››
5 年生の理科では、 「変える条件 を 1 つだけ決めて、 ほかはそろえてしらべる」 = 条件制御 を学びました。
6 年生の理科は、 そこからもう一歩進んで、 「いくつもの 視点 から物事 を見て、 つなげて考える」 学習をします。 これが 6 年生の大きなテーマ、 「多面的 に考える」 です。
ポイント: 5 年生では「変える 1 つ・そろえる全部」 で答えを 1 つずつ確かめました。 6 年生では、 複数 の答えをつなげて、 1 つのしくみを説明する 力を育てます。
6 年生の理科は、 つぎの一文 にまとまります。
「1 つのことを、 いくつもの 視点 から見て、 つなげて考える」
これを 「多面的 に考える」 と言います。
たとえば第 3 章で学ぶ 「人の体」 は、 呼吸・消化・血液・排出 の 4 つのしくみが 同時に はたらいて命を支えています。 1 つずつ見ても 「体」 は分かりません。 4 つを つなげて 見ることで初めて 「体のしくみ」 が見えてきます。
| 章 | 1 つのしくみ | つなげる 視点 |
|---|---|---|
| 第 2 章燃焼 | ろうそくが燃える | 酸素・二酸化炭素・空気 の 3 つのつながり |
| 第 3 章人体 | 命を保つ | 呼吸・消化・血液・排出 の 4 つの連携 |
| 第 5 章環境 | 生物 が生きる | 食物 と空気 と水のつながり |
| 第 9 章てこ | 重いものが持ち上がる | 力と距離 とつり合いの関係 |
大事: 「多面的」 とは、 「1 つの答えで終わらず、 ほかにも関係 するものはないかと考える」 ことです。 1 つの章を学んだら、 他の章とどうつながるか を自分で探しましょう。
6 年生では、 5 年生までに 比てたくさんの データ をあつかいます。 データ をぱっと見て意味 が分かるように、 グラフ と 表 の読み取り方をふくしゅうしましょう。
| 列 (たて) | 役わり |
|---|---|
| 一番左 | 比べるものの名前 (例: 時間) |
| 2 つ目から右 | はかった数値 (例: 温度) |
| グラフ | つかうところ | れい |
|---|---|---|
| 棒グラフ | 数をくらべる (種類 がちがう) | 動物 の数 |
| 折れ線グラフ | 時間 とともに変わるもの | 1 日の気温 |
| 円グラフ | 全体 に占めるわり合い | 空気 の組成 |
| 帯グラフ | 全体 に占めるわり合い (くらべる) | 県別の人口 |
つぎの 「ろうそくの中の酸素 のわり合い」 をしらべた データ を見てみましょう (第 2 章でくわしく学びます)。
| 経過時間 | 酸素 のわり合い |
|---|---|
| 0 秒 | 21 % |
| 10 秒 | 19 % |
| 20 秒 | 17 % |
| 30 秒 | 16 % |
| 40 秒 | 16 % |
| 火が消えた | 16 % |
ポイント: グラフ を見たら、 必ず 「横軸 が何か」 「たて軸 が何か」 「単位 は何か」 を先に確かめます。 そのあとで 「ふえているか、 へっているか」 「急か、 ゆるやかか」 を見ます。
5 年生で学んだ 条件制御 を、 6 年生では次の流れで進めます。
| ステップ | やること | れい (第 2 章燃焼) |
|---|---|---|
| ① ぎ問 | 「なぜ?」 を書く | なぜろうそくは消えるのか |
| ② 仮説 | 自分で答えを予想 する | 酸素 が減るから |
| ③ 実験計画 | 条件制御 で計画 | 集気びんの大きさを変えて燃える時間 をはかる |
| ④ データ 収集 | 表に数値 を書く | 250 mL: 8 秒、 500 mL: 18 秒 |
| ⑤ グラフ化 | 棒グラフや折れ線グラフに | びんの大きさと燃える時間 |
| ⑥ 考察 | 仮説 とくらべる | 大きいびんほど長く燃えた → 仮説 と合う |
| ⑦ 結論 | 1 文でまとめる | ろうそくが燃えるには酸素 が必要 |
「仮説 と結果 がちがった」 ときは、 失敗 ではありません。 「新しい発見」 です。
| 仮説 が外れたときの行動 | 大事なこと |
|---|---|
| ① なぜちがったのかを考える | 自分 の仮説 のどこがまちがっていたか |
| ② 実験 のやり方を見直す | 条件 のそろえ方に問題 はないか |
| ③ 新しい仮説 を立て直す | もう一度計画 を練り直す |
| ④ もう一度 実験 | 新しい仮説 でたしかめる |
大事: 科学 の進歩 は 「仮説 が外れた」 をくりかえして進んできました。 外れたことを 怖がらず、 「なぜそうなったのか」 を多面的 に考える力が 6 年生の目標 です。
6 年生では、 5 年生までにはなかった 化学変化 (燃焼・水溶液) や、 重いものを動かす (てこ)、 電気 を大量に使う (発電) 場面 が出てきます。
| きまり | くわしく |
|---|---|
| ① 先生といっしょに | 必ず先生の指示 があってから始める |
| ② 道具 を正しくつかう | はじめての道具 は使い方を教わってから |
| ③ せいりせいとん | 使った物はすぐもどす |
| ④ おわったら 手い | 必ずせっけんで手をあらう |
| ⑤ こまったらすぐ先生に | こわした・けがした・きもちがわるいはすぐ言う |
| 章 | 危険 な場面 | 対策 |
|---|---|---|
| 第 2 章燃焼 | ろうそくの火、 集気びんの加熱 | 保護 めがね、 もえやすい物 (紙・髪) を近づけない、 換気 |
| 第 3 章人体 | 心臓 の 拍動 をはかる | 友だちの体を強く押さない、 はずかしがる子に配慮 |
| 第 4 章植物 | ヨウ素液 (うすい茶色) | 服につけない (色が落ちない)、 口に入れない、 手に付いたらすぐ洗う |
| 第 5 章環境 | 野外観察 | 川・池に近づかない、 虫さされ・紫外線対策 |
| 第 7 章地層 | がけの観察 | くずれそうながけに近づかない、 ヘルメット |
| 第 8 章水溶液 | 塩酸・水酸化ナトリウム水溶液 | 保護 めがね必須、 換気、 服につけない、 手に付いたらすぐ大量の水で洗う |
| 第 9 章てこ | 重いおもり | 落として足に当てない、 急に手を離さない |
| 第 10 章電気 | 手回し発電機・コンデンサー | ショート禁止、 強く回しすぎない (こわれる) |
大事: 6 年生では、 薬品 (塩酸・水酸化ナトリウム) と 加熱 が増えます。 「ぜったいに口に入れない」 「目に入ったらすぐ大量の水で洗う」 を心得 ましょう。
6 年生の理科は全部で 10 章です。 1 年通して学ぶ順番 を紹介 します。
| 章 | タイトル | 領域 | 時期 の目あて |
|---|---|---|---|
| 1 | 6 年生の理科をはじめよう | — | 4 月 |
| 2 | 物の燃え方と空気 | A | 4〜5 月 |
| 3 | 人の体のつくりとはたらき | B | 5〜6 月 |
| 4 | 植物 の養分 と水の通り道 | B | 6〜7 月 |
| 5 | 生物 と環境 | B | 7〜9 月 |
| 6 | 月と太陽 | B | 9〜10 月 |
| 7 | 土地 のつくりと変化 | B | 10〜11 月 |
| 8 | 水溶液 の性質 | A | 11〜12 月 |
| 9 | てこの規則性 | A | 1〜2 月 |
| 10 | 電気 の 利用 | A | 2〜3 月 |
ポイント: 第 3 章 (人体) と第 4 章 (植物) と第 5 章 (環境) はつながっています。 「酸素 と二酸化炭素 の行き来」 が共通 のキーワード。 第 5 章で 「植物 が出した酸素 を動物 が吸う」 と学ぶと、 全体 がつながって見えます。
この章で学んだことをふりかえりましょう。
次の章: 第 2 章では、 さっそく 「ろうそくはなぜ消えるのか」 を 多面的 に考えます。 5 年生まで学んでこなかった 化学変化 の入り口です。 グラフ と 表 を上手に使ってしらべましょう。