近代は18世紀末から20世紀前半までを指す時代区分で、工業化と市民権の拡大が進む一方、戦争と植民地化の苦難も生まれた「光と影」の時代です。
| 分野 | 近代の出来事 |
|---|---|
| 経済 | イギリス産業革命・資本主義の発展 |
| 政治 | アメリカ独立革命・フランス革命・国民国家形成 |
| 対外 | 帝国主義と植民地分割・二度の世界大戦 |
たとえばフランス革命は自由・平等の理念を世界に広めた一方、同じ時代にヨーロッパ列強はアジア・アフリカを植民地として分割していきました。
ポイント 近代は「進歩」だけの時代ではない。市民権拡大という光と、植民地化・総力戦という影を両面でとらえることが大切。
近代(modern / modernity)とは、産業革命・市民革命を経て成立した、理性・個人・進歩を価値とする社会のあり方のことです。西洋では18世紀以降、日本では明治維新以降を指すのが一般的です。
| 領域 | 前近代 | 近代 |
|---|---|---|
| 政治 | 身分制・王権 | 国民国家・民主主義 |
| 経済 | 自給的・地縁的 | 資本主義・市場 |
| 人間観 | 共同体の一員 | 独立した個人(自我) |
| 知 | 伝統・宗教 | 理性・科学 |
たとえば「家のために生きる」のが当然だった人が、「自分の人生は自分で選ぶ」と考えるようになる——これは近代的な個人の誕生です。自由を得た反面、よりどころを失う不安も生まれました。
ポイント 評論では「近代の超克」「近代の限界」「前近代との対比」が頻出主題です。近代を肯定する論と、その負の側面(疎外・環境破壊)を批判する論の両方があると押さえましょう。