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理科りか 6年生ねんせい

てこ の 規則きそく性せい

最終さいしゅう確認かくにん日び:

この章しょうで学まなぶこと

重おもいものを持もち上あげるのは大変たいへんです。 でも、 長ながい棒ぼうと 1 つの支ささえ があれば、 大人おとなでも動うごかせない大おおきな石いしを子こどもでも動うごかせることがあります。 これが てこ の力ちからです。

てこ には 「力点りきてん」「支点してん」「作用点さようてん」 という 3 つの大切たいせつな点てんがあり、 「重おもさ × 支点してんからの距離きょり」 が左右さゆうで等ひとしいときにつり合あう という規則きそくがあります。 この規則きそくは算数さんすうの 比例ひれい・反比例はんぴれい ともつながっています。

  • てこ には 力点りきてん・支点してん・作用点さようてん の 3 点てんがあることを知しる
  • 力点りきてんと支点してんの距離きょりが長ながいほど 小ちいさな力ちからで大おおきなものを動うごかせる ことを説明せつめいできる
  • 実じっ験けん用ようてこ (左右さゆうにおもりをつるすてんびん) で つり合いつりあいの規則きそく を見みつけられる
  • 「重おもさ × 距離きょりが左右さゆうで同おなじ」 という数かずの関係かんけいを言いえる
  • 比例ひれい・反比例はんぴれい とつなげて考えかんがえられる
  • 身みの回まわりの はさみ・くぎ抜きくぎぬき・ピンセット・せん抜ぬき が てこ であることを知しる

大事だいじ: 6 年生ねんせいの算数さんすうで学まなぶ 比例ひれい・反比例はんぴれい が、 そのまま てこ の規則きそくになります。 「理科りかと算数さんすうはつながっている」 ということを体たい感かん できる章しょうです。

1. てこのしくみ — 3 つの点てん

長ながい棒ぼうを 1 つの支ささえにかけて、 一いっ端たん に力ちからを加くわえて反対はんたい側がわで重おもいものを動うごかすしくみ。 これが てこ です。

棒で重い石を持ち上げる
てこ の例れい。 1 本ほんの棒ぼうを 1 点てん (支点してん) で支ささえ、 力点りきてん に力ちからを加くわえて、 作用点さようてん で重おもい物ものを動うごかす。 距きょ離り を長ながくすると小ちいさい力ちからで動うごかせる。

てこの 3 つの点てん

名前なまえせつめい例れい: シーソーで言いうと
支点してん棒ぼうを支ささえている点てん (動うごかない)シーソーのまん中なかの軸じく
力点りきてん力りょくを加くわえる 点てん (人じんが押おす所ところ)自分じぶんが座すわっている所ところ
作用点さようてん力りょくがはたらく 点てん (重おもいものに触ふれる所ところ)反対はんたい側がわの友ともだちが座すわっている所ところ

ポイント: 「支 = ささえる、 力ちから = ちからをかける、 作さく = 作用さよう ・ ものを動うごかす」。 漢字かんじの意味いみから役やく割わり を思おもい出だそう。

てこの図ず (文字もじでせつめい)

配置はいち (左ひだりから右みぎへ)せつめい
力点りきてん (人じんが押おす) ←- 棒ぼう -→ 支点してん (台だいの上うえで支ささえ) ←- 棒ぼう -→ 作用さよう点てん (おもりを持もち上あげる)力ちからを 1 で入いれて、 反対はんたい側がわでもっと大おおきなものを持もち上あげる

実じっ際さい に紙かみの上うえで描えがく場合ばあい: 三角さんかくの台だいをまん中なかに描えがいて棒ぼうをその上うえに乗のせ、 左端ひだりはしを 「力点りきてん」、 右端みぎはしを 「作用さよう点てん」 とラベルをつけるとわかりやすいです。

2. 小ちいさな力ちからで大おおきなものを動うごかす — 距離きょりのはたらき

てこ がすごいのは、 支点してんから力点りきてんまでの距離きょりを長ながくすると、 小ちいさな力ちからで大おおきなものを動うごかせる こと。 これを体感たいかんする実じっ験けん をしてみましょう。

実じっ験けん: 同おなじおもりを動うごかすに必要ひつような力ちから

棒ぼうを支点してんに乗のせ、 作用さよう点てんに 同おなじ重おもさのおもり (10 kg) を置おき、 力点りきてんの位置いちを変かえて必要ひつような力ちからを測はかります。

力点りきてんの距離きょり (支点してんから)必要ひつような力ちから
10 cm100 N (= 10 kg 分ぶん)
20 cm50 N (= 5 kg 分ぶん)
50 cm20 N (= 2 kg 分ぶん)
100 cm10 N (= 1 kg 分ぶん)

(作用さよう点てんまでの距離きょり = 10 cm、 おもり 10 kg、 約やく 100 N と仮定かてい)

大事だいじ: 力点りきてんの距離きょりを 2 倍ばい にすると、 必要ひつような力ちからは 半分はんぶん になる。 これが 反比例はんぴれい の関係かんけいです。

まとめ

やり方かた結けっ果か
支点してんから力点りきてんまでの距離きょりを長ながくする力ちからが小ちいさくてすむ (楽らくになる)
支点してんから作用さよう点てんまでの距離きょりを短みじかくする力ちからが小ちいさくてすむ (楽らくになる)
支点してんから力点りきてんまでを短みじかくする大おおきな力ちからが必要ひつよう (損そんする)

ポイント: 「楽らくをするためには自分じぶんが動うごく距離きょりが長ながくなる 」。 てこ は力ちからを減へらすかわりに、 動うごく距離きょりが長ながくなります。

3. 実験じっけん用ようてこで 「つり合いつりあい」 をしらべる

てこ の規則きそくを数かずの上うえではっきりさせるために、 理科りか室しつにある 実験用てこじっけんようてこ (左右さゆうにおもりをつりさげられるてんびん) を使つかいます。

実験じっけん用ようてこのつくり

部分ぶぶんせつめい
支点してんまん中なかの軸じく
左ひだりうで・右みぎうで数字すうじの印しるし (1, 2, 3, 4, 5, 6) がついている
おもり1 個こ = 10 g など同おなじ重おもさのもの

実じっ験けん: 左右さゆうでつり合あう組み合わせくみあわせを見みつける

左ひだりうでの 「6 の位置いち」 におもり 1 個こ (10 g) をつりさげたとき、 右みぎうでのどこに何なん個こつりさげればつり合あうか。

左ひだりうで右みぎうで計算けいさん (重おもさ × 距離きょり)
6 の位置いちに 1 個こ (10 g)6 の位置いちに 1 個こ (10 g)左ひだり 60 = 右みぎ 60 ◯
6 の位置いちに 1 個こ (10 g)3 の位置いちに 2 個こ (20 g)左ひだり 60 = 右みぎ 60 ◯
6 の位置いちに 1 個こ (10 g)2 の位置いちに 3 個こ (30 g)左ひだり 60 = 右みぎ 60 ◯
6 の位置いちに 1 個こ (10 g)1 の位置いちに 6 個こ (60 g)左ひだり 60 = 右みぎ 60 ◯

実験じっけんからわかること

てこ のつり合いつりあいの規則きそく: 「重おもさ × 支点してんからの距離きょり」 が左右さゆうで等ひとしいとき、 てこ はつり合あう。

てこ のつり合いつりあいの公式こうしきはつぎのように書かけます。

(左ひだりの重おもさ) × (左ひだりの距離きょり) = (右みぎの重おもさ) × (右みぎの距離きょり)

大事だいじ: 「重おもさだけ」 を比くらべても、 「距離きょりだけ」 を比くらべても、 てこ はつり合いつりあいません。 かけ算ざんの答えこたえ が同おなじであることが大切たいせつ。

4. 比例ひれい・反比例はんぴれいで考かんがえる

第だい 3 節ふしで見みつけた規則きそくは、 算数さんすうの 比例ひれい・反比例はんぴれい とつながります。

重おもさと距離きょりの関係かんけい (左ひだりと右みぎがつり合あうとき)

左ひだりうでの 「6 の位置いちに 10 g」 が固定こてい (左ひだり = 60) として、 右みぎうでの 重おもさ と 距離きょり を変かえると…

右みぎうでの距離きょり必要ひつような右みぎうでの重おもさ計算けいさん
610 g6 × 10 = 60
320 g3 × 20 = 60
230 g2 × 30 = 60
160 g1 × 60 = 60

距離きょりを 半分はんぶん にすると、 重おもさは 2 倍ばい になる → 反比例はんぴれい の関係かんけい。

距離きょりをそろえたときの重おもさとつり合いつりあい

逆ぎゃくに、 距離きょりを同おなじ (例れい: 右みぎうでの 3 の位置いち) にそろえると、 つり合あう重おもさは 「左ひだりの重おもさ」 と 比例ひれい します。

左ひだりうで 6 の位置いちの重おもさ右みぎうで 3 の位置いちの重おもさ
10 g20 g
20 g40 g
30 g60 g

左ひだりが 2 倍ばい になると、 右みぎも 2 倍ばい になる → 比例ひれい の関係かんけい。

ポイント: てこ は算数さんすうの 比例ひれい と 反比例はんぴれい の両方りょうほう が顔かおを出だすしくみ。 算数さんすうで 「比例ひれい・反比例はんぴれい」 が出でてきたら、 てこ を思おもい出だすとイメージしやすい。

5. 身みの回まわりのてこ — 道具どうぐのくふう

てこ の考かんがえ方かたは、 身みの回まわりのさまざまな道具どうぐに使つかわれています。 道具どうぐごとに 3 点てんの位置いち関係かんけい がちがうのがポイントです。

3 つのタイプ

てこ は、 支点してん・力点りきてん・作用点さようてん のならび順じゅんで 3 つのタイプに分わけられます。

タイプ ① — 支点してんがまん中なか (シーソー型がた)

道具どうぐ力点りきてん支点してん作用さよう点てん
シーソー自分じぶんの端はじ真まん中なかの軸じく友ともだちの端はじ
くぎ抜きくぎぬき (バール型がた)手てで持もつ端はじ板いたとあたる部分ぶぶんくぎをつかむ部分ぶぶん
はさみ指ゆびで持もつ部分ぶぶんねじの軸じく紙かみを切きる刃は
金属のはさみの写真
はさみ — てこ を利用りようした道具どうぐ。 真まん中なかのねじが 支点してん、 持もち手しゅが 力点りきてん、 切きる部分ぶぶんが 作用点さようてん。 2 つの てこ を組み合わせくみあわせた 「複合ふくごうてこ」。

特ちょう: 力点りきてんが支点してんから遠とおければ楽らくになる。 道具どうぐで一番いちばん多おおいタイプ。

タイプ ② — 作用さよう点てんがまん中なか (重おもいものを楽らくに持もち上あげる)

道具どうぐ力点りきてん支点してん作用さよう点てん
せん抜ぬき手てで持もつ端はじ反対はんたい側がわの端はじまん中なかのつめ
空あき缶かんつぶし手てのハンドル軸じく空あき缶かんをつぶす所ところ
ホッチキス (一部いちぶ)押おす上うえ後うしろのヒンジまん中なかの針はりが出でる所ところ

特とくちょう: 必かならず 小ちいさい力ちからで大おおきな力ちからを出だせる (作用さよう点てんが支点してんに近ちかい)。

タイプ ③ — 力点りきてんがまん中なか (細こまかい動うごき用よう)

道具どうぐ力点りきてん支点してん作用さよう点てん
ピンセット指ゆびで押おすまん中なか上うえの接続せつぞく部ぶ先端せんたん
トング (パンばさみ)手てで押おすまん中なか上うえの接続せつぞく部ぶ先端せんたん
しゃもじ (すくう動作どうさ)持もち手て手首てくびすくう先さき

特とくちょう: 大おおきな力ちからが必要ひつようだが、 細こまかく動うごかせる。 軽かるいものをつまむときに便利べんり。

まとめ

タイプ道具どうぐ例れい利点りてん
① 支点してんまん中なかはさみ・シーソー・くぎ抜きくぎぬきバランス良よく力ちからを倍ばいにできる
② 作用さよう点てんまん中なかせん抜ぬき必かならず力ちからが倍ばいになる
③ 力点りきてんまん中なかピンセット・トング細こまかい動うごきができる

ポイント: 「てこ = 必かならず楽らくになる」 ではありません。 ③ タイプは力ちからが増ふえるかわりに 細こまかく動うごかせる。 道具どうぐの目的もくてきに合あわせて 3 点てんの位置いちが決きまっています。

6. ふりかえり

  • [ ]てこ の 力点りきてん・支点してん・作用点さようてん を図ずで言いえる
  • 支点してんから力点りきてんまでの距離きょりを長ながくする と力ちからが小ちいさくてすむことを言いえる
  • [ ]実験用てこじっけんようてこ のつり合いつりあいの規則きそく 「重おもさ × 距離きょりが左右さゆうで等ひとしい」 を言いえる
  • [ ]距離きょりを 2 倍ばいにすると重おもさが 1/2 になること (= 反比例はんぴれい) を説明せつめいできる
  • [ ]重おもさと距離きょりの関係かんけいを 比例ひれい・反比例はんぴれい の言葉ことばで言いえる
  • [ ]身みの回まわりの道具どうぐ (くぎ抜きくぎぬき・はさみ・ピンセットなど) が てこ であることを言いえる
  • 3 つのタイプ (支点してんまん中なか・作用さよう点てんまん中なか・力点りきてんまん中なか) の例れいを 1 つずつ言いえる

この章しょうの安全あんぜん配はい慮りょ

  • 実じっ験けん用ようてこ のおもりは落おとさない (床ゆかに落おちると足あしをいためる)
  • 棒ぼうを強つよくゆらさない (おもりが飛とぶ・台だいがころぶ)
  • 棒ぼうを折おらない (古ふるい木きの棒ぼうは割われやすい、 力ちからをかけ過すぎない)
  • 重おもい物ものを動うごかすときは一いち人にんでやらない (大人おとなと一緒いっしょに)
  • はさみ・くぎ抜きくぎぬき などの道具どうぐは持もち手しゅで渡わたす (刃はや先さきを向むけない)
  • ピンセット・つまようじで友ともだちを突つかない
  • シーソーでは高たかさから急きゅうに飛とび降おりない (反対はんたい側がわが急きゅうに落おちる)

次じの章しょう: 第だい 10 章しょうでは、 「電気でんき」 の利用りようを学まなびます。 5 年ねん生せいで学まなんだ 電磁石でんじしゃく からもう一いち歩ほすすんで、 「作つくる・ためる・使つかう」 という流ながれを理解りかいし、 プログラミングぷろぐらみんぐ と環境かんきょうにも触ふれます。

まとめ — てこ の規則きそく性せいを 3 行くだりで

  • てこ は 支点してん・力点りきてん・作用さよう点てん の 3 つででき、力点りきてんを支点してんから遠とおくにするほど小ちいさな力ちからで重おもい物ものが動うごかせる。
  • うでがつり合あうルールは 重さ × 支点してんからのきょり が左右さゆうで等ひとしいこと。実験じっけん用ようてこで確たしかめられる。
  • 身みの回まわりにははさみや くぎ抜きくぎぬき、ピンセット、シーソーなど、3 つのタイプの てこ がたくさん使つかわれている。
この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?