用語集
テクストてくすと
読まれるべきまとまった言葉。 「作品」 が完結した造形物を指すのに対し、 テクストは読みの過程で意味が生成する開かれた存在。
国語
テクスト(text)とは、読まれるべきまとまった言葉のことです。文学理論では「作品」と区別して使われます。
| 作品 | テクスト | |
|---|---|---|
| 見方 | 作者が完成させた閉じた造形物 | 読者の読みで意味が生まれる開かれた存在 |
| 意味の源 | 作者の意図 | 読む行為のたびに生成する |
| 読者の役割 | 作者の意図を受け取る | 意味づくりに参加する |
「作者がこう書いたから意味はこれ」と決めつけるのではなく、「読むたびに新しい意味が立ち上がる」と考える発想です。同じ詩でも、読み手や時代が変われば違う意味を帯びる——その動きに注目するのがテクストという見方です。
ポイント 「作者の意図がすべて」という考えを相対化する用語です。「作者の死」(作者の意図に縛られず読む)という考え方とともに、評論で文学のとらえ方を論じる際に登場します。