4 年生の 理科を はじめよう
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この 章で 学ぶこと
3年生の 理科では、 「あれ? ふしぎだな」 を 見つけて、 観察 や 実験 で たしかめる 学習を しました。
4年生の 理科では、 そこから 一歩 すすんで、 「どうして そう 思ったか」 を 言葉 に できる 学習を します。 これが 「根拠 の ある 予想 や 仮説」 を 立てる、 と いう ことです。
- 4年生の 理科で 大事に する ことを 知る
- 予想 と 仮説、 根拠 の ちがいを 知る
- 「予想 → 実験 → 結果 → 考察」 の 流れを 身に つける
- 4年生で 新しく つかう 道具(折れ線グラフ・百葉箱・温度計・方位磁針・簡易検流計)の つかい方を 知る
- 火を つかう 実験、 夜間の 観察 など、 4年生で ふえる 安全の きまりを まもれる ように なる
ポイント: 3年生では「くらべて あれ?を 見つける」 が 中心 でした。 4年生では、 見つけた 「あれ?」 に 対して 「こう なる はず、 なぜ なら…」 と 考えを 言える ように なる ことが 目標 です。
1. 4 年生の 理科で 大事に する こと
3年生の 時は、 草花や 虫を よく 見て 「あれ?」 を 見つける 学習が たくさん ありました。
4年生の 理科では、 「あれ?」 を 見つけた 後に、 つぎの ように 考える ことが できる ように なりましょう。
| 3年生の とき | 4年生の とき |
|---|---|
| 「草花が 日なたに 多い 気がする」 | 「草花が 日なたに 多い 気がする。 3年生で 育てた 植物も 日あたりが 良い 場しょで よく 育ったから」 |
太字の 部分が 根拠です。 ただ 「こうかな?」 と 思うだけで なく、 「今までに 学んだ こと」 や 「毎日の 生活 で 知って いる こと」 を 理由 に 言える ように しましょう。
大事: 根拠 = 「今までに 学んだ こと」 + 「毎日の 生活 で 知って いる こと」。 頭の 中で 思いつき で 言うのでは なく、 ちゃんと 理由 が ある 考え方を することが 4年生の 大事な 目標 です。
2. 「予想」 と 「仮説」 の ちがい
「予想」 と 「仮説」 は よく にた 言葉 ですが、 ちょっと だけ ちがいが あります。
| 言葉 | 意味 | れい |
|---|---|---|
| 予想 | 「こう なりそう」 と 考える こと | 「氷は 水より 体積 が 大きい 気が する」 |
| 仮説 | 「こう なる はず、 なぜ なら…」 と 根拠 つきで 考える こと | 「氷は 水より 体積 が 大きい はず。 なぜ なら 冬に 水を 入れた ペットボトルを こおらせ たら ふくらんだ から」 |
ポイント: 仮説 は 「予想 + 根拠」。 4年生では、 「こうかな?」 と 言うだけで 終わらず、 「なぜ そう 思ったの?」 を かならず 言葉に する 練習を します。
「なぜ そう 思ったか」 を 言う 練習
友だち と 話し合う 時、 つぎの 言葉 を つかう と 考えやすく なります。
- 「今までに 学んだ こと」 から 考える と …
- 「家や 外で 見た こと」 から 考える と …
- 「去年育てた ヘチマ」 と にて いる から、 たぶん …
- 「3年生で 学んだ ジシャク」 と 同じ ように 考える と …
3. 「予想 → 実験 → 結果 → 考察」 の すすめ方
4年生の 理科学習は、 つぎの 4つの 流れで すすみます。
| ステップ | やる こと | れい(空気でっぽう の 実験) |
|---|---|---|
| ① 予想・仮説 | 「こう なる はず、 なぜ なら…」 を 書く | 「空気を 強く 圧すと 玉が 遠く まで 飛ぶ はず。 ちぢんで いる 空気が 元に 戻る 力が 大きい から」 |
| ② 実験 | 安全に 計る、 同じ じょうけん で 何回か やる | 空気でっぽう を 弱く・ふつう・強く で それぞれ 3回飛ばす |
| ③ 結果 | 起きた こと を そのまま 書く(表・グラフ で) | 「弱く: 50cm / ふつう: 1m / 強く: 2m」 |
| ④ 考察 | 結果 を 元に、 予想 が 合って いた か 考える | 「強く 圧す ほど 遠く まで 飛んだ。 予想 は 合って いた」 |
ポイント: 「結果 と 考察 は 別もの」 です。 結果 は 起きた こと を そのまま 書きます。 考察 は その 結果 から 何が 言えるか を 書きます。 まちがえやすい ので 気を つけましょう。
「条件を そろえる」 復習(3 年生で 学んだ こと)
3年生で 学んだ ように、 実験で 大事な ことは 「くらべる ところ は 1つ だけ、 ほかは ぜんぶ そろえる」 です。
たとえば、 空気でっぽう で 「圧す 力 と 飛ぶ きょり の 関係」 を しらべる 時、
| じょうけん | A の 実験 | B の 実験 |
|---|---|---|
| 圧す 力 | 弱く | 強く |
| 筒 の 太さ | 同じ | 同じ |
| 玉の 大きさ | 同じ | 同じ |
| 飛ばす 向き | 同じ | 同じ |
このように、 「圧す 力」 だけ ちがえて ほかは ぜんぶ そろえる と、 飛んだ きょり の ちがい が 「圧す 力 の ちがい」 から きて いる と わかります。
4. 4 年生で 新しく つかう 道具
4年生の 理科では、 3年生では つかわなかった 新しい 道具が いくつか 出て きます。
折れ線グラフ(算数 4年生で 学ぶ)
時間 と ともに 変わる ものを あらわす 時に つかう グラフです。 4年生の 算数 で くわしく 学びますが、 理科では とくに 「1日の 気温の 変わり方」 を あらわす ときに つかいます。
| 時刻 | 気温 |
|---|---|
| 9:00 | 14℃ |
| 10:00 | 17℃ |
| 11:00 | 19℃ |
| 12:00 | 21℃ |
| 13:00 | 22℃ |
| 14:00 | 22℃ |
| 15:00 | 20℃ |
この 表を 折れ線グラフ に する と、 気温が 午前 から 午後 にかけて 上がり、 午後 2時 ごろ が いちばん 高く、 夕方 に 下がる ことが ひと目で わかります。 くわしい 書き方は 算数 の 時間 で 学びましょう。
大事: 折れ線グラフ は 「時間 と ともに 変わる」 ものを あらわす ときに つかいます。 3年生で 学んだ 棒グラフ は 「ちがう 物を くらべる」 とき に つかいます。 使いわけが ある ので 気を つけましょう。
百葉箱と 温度計
百葉箱は、 気温を 正しく 計る ための 白い 箱です。 屋根 が ついて いて、 太陽 の 光が 直接温度計に 当たらない ように なって います。
| 百葉箱 の くふう | 理由 |
|---|---|
| 白い 色 | 太陽 の 光を はね 返し、 中が 暑く ならない |
| 屋根 が ある | 直接日光が 温度計に 当たらない |
| まわりが よろい戸(すきまの ある 板) | 風は 通る が、 直接日光は 入らない |
| 地面から 1.2〜1.5m | 人の 顔の 高さ ぐらいで 計る ように 決まって いる |
| 草が 生えた 場しょ に 置く | コンクリートは あつく なる ので さける |
大事: 気温は 同じ 場しょで、 同じ 時刻 に、 同じ 向きで 計ります。 この 「同じ じょうけん」 を まもらないと、 正しい くらべ方が できません。
温度計は、 赤や 青の 液体 が ガラス管 の 中を 上がり 下がり する 道具です。 読む とき は 液面 と 目の 高さを 同じに する ことが 大切です(ちがうと 1〜2℃ も ちがって 読めて しまいます)。
方位磁針(3 年生の 復習 + 4 年生で 重要に)
方位磁針は、 北・南・東・西 の 方位 を 知る 道具です。 3年生でも つかいましたが、 4年生では とくに 「月や 星の 位置」 を 書く 時に かならず つかいます。
| 使い方 | やる こと |
|---|---|
| ① 手の 平に たいらに のせる | かたむけない(針が 動きにくく なる) |
| ② 針が 止まる の を 待つ | 赤い がわ が かならず 北 |
| ③ 文字盤 の 「北」 を 針の 赤と 合わせる | 全体 を 回して 合わせる |
| ④ ほかの 方位 を 読む | 北の 反対 が 南、 北を 向いて 右が 東、 左が 西 |
簡易検流計(4 年生で 初めて 使う)
簡易検流計は、 電気が どちらの 向きに、 どれぐらいの 強さで 流れて いるかを 計る 道具です。 第10章 「電気の はたらき」 で つかいます。
| 読む こと | 意味 |
|---|---|
| 針の 向き(左・右) | 電流 の 向き |
| 針の ふれはば | 電流 の 強さ(大きい ほど 強い) |
注意: 簡易検流計 は ゆさぶると こわれやすい 精密 な 道具です。 たいらに 置いて、 落とさない ように しましょう。
5. 4 年生で 大事な 安全の きまり
4年生では、 3年生では やらなかった 実験 が ふえます。 とくに 気を つけたい のは つぎの こと です。
全領域共通の 5つの きまり(3 年生の 復習)
| きまり | くわしく |
|---|---|
| ① 先生と いっしょに | 実験 は 先生の 指示 が あって から はじめる |
| ② 道具を 正しく つかう | 使い方を おぼえてから つかう。 ふざけて 使わない |
| ③ せいり せいとん | 使った 道具は すぐ もどす |
| ④ おわったら 手あらい | 実験 の あと は かならず せっけんで 手を あらう |
| ⑤ こまったら すぐ 先生に | こわした・けがした・きもち が わるい は すぐ 言う |
4 年生で 新しく ふえる 注意(章ごとの よ告)
4年生で とくに 気を つけたい 場面を まとめて 紹介 します。 くわしくは 各章で 学びます。
- 第5章雨水の ゆくえ — 校庭観察中の 急な 天候変化や 雷 に 注意。 用水路 や 池に 近づかない
- 第6章月と 星 — 夜間観察 = 安全第一。 かならず 保護者 と いっしょに、 街灯 の ある 安全な 場しょで。 望遠鏡 で 太陽 を ぜったいに 見ない
- 第7章空気と 水 — 空気でっぽう を 人に 向けない、 強く 圧し縮めすぎない
- 第9章 ものの あたたまり方 — 保護 めがね を つける、 加熱器具 を 正しく 操作 する(やけど の 危険)。 沸騰 して いる 試験管 を のぞき 込まない
- 第10章電気の はたらき — 一つの 回路 で ちがう 種類 の 電池 を まぜない(液もれ・破裂 の 危険)。 ショート 禁止、 使った あとは 電池 を 外す
大事: 安全の きまりを まもる の は、 「失敗 しない ため」 だけ で なく、 「自分と 友だちを 守る ため」 です。 一緒 に 実験 する 仲間 が けがしない ように、 おたがい 気を つけ 合いましょう。
6. 1 年間の 学習の ながれ
4年生の 理科は、 全部で 10章 あります。 1年通して 学ぶ 順番 を かんたんに 紹介 します。
| 章 | タイトル | 時期 の 目あて |
|---|---|---|
| 1 | 4年生の 理科を はじめよう | 4月 |
| 2 | 季節と 生きもの | 1年通して(4月開始) |
| 3 | 人の 体の つくりと 運動 | 5〜6月 |
| 4 | 天気と 気温 | 6〜7月 |
| 5 | 雨水の ゆくえ と 地面の ようす | 7月 |
| 6 | 月と 星 | 9〜10月 |
| 7 | 空気と 水の せいしつ | 10〜11月 |
| 8 | ものの 温度と 体積 | 12月〜1月 |
| 9 | ものの あたたまり方 と 水の すがた | 1〜2月 |
| 10 | 電気の はたらき | 2〜3月 |
ポイント: 第2章 「季節と 生きもの」 は、 4月から 3月まで 1年通して 同じ 植物・動物 を 観察 し 続ける 特別 な 章です。 ほかの 章と ならんで 進みます。
7. ふりかえり
この 章で 学んだ ことを ふりかえりましょう。
- 4年生の 理科は 「根拠 の ある 予想 や 仮説」 が 大事だと わかった
- 「予想」 と 「仮説」 の ちがいが せつめい できる
- 根拠 = 「今までに 学んだ こと」 + 「毎日の 生活 で 知って いる こと」 と 言える
- 「予想 → 実験 → 結果 → 考察」 の 流れを 紙に 書き 出せる
- [ ]折れ線グラフ と 棒グラフ の 使いわけが わかる
- [ ]百葉箱 の くふう を 3つ 言える
- [ ]簡易検流計 が 「電流 の 向きと 強さ」 を 計る 道具と わかる
- 4年生で 新しく ふえる 安全の 注意(夜間・加熱・電池 まぜない)が 言える
この 章の 安全配慮
- 新しい 道具は かならず 使い方を 学んでから つかう — 簡易検流計、 温度計 は こわれやすい
- 温度計 は 強く 振らない・落とさない(アルコール 温度計を つかう、 ガラスが 割れる と けが)
- 百葉箱 は とびらを 開ける とき 強く 引かない(バネ式 で 手を はさむ こと が ある)
- 次の 章から 出て くる 安全の きまりは 各章の おわりに 再掲される ので、 かならず 読んでから 始める
次の 章: 第2章では、 さっそく 校庭 や 家の 庭で 1年通した 観察 を 始めます。 春の 出あい から 冬の すがた まで、 同じ 植物 と 動物 を 追いかけて、 季節と 生きもの の 関わりを 見つけましょう。