この章で学ぶこと
長かった 5 年生の理科学習も、 いよいよ最後 の章です。 1 年で学んだことはとてもたくさんありました。
- 5 年生で学んだ 9 つの章をふりかえる
- 「自然と人のくらし がどうつながっているか」 を考える
- 環境 を守る ために自分ができることを考える
- 6 年生で学ぶことへの橋渡しを知る
- 自分が 5 年生で どう 成長 したか をふりかえる
ポイント: この章は 「新しい知識 を覚える章」 ではありません。 「学んだことをつなげて大きな図で見る章」 です。 5 年生で学んだことが、 一見ばらばらに見えるけれど、 実は 「自然の中で私たちが生きている」 という大きなテーマでつながっているのです。
1. 5 年生で学んだことのふりかえり
5 年生の理科では、 つぎの 9 章を学びました。 それぞれで 「何が大事だったか」 を 1 つずつ思い出してみましょう。
| 章 | テーマ | 一番大事なこと |
|---|
| 第 1 章 | 5 年生の理科をはじめよう | 「条件制御 して計画的 にしらべる」 が 5 年生の学習の中心 |
| 第 2 章 | 植物の発芽 | 発芽には水・空気・適当な温度の 3 条件 が必要 |
| 第 3 章 | 植物の成長と結実 | 日光・肥料・水 で育ち、 受粉 で実ができる |
| 第 4 章 | 動物の誕生 | メダカの卵 の変化、 人の誕生 (38 週、 へその緒) |
| 第 5 章 | 物の溶け方 | 溶ける量には限り があり、 温度 で変わる (食塩とミョウバンのちがい) |
| 第 6 章 | 振り子の運動 | 周期はひもの長さだけ で決まる (平均 で誤差を減らす) |
| 第 7 章 | 電流 がつくる磁力 | 電磁石 は電流 とコイルの巻き数で強くなる |
| 第 8 章 | 流れる水のはたらき | 浸食・運搬・堆積 の 3 つ、 治水 のくふう |
| 第 9 章 | 天気の変化 | 日本の天気は 偏西風 で西から東へ、 台風 と災害 |
領域でまとめる
| 領域 | 学んだ章 | 5 年生の重点 |
|---|
| 〔A 物質・エネルギー〕 | 第 5・6・7 章 | 量 (重さ・時間・温度・電流) を数字で扱う |
| 〔B 生命・地球〕 | 第 2・3・4・8・9 章 | 生命の連続性、 水と天気の大きなしくみ |
| 学年共通 | 第 1 章 + 全章 | 条件制御 して計画的 にしらべる |
大事: 5 年生の理科で一番大事だったのは、 知識 そのものよりも 「条件を制御して計画的 にしらべる」 やり方 を身につけたこと。 これは中学・高校・大人 になって仕事をするときまでずっとつかえる 「考える力」 です。
2. 自然と人のくらしはつながっている
5 年生で学んだことは、 ばらばらのようで実は 「自然と人のくらしのつながり」 で結ばれています。
つながり ① — 食べもの (植物・動物 → 人)
第 2・3 章で学んだ 植物の発芽と成長 は、 私たちが食べる 米・野菜・くだもの がどうできるかのしくみ。
- 米 = イネの種子 (発芽と成長)
- パン・うどん = ムギの種子
- 野菜 = 葉・くき・根・実
- くだもの = 受粉でできた実
第 4 章で学んだ 動物の誕生 も、 私たちが食べる 魚・肉・たまご につながる。
ポイント: 「いただきます」 と言うのは、 植物・動物のいのちをいただいて自分が生きる ことへの感謝。 5 年生の理科を学ぶと、 この言葉 がもっと深くわかるようになる。
つながり ② — 水 (天気・川 → 人)
第 8 章 (流れる水) と第 9 章 (天気) で学んだことは、 私たちが飲む 水道水 につながる。
- 雨が降る → 川を流れる → ダムにたまる → 水道で家に来る → 私たちが飲む
- 同じ水が 何度も 蒸発と雨をくり返す (水 の 循環)
大事: 地球上の水は増えも減りもしない。 同じ水がぐるぐる回っているだけ。 私たちが今飲んでいる水は、 何千年か前に恐竜 が飲んでいた水かもしれない。
つながり ③ — 力と道具 (振り子・電磁石 → 人)
第 6・7 章で学んだ 振り子 と 電磁石 は、 私たちが毎日つかう 時計・モーター・スピーカー のしくみ。
- 振り子時計 (振り子)
- 扇風機・電車・洗濯機 (モーター = 電磁石)
- スピーカー・イヤホン (電磁石)
科学の知識 がないと作れない道具ばかり。
3. 環境 を守る
5 年生で学んだように、 自然と人はとても深くつながっている。 だから 自然 (環境) を守る ことは、 自分や友ともだち を守ることと同じ。
自分ができること
| やること | 守るもの |
|---|
| 水を大切にする (歯みがきで水を出しっぱなしにしない) | きれいな水 (第 8・9 章) |
| 電気を大切にする (使わない部屋 の電気を消す) | 発電で出る CO2 を減らす |
| ごみを分別する | 川・海をよごさない (第 8 章) |
| 食べ物を残さない | 育てるのに水・電気が使われている (第 2・3・4 章) |
| 生き物を大切にする | 生命の連続性 (第 2・3・4 章) |
大きな問題 (中学でくわしく学ぶ)
- 地球温暖化 : CO2 が増えて地球が 暖かくなってきている、 台風が強くなる、 海が上がる
- 海のプラスチックごみ : 魚が食べて死ぬ
- 森林の伐採 : 動物の住む場しょがなくなる
ポイント: これらは 小学 5 年生の自分でもできること から始まる。 「自分 1 人がやっても意味 がない」 と思わないで。 1 億人が 「自分 1 人でも」 と続けると、 1 億倍の力になる。
4. 6 年生で学ぶこと
6 年生の理科では、 5 年生で学んだことを もっと深く・もっと大きく 学んでいきます。
〔A 物質・エネルギー〕
| 6 年生の単元 | 5 年生とのつながり |
|---|
| 燃も やすしくみ (酸素・二酸化炭素) | 第 5 章 (溶ける) の発展 — 気体を扱う |
| 水溶液の性質 (酸性・アルカリ性、 リトマス) | 第 5 章 (溶ける) の発展 — 性質 を区別 |
| てこの規則性 (支点・力点・作用点) | 第 6 章 (振り子) の仲間 — 物を動かすしくみ |
| 電気の利用 (発電・蓄電・LED) | 第 7 章 (電磁石) の発展 — 電気を自分で作る |
〔B 生命・地球〕
| 6 年生の単元 | 5 年生とのつながり |
|---|
| 人の体のつくりとはたらき (消化・呼吸・血液・心臓) | 第 4 章 (動物の誕生) の発展 — 自分の体 |
| 植物のつくりとはたらき (光合成・呼吸) | 第 2・3 章 (発芽・成長) の発展 — 葉のしくみ |
| 生物と環境 (食物連鎖・地球環境) | 第 4 章 + 第 10 章の発展 — 自然全体のつながり |
| 土地のつくりと変化 (地層・火山・地震) | 第 8 章 (流れる水) の発展 — もっと大きなスケール |
| 月と太陽 | 第 4 学年 (月と星) の発展 — 惑星 と太陽系 |
大事: 6 年生では 「自分の体 (人間)」 をしっかり学びます。 食べ物をどう消化 するか、 息をどうするか、 心臓 がどう動くか。 そして 「地球と宇宙」 の大きな話も出てきます。 5 年生で身につけた 「条件制御して計画的 にしらべる」 力を使って、 6 年生でも楽しく学ぼう。
5. 自分の成長をふりかえる
最後 に、 自分が 5 年生の 1 年でどれだけ成長したか をふりかえってみよう。
4 年生とくらべて
| こと | 4 年生の自分 | 5 年生の自分 |
|---|
| 予想 の立て方 | 「こうなりそう」 と思う | 「変える条件を 1 つにして、 ほかはそろえる」 ができる |
| 数字 の扱い | 棒グラフ・折れ線グラフ | 平均、 百分率 (%)、 割合 |
| 観察 の道具 | 温度計、 方位磁針 | + 顕微鏡、 電流計 |
| 生命の学習 | 1 年通した観察 | 発芽から成長から結実、 動物の誕生 まで |
| 地球の学習 | 雨水・天気と気温 | 川のはたらき、 偏西風、 台風 |
| 物質・エネルギー | 空気と水、 温度と体積 | 溶ける、 振り子、 電磁石 |
自分へのメッセージ
| 自分への質問 | こたえ |
|---|
| 一番おもしろかった章は? | (自分で思い出して書く) |
| 一番むずかしかった章は? | (自分で思い出して書く) |
| 自分が 「成長した」 と思うことは? | (自分で思い出して書く) |
| 6 年生で楽しみなことは? | (自分で思い出して書く) |
ポイント: 「自分で考えて、 自分で答えを出す」 ことが、 5 年生で一番大事な学びでした。 6 年生でも、 中学・高校でも、 大人 になっても、 「自分で考える力」 はずっと役立ちます。 1 年間よくがんばりました!
6. ふりかえり
最後 のふりかえりです。
この章の安全配慮
5 年生で学んだ安全のきまりを、 もう一度 ふりかえって、 6 年生でもまもれるように。
- 顕微鏡 — 直接太陽光で観察 しない (第 1 章)
- 加熱器具 (アルコールランプ、 ガスバーナー) — 大人 と一緒 に (第 5 章)
- ショート に注意 — 電池の + と − を直接つながない (第 7 章)
- 大雨・洪水 の日は川に近づかない (第 8 章)
- 積乱雲・かみなり・台風 に注意、 避難場しょを家族 と確認 (第 9 章)
- 生命を大切に — 観察 が終わったら、 メダカ・植物を元の場しょに戻す (第 2・3・4 章)
6 年生へ: 5 年生で学んだ 「自分で考える力」 「条件制御」 「自然と人のつながり」 を持って、 6 年生の理科では 自分の体・地球と宇宙・電気を自分で作る ことまで学びます。 もっと大きな世界が待っています。 1 年間、 本当 にお疲れ様でした!