用語集
無常観むじょうかん
「すべて の もの は 移り 変わり、 永遠 で は ない」 と いう 仏教由来 の 世界観。 平家・徒然草・方丈記 に 共通。
国語
無常観とは、**「万物はつねに移り変わり、永遠に続くものはない」**という仏教由来の世界観です。中世文学の基調をなす考え方で、栄華を極めた者も必ず滅びるという認識が、武家社会の台頭と貴族の衰退・戦乱の中で深まりました。
| 作品 | 無常観を表す冒頭・一節 |
|---|---|
| 平家物語 | 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり |
| 方丈記 | 行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず |
| 徒然草 | 多くの段に無常の感覚が流れる |
たとえば平家物語の「諸行無常」「盛者必衰」は、勢いの盛んな者もいつか衰えるという無常観をそのまま表した言葉です。川の水が流れて止まらない、というたとえも、変わり続ける世のありさまを示しています。
ポイント 中世三作(平家物語・方丈記・徒然草)に共通するキーワードが無常観です。「諸行無常」「盛者必衰」と結びつけて理解しましょう。