用語集
疎外そがい
本来自分の一部であるものが、 自分にとってよそよそしい存在として現れる現象。 マルクスが労働分析で用いた概念。
国語
疎外(alienation / 独:Entfremdung)とは、本来は自分の一部であるはずのものが、自分にとってよそよそしい、敵対的な存在として現れる現象のことです。マルクスが資本主義下の労働を分析する中で用いた概念です。
| 何から疎外されるか | 内容 |
|---|---|
| 生産物 | 自分が作ったものが自分のものにならない |
| 労働そのもの | 働くことが苦役になり、喜びでなくなる |
| 他者 | 競争相手として人とよそよそしくなる |
たとえば工場で部品を組み立て続ける労働者は、完成品が自分のものにならず、働くこと自体が「生きるための我慢」になります。本来は自己実現であるはずの労働が、自分を圧迫するものに転じる——これが疎外です。
ポイント 現代評論では、労働だけでなく都市・テクノロジー・消費社会からの疎外へと意味が広がっています。「人間が作り出したものに、逆に人間が支配される」構図と押さえると応用がききます。