推論とは、ある事柄を根拠に、そこから別の結論を導く考えの進め方です。中3の批評的読解では、筆者の推論に飛躍(無理な飛び越え)がないかを確かめる読み方を学びます。
| 確かめること | 問い |
|---|---|
| 出発点 | 根拠とした事実は正しいか |
| つながり | 根拠から結論への間に飛躍はないか |
| 抜けた説明 | 途中の説明が省かれていないか |
たとえば「本を読まない人が増えた。だから国語力が落ちている」という文には、「本だけが国語力を育てる」という隠れた仮説があります。ネットや動画で言葉を学ぶ可能性を考えれば、この推論には飛躍があると分かります。推論をたどるときは、「本当にそう言い切れるか」と一段ずつ確かめる態度が大切です。
試験では 「筆者の論の進め方に問題はないか」を記述で問う出題がある。根拠から結論への間に省かれた前提がないかを探すと、推論の飛躍を指摘できる。
推論(inference)とは、根拠から結論へと、筋道を立ててつなぐ思考の働きのことです。論証を支える中心の働きで、根拠と主張を結ぶ「橋」にあたります。
| 型 | 向き | 例 |
|---|---|---|
| 演繹 | 一般 → 個別 | 「人は皆死ぬ。ゆえにこの人も死ぬ」 |
| 帰納 | 個別 → 一般 | 「この鳥もあの鳥も飛ぶ。ゆえに鳥は飛ぶ」 |
たとえば「読書する子は語彙が豊かだ。語彙の豊かさは思考力につながる。だから読書は思考力を育てる」という論では、根拠から結論をつなぐ二つの段階が推論です。推論の良し悪しが、論証全体の説得力を左右します。
ポイント 評論の批判的思考では「根拠から結論への筋道に飛躍はないか」を点検します。根拠が正しくても、そこから結論への推論が飛んでいれば論は成り立ちません。
inference(推論、行間を読むこと)とは、テキストに明示されていない情報を文脈や既存知識から論理的に導き出す能力です。
| 明示された情報 | 推論される内容 |
|---|---|
| 彼は傘を持って出かけた | 雨が降りそうだと思った |
| 床がぬれていた | 直前に誰かが通った/雨が入った |
書かれていない「行間」を、根拠なく想像するのではなく、文中の手がかりから論理的に補うのが inference です。
試験では 「imply」「suggest」「infer」を含む設問の中核スキルです。本文に直接書かれていなくても、本文から論理的に導ける選択肢を選びます。本文と無関係な憶測は誤答です。