用語集
方丈記ほうじょうき
鴨長明が 13 世紀初めに書いた随筆。 「ゆく河の流れは絶えずして」 で始まる。
鴨長明が 13 世紀初めに書いた随筆。 「ゆく河の流れは絶えずして」 で始まる。
方丈記(ほうじょうき)とは、鴨長明(かものちょうめい)が13世紀初め(鎌倉時代の初め)に書いた随筆(エッセイ)です。災害や世の移り変わりを見つめ、「世の中は移ろいやすい」という無常観を深く書いた作品として知られます。
| 日本三大随筆 | 作者 | 時代 |
|---|---|---|
| 枕草子 | 清少納言 | 平安時代 |
| 方丈記 | 鴨長明 | 鎌倉初期 |
| 徒然草 | 兼好法師 | 鎌倉末期 |
書き出しの「ゆく河(かわ)の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」(=流れていく川の水は絶えず流れ続けているが、それはもとの水ではない)という一文が、たいへん有名です。川の水のように、世の中もとどまることなく移り変わっていく、という思いがこめられています。
ポイント 「方丈記=鴨長明・無常観」を押さえる。枕草子・徒然草とあわせて「日本三大随筆」と覚えましょう。
方丈記は、一二一二年に成立した随筆で、作者は鴨長明です。冒頭「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」で始まり、全編を通じて仏教的な無常観を描きます。
| 五大災厄 | 内容 |
|---|---|
| 安元の大火 | 都を焼いた大火事 |
| 治承の辻風 | 激しいつむじ風 |
| 福原遷都 | 都を移したことによる混乱 |
| 養和の飢饉 | 大飢饉 |
| 元暦の大地震 | 大地震 |
長明はこれら相次ぐ災厄を目の当たりにし、世のはかなさを悟って出家・隠遁し、一丈四方(方丈)の庵での暮らしを記しました。
ポイント 冒頭の「行く川の流れ」は無常観を象徴する名文として暗唱・出題の定番です。五大災厄の記述は当時の災害を伝える記録性でも評価され、災害文学の古典とされます。