月 と 太陽
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この 章で 学ぶこと
夜空 を 見上げる と、 月 の 形 は 毎日少しずつ 変わって います。 ある 日 は まんまる、 別 の 日 は バナナ の よう に 細い 形。 これ は なぜ でしょう?
実 は、 月 そのもの の 形 が 変わって いる の では あり ません。 月 と 太陽 の 位置関係 が 変わる こと で、 地球 から 見える 「光って いる 部分」 が 変わって いる の です。
- 月 の 形 (見え方) が 新月・三日月・半月・満月 と 変わる こと を 知る
- 形 が 変わる 理由 が 「太陽 の 光 の 当たり方」 に ある こと を 多面的 に 説明 できる
- ボール と 懐中電灯 を 使った モデル実験 で 満ち欠け を 再現 できる
- 月 の 表面: クレーター が ある、 大気 が ない、 自分 で は 光らない
- 太陽 の 表面: 黒点、 高温 の ガス、 自分 で 光って いる
大事: 4 年生 で「月 と 星 の 動き」 を 学びました。 6 年生 で は さらに 多面的 に、 「位置関係 で 見え方 が 変わる」 と いう 考え方 を 身 に つけ ます。
1. 月 の 見え方 — 形 が 変わる ふしぎ
月 は 毎日同じ 場しょ ・同じ 形 で は 見え ません。 約29.5日 (約 1 か月) の あいだ に、 つぎ の よう に 形 が 変わって 元 に もどります。
月 の 主な 形 (満ち欠けの 1 周期)
| 日数 (新月 から の 日) | よび方 | 見える 形 | 見える 時間 |
|---|---|---|---|
| 0 日 | 新月 | 見え ない | 昼間 (太陽 と 同じ 方向) |
| 約 3 日 | 三日月 | 細い C 字 (右が 光る) | 夕方 〜 夜のはじめ |
| 約 7 日 | 上弦の月 (半月) | 右半分 が 光る | 夕方 〜 真夜中 |
| 約 13〜14 日 | (十三夜・十五夜) | ほぼ まるい | 夕方 〜 朝 |
| 約 15 日 | 満月 | まんまる | 夕方 (太陽 と 反対) 〜 朝 |
| 約 22 日 | 下弦の月 (半月) | 左半分 が 光る | 真夜中 〜 朝 |
| 約 26 日 | (二十六夜) | 細い 逆 C 字 (左が 光る) | 朝方 |
| 約 29.5 日 | また 新月 へ |
ポイント: 「満ちる」 と は 光る 部分 が ふえて いく こと、 「欠ける」 と は 光る 部分 が へって いく こと。 新月 → 満月 が 「満ちる」、 満月 → 新月 が 「欠ける」。
観察 の しかた
| やる こと | くわしく |
|---|---|
| 同じ 場しょ で 観察 | 自分 の 家 や 学校 の 同じ まど から |
| 同じ 時こく で | たとえば 毎日 18 時、 月 が 出て いれば 記録 |
| 形 を スケッチ | 見えた まま 紙 に 書く (光る 部分 を ぬる) |
| 方角 と 高さ も | 「南 の 空 の 高さ 30°くらい」 など |
| 月 れき も 見る | カレンダー の 「○」 「●」 マーク |
大事: 1 か月続けて 観察 する と、 「形」 と 「見える 時こく」 と 「見える 方角」 が 同時 に 変わる こと が わかります。 これが 多面的 な 見方 の 出発点 です。
2. 月 の 形 が 変わる 理由 — 太陽 の 光 の 当たり方
なぜ 月 の 形 は 変わる の でしょう。 これ を 理解 する カギ は 3 つ あります。
カギ ①: 月 は 自分 で 光って い ない
月 は 自分 で 光って いない 天体 です。 月 が 光って 見える の は、 太陽 の 光 を はね 返して いる から です。 鏡 や 白い 紙 と 同じ しくみ です。
カギ ②: 月 は 球 (まる い 形) を して いる
月 は ボール の よう な 球 です。 平らな 円 で は あり ません。 球 だ から、 太陽 の 光 が 当たる の は 常 に 半分 だけ です。 (反対側 は かげ に なって いる)
カギ ③: 月 は 地球 の まわり を まわって いる
月 は 地球 の まわり を 約 1 か月 で 1 周 して います (公転)。 まわる に つれて、 地球 と 太陽 と 月 の 位置関係 が 変わります。
3 つ を 合わせる と…
| 月 の 位置 | 太陽 の 光 が 当たる 半分 は | 地球 から 見ると |
|---|---|---|
| 太陽 と 同じ 側 | 月 の 「向こう 側」 | 光る 面 が 見えない → 新月 |
| 太陽 と 90° の 位置 | 月 の 「半分」 | 光る 面 の 半分 が 見える → 半月 |
| 太陽 と 反対側 | 月 の 「こちら 側」 | 光る 面 が 全部見える → 満月 |
ポイント: 「月 の 形 が 変わる」 の で は なく、 「光って いる 半分 が ど の くらい こちら を 向いて いる か」 が 変わる。 これが 満ち欠け の 正体 です。
3. モデル実験 — ボール と 懐中電灯 で 満ち欠け を 再現
頭 の 中 だけ で 想像 する の は むずかしい ので、 モデル実験 を します。
用意 する もの
| もの | やく わり |
|---|---|
| ボール (発泡 スチロール の 白い 球 が おすすめ) | 月 |
| 懐中電灯 (強い もの) | 太陽 |
| 自分 の 頭 | 地球 (見て いる 自分) |
| 暗い 部屋 | 夜空 の かわり |
やり方 (上 から 見た 図)
部屋 を 暗く して、 つぎ の よう に 配置 します。
| 配置 | せつめい |
|---|---|
| 自分 が まん中 | 「地球」 の 役 |
| 懐中電灯 を 部屋 の はし に 置く | 「太陽」 の 役。 動かさない |
| ボール を 手 に 持つ | 「月」 の 役 |
ボール (月) を 持った まま、 自分 の まわり を ぐるっと 1 周 さ せ ます。 各位置 で ボール の 光って いる 部分 が ど う 見える か を スケッチ します。
結果
| ボール の 位置 | 光って いる 部分 の 見え方 | 月 の 名前 |
|---|---|---|
| 懐中電灯 と 自分 の 間 (太陽側) | 光る 面 が 向こう、 こちら は 暗い | 新月 |
| 90° よこ (右) | 光る 面 の 半分 が 見える | 上弦の月 |
| 懐中電灯 の 反対側 | 光る 面 が 全部見える | 満月 |
| 90° よこ (左) | 光る 面 の 半分 が 見える | 下弦の月 |
大事: ボール 自体 の 形 は ぜん ぜん 変わって い ない の に、 自分 の 位置 から 見える 「明るい 部分 の 形」 だけ が 変わって 見える。 これ が 月 の 満ち欠け と 同じ しくみ です。
上 から 見た 配置 (文字 で せつめい)
ノート に つぎ の よう に 書く と わかり やすい です。
| 上 から 見た 図 (文字説明) | |
|---|---|
| 太陽 (左 はし) → 光 の 向き → 地球 (まん中) | 月 は 地球 の まわり 8 か所 で 観察 |
| 月 が 太陽 と 地球 の 間 | 新月 |
| 月 が 太陽 から 見て 地球 の 右 90° | 上弦の月 |
| 月 が 地球 の 後ろ (太陽 の 反対) | 満月 |
| 月 が 地球 の 左 90° | 下弦の月 |
ポイント: ノート に 円 を 8 つ なら べて、 それ ぞれ 「光る 半分」 を 黄色 で ぬる と もっと わかり やすい。 その とき、 太陽 の 方向 を そろえて 光る 半分 を ぬる こと が コツ です。
4. 月 の 表面 — クレーター と 大気 が ない 世界
月 を 望遠鏡 で 見る と、 表面 に たくさん の まる い くぼみ が 見えます。 これ が クレーター です。
クレーター の 正体
クレーター は、 大昔 に いん石 (う ちゅう の 岩) が 月 に ぶつかって できた くぼみ です。
| 地球 と の ちがい | せつめい |
|---|---|
| 地球 | いん石 の 多く は 大気 で 燃え 尽きる ので、 表面 まで 届く こと は 少ない |
| 月 | 大気 が ない ので、 ほぼ ぜんぶ の いん石 が 表面 に ぶつかる |
| 月 | 風 や 水 が ない ので、 できた くぼみ が 何億年 も 残る |
月 の その他 の とくちょう
| とくちょう | せつめい |
|---|---|
| 大気 が ない | 空気 が ない。 音 も 伝わら ない |
| 水 が ほとんど ない | 液体 の 水 は 表面 に は ない |
| 昼 と 夜 の 温度差 が 大きい | 昼約 110 ℃、 夜約 マイナス 170 ℃ |
| 重力 が 地球 の 約 6 分 の 1 | 地球 で 60 kg の 人 が 月 で は 約 10 kg |
| 直径 | 約3,500 km (地球 の 約 4 分 の 1) |
| 地球 と の きょり | 約38万 km |
大事: 月 は 自分 で 光ら ない、 大気 が ない、 水 が ない、 という 「な い 」 が 多い 天体。 でも、 だから こそ 太陽 の 光 を はね 返して 満ち欠け が きれい に 見える の です。
5. 太陽 の 表面 — 高温の ガス と 黒点
つぎ は 月 と 反対 に、 「自分 で 光って いる」 太陽 の こと を 学びましょう。
太陽 の とくちょう
| とくちょう | せつめい |
|---|---|
| 自分 で 光って いる (こう星) | 高温 の ガス が 燃え 続けて いる |
| 表面 の 温度 | 約 6,000 ℃ |
| 中心 の 温度 | 約 1,500 万 ℃ |
| 直径 | 約140万 km (地球 の 約 109 倍) |
| 地球 と の きょり | 約 1 億 5,000 万 km (光 で 約 8 分) |
| 何 で できて いる か | おもに 水素 と ヘリウム の ガス |
黒点 と は
太陽 の 表面 に 見える 黒い しみ の よう な もの を 黒点 と 言います。
| 黒点 の とくちょう | せつめい |
|---|---|
| 黒く 見える 理由 | まわり (約 6,000 ℃) より 温度 が 低い (約 4,000 ℃) から |
| 本当 に 黒い わけ で は ない | 単独 で 見れば 明るい |
| 位置 が 動く | 太陽 が 自転 して いる ので、 数日 で 位置 が ずれる |
| 形 が 変わる | 数日 〜 数週間 で 大きさ が 変わったり 消えたり する |
大事: 太陽 を 直接見て は い け ません! 強い 光 と 熱 で 目 を いためます。 観察 は 遮光板 か、 投影 (太陽 の 光 を 紙 に 映す) で 行います。 望遠鏡 を 直接 のぞく と 一瞬 で 失明 する 危険 が あります。
月 と 太陽 の くらべ
| こうもく | 月 | 太陽 |
|---|---|---|
| 自分 で 光る か | 光ら ない (太陽 の 光 を 反射) | 光る (こう星) |
| 大きさ (直径) | 約 3,500 km | 約 140 万 km |
| 地球 と の きょり | 約 38 万 km | 約 1 億 5,000 万 km |
| 表面 の 温度 | 昼 110 ℃ / 夜 -170 ℃ | 約 6,000 ℃ |
| 表面 の 様子 | クレーター・大気 なし | 黒点・高温 の ガス |
| 何 で できて いる か | 岩 と ちり | 水素・ヘリウム の ガス |
ポイント: 地球 から 見る と 月 と 太陽 は ほぼ 同じ 大きさ に 見える の は、 太陽 が 大きい けれど 遠い、 月 が 小さい けれど 近い から。 たまたま 大きさ と きょり の 比 が 釣り合って います。
6. ふりかえり
- [ ]月 の 形 が 新月 → 三日月 → 上弦の月 → 満月 → 下弦の月 → 新月 と 約 1 か月 で めぐる こと を 言える
- [ ]月 が 自分 で 光って い ない、 太陽 の 光 を はね 返して 光る こと を 言える
- [ ]月 の 形 が 変わる 理由 を 「太陽 と 月 と 地球 の 位置関係 で、 光る 半分 の 見える 部分 が 変わる」 と 言える
- ボール と 懐中電灯 の モデル実験 の やり方 を 説明 できる
- [ ]月 の 表面 に クレーター が ある 理由 を 「大気 が なく、 いん石 が ぶつかる から」 と 言える
- [ ]太陽 が 黒点 を 持ち、 表面約 6,000 ℃ の 高温 の ガス で でき て いる こと を 知って いる
- [ ]太陽 を 直接見て は い け ない 理由 を 言える
この 章 の 安全配慮
- 太陽 を 直接見ない (目 を いため、 失明 の 危険)
- 太陽 を 望遠鏡 や 双眼鏡 で 直接見ない (一瞬 で 重い けが)
- 太陽 の 観察 は 必ず 遮光板 を 使う、 または 紙 に 投影 する
- 夜 の 月 の 観察 は 1 人 で 出歩か ない (大人 と 一緒 に、 または 家 の まど から)
- 暗い 場 しょ で は 足 もと に 注意 (段差 や 物 に つまずく)
- 冬 の 観察 は 防寒 を しっかり、 短時間 に する
次の 章: 第 7 章 で は、 足元 の 「土地」 を しらべます。 月 や 太陽 の よう な 天体 と は 反対 に、 自分 の 立って いる 大地 が ど う で きて、 ど う 変わる か。 地層・化石・地震・火山 と、 ハザードマップ を 学びます。