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

いまではもうむかしのことだが、 たけおうというひとがいた。 やまあるまわってたけり、 いろいろなことに使つかっていた。 名前なまえを 「さぬきのみやつこ」 といった。

ある、 いつものようにたけっていると、 根元ねもとひかたけいちほんあった。 不思議ふしぎおもって近寄ちかよってると、 つつなかひかっていた。 なかをのぞくと、 身長しんちょうさんすんやく 9 センチメートル) ほどのちいさなひとが、 とてもうつくしい様子ようすすわっていた。

古語こご解説かいせつ

古語こご意味いみ
いまむかしいまではむかしのことだが(昔話むかしばなしはじめの言葉ことば
おう(おきな)おじいさん
いふ
けり〜 だった(過去かこしめす)
よろづのこといろいろなこと
あやしがりて不思議ふしぎおもって
いととても
うつくしうてかわいらしくて・うつくしくて
ゐたりすわっていた

「いとうつくしうて」 の 「うつくし」 は、 古文こぶんでは 「かわいらしい」意味いみ使つかうことがおお言葉ことばです。 現代げんだいの 「うつくしい」 とはすこしちがいます。

物語ものがたりのあらすじ

たけからまれたかぐやひめは、 やがてうつくしい女性じょせいそだち、 おおくの求婚きゅうこんしゃあつまります。 しかしかぐやひめは、 つきからひとであり、 やがてつきかえっていきます。 わかれの場面ばめんは、 せんねんってもこころ物語ものがたりです。

5. 論語ろんご孔子こうし言行げんこうろく紀元前きげんぜん

論語ろんご は、 中国ちゅうごく思想家しそうか孔子こうし紀元前きげんぜん 5 世紀せいき) の言葉ことばおこないを、 弟子でしたちがまとめたほんです。 「ひととしてのかた」 をおしえる言葉ことばがたくさんはいっています。

章句しょうく 1: まなびのたのしみ

漢文かんぶん白文はくぶん

曰、 まなぶまたせつ乎。

書き下し文かきくだしぶん

子のたまはく、 まなびてときにこれをならふ、 また よろこ ばしからずや。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

先生せんせい孔子こうし) がおっしゃった。 「まなんだことを、 とき見計みはからって復習ふくしゅうする。 これはなにたのしいことではないか。」

章句しょうく 2: おもいやり

漢文かんぶん白文はくぶん

おのれしょよく、 勿施於じん

書き下し文かきくだしぶん

己のほっせざるところひとほどこすことなかれ。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

自分じぶんがされたくないことを、 ひとにしてはならない。

章句しょうく 3: ともとの出会であ

漢文かんぶん白文はくぶん

有朋ありとも遠方えんぽうらいまたらく乎。

書き下し文かきくだしぶん

朋あり、 遠方えんぽうよりたる、 またらくしからずや。

現代げんだいやく(Studia オリジナル)

おなこころざしったともが、 とおところからたずねててくれる。 なんたのしいことではないか。

漢文かんぶん訓読くんどくのしくみ

漢文かんぶんは、 中国ちゅうごくかれた文章ぶんしょう日本語にほんごとして ために、 順序じゅんじょえたり助詞じょしおぎなったりします。 これを 訓読くんどくいます。

ステップやること
白文はくぶん漢字かんじだけでかれたもとぶん
書き下し文かきくだしぶん訓読くんどくして日本語にほんご順序じゅんじょならべたぶん
現代げんだいやくいま言葉ことばなおしたぶん

論語ろんごみじか章句しょうくなんこえしてむことを 素読そどくい、 江戸えど時代じだいどもたちはこれでこころそだてていました。

6. 自分じぶん短歌たんかつくってみよう

短歌たんか とは、 5・7・5・7・7合計ごうけい 3 1 おと) の 5 つくられる、 日本にほんふるかたちです。 万葉集まんようしゅう(8 世紀せいき) のころから、 現代げんだいまでしたしまれています。 4 ねんせいまなんだ 俳句はいく(5・7・5、 1 7 おと) に 7・7 がくわわったかたちかんがえるとわかりやすいです。

短歌たんかのリズムをつかむ

おとすうれい
初句しょく5あかとんぼ
7なのはらとおく
さん5まちなみに
よん7ゆうひそまって
結句けっく7かげのびてゆく

わせて: 「あかとんぼ/なのはらとおく/まちなみに/ゆうひそまって/かげのびてゆく」(Studia オリジナル)

自作じさくサンプル(Studia オリジナル)

サンプル 1(はる):

あさづゆの/ひかるゆびさき/ぬらしつつ/さくらのつぼみ/そっとかぞえる

サンプル 2(学校がっこう生活せいかつ):

ひるやすみ/そらのあおさに/さそわれて/クラスのみんな/はしりまわるひ

サンプル 3(家族かぞく):

よるおそく/おちゃをすするの/おばあちゃん/しわしわのてが/カップをつつむ

短歌たんかつくかた — 5 ステップ

ステップやること
1. 題材だいざいめる季節きせつ出来事できごと家族かぞく友達ともだち自然しぜんなど身近みぢかなもの
2. 一番いちばん印象いんしょうのこった場面ばめんおも五感ごかんた・いた・れた・におい・あじ) で
3. キーワードをいくつか「ゆうひ・はしる・あかとんぼ」 など
4. 5・7・5・7・7 にてはめるおとすうゆびかぞえながら
5. なんこえしてととのえるリズムが心地ここちよいかたしかめる

やってみよう:今日きょういちばんしんのこったことを、 5・7・5・7・7 であらわしてみましょう。 言葉ことばがぴったりはまったときのよろこびは、 せんねんまえ歌人かじんたちもかんじたはずです。

7. まとめ

  • 古典こてん とは 1 0 0 ねん以上いじょうまえかれ、 いままれる文章ぶんしょう
  • 枕草子まくらのそうし清少納言せいしょうなごん平安へいあん) — 季節きせつかんじるこころ
  • 平家物語へいけものがたり鎌倉かまくら軍記ぐんき) — 諸行無常しょぎょうむじょうのリズム
  • 竹取物語たけとりものがたり平安へいあん物語ものがたり) — 日本にほん最古さいこ物語ものがたり、 かぐやひめ
  • 論語ろんご孔子こうし紀元前きげんぜん中国ちゅうごく) — まなび・おもいやり・とも
  • 漢文かんぶん白文はくぶんくだし・現代げんだい の 3 だん
  • 短歌たんか5・7・5・7・7 の 3 1 おと自分じぶんこころあらわ

古典こてんこえしてんだり、 自分じぶん短歌たんかつくったりすると、 せんねんえて言葉ことばこころがつながります。 つぎの Ch6 では ことわざ・慣用かんよう故事こじ成語せいご由来ゆらい背景はいけいまなびます。

まとめ — 古典こてん入門にゅうもんを 3 くだり

  • 古典こてん とは 100 ねん以上いじょうまえかれ、いまがれている文章ぶんしょうこえして音読おんどく暗唱あんしょうするとリズムがからだみこむ。
  • 枕草子まくらのそうし季節きせつかんじるこころ平家物語へいけものがたり諸行無常しょぎょうむじょうのリズム、竹取物語たけとりものがたり日本にほん最古さいこ物語ものがたりおしえてくれる。
  • 論語ろんご中国ちゅうごく思想家しそうか孔子こうし言葉ことばしゅう自分じぶんでも 短歌たんか(5・7・5・7・7)をつくってみると、せんねんまえ歌人かじんこころがつながる。
この教材きょうざいやくちましたか?
がくしゅうロードマップ(10けん
  1. 15 ねんせいで ならう 漢字かんじ(まえ)97 漢字かんじち(象形しょうけい指事しじ会意かいい形声けいせい
  2. 25 ねんせいで ならう 漢字かんじ(あと)96 + 用紙ようし全体ぜんたいとの 関係かんけい書写しょしゃ)+ 類語るいご辞典じてん使つかかた
  3. 3ことばの ひろがり(複合語ふくごうご思考しこうかかわる 語句ごく語感ごかん共通きょうつう方言ほうげん語順ごじゅん話し言葉はなしことば書き言葉かきことば
  4. 4仮名かな漢字かんじ由来ゆらい + 漢字かんじ仮名かな使つかけ + 敬語けいご入門にゅうもん尊敬そんけい謙譲けんじょう丁寧ていねい
  5. 5古典こてん入門にゅうもん枕草子まくらのそうし平家へいけ物語ものがたりたけ物語ものがたり論語ろんご文語ぶんご音読おんどく暗唱あんしょう自作じさく短歌たんか
  6. 6ことわざ・慣用かんよう故事こじ成語せいご由来ゆらい背景はいけいむかしひと知恵ちえ中国ちゅうごく古典こてん
  7. 7物語ものがたり を よむ(人物じんぶつぞう相互そうご関係かんけい全体ぜんたいぞう表現ひょうげん効果こうか朗読ろうどく
  8. 8説明せつめいぶん を よむ(要旨ようしろんすすかた原因げんいん結果けっか文章ぶんしょう図表ずひょう/グラフ・複数ふくすう文章ぶんしょう比較ひかく
  9. 9く(意見いけんぶん説明せつめいぶん引用いんよう図表ずひょうり レポート・物語ものがたりつづき)+ 文章ぶんしょう構成こうせいパターン
  10. 10はなす・く(意見いけん提案ていあん発表はっぴょう計画けいかくてき話し合いはなしあい討論とうろん資料しりょう活用かつようした発表はっぴょう