主体(subject)とは、認識や行為の起点となる「私」、すなわち見る・考える・働きかける側を指す概念です。受け手である客体と対をなします。
| 観点 | 主体 |
|---|---|
| 立場 | 能動(働きかける側) |
| 例 | 風景をながめる人/道具を使う人 |
| 近代での位置 | 世界の中心に立ち、対象を支配する存在 |
近代以降、人間は世界を見渡し利用する「主体」として位置づけられ、自然や他人は働きかけられる客体(対象)とされました。たとえば自然を「人間が利用する対象」とみなす発想は、この主体の優位を前提にしています。
注意 評論では、この「人間=主体」という見方そのものを問い直す論が頻出します。「主体が客体を一方的に支配する」構図が環境破壊を招いたのではないか、と批判する文脈で登場しやすいと押さえましょう。