››
第2章は、 ほかの章とちがって 「1年間ずっとつづく章」 です。 4月から始めて、 春・夏・秋・冬と同じ植物 と動物 を観察 し続けます。
ポイント: 4年生重点の 「根拠 のある 予想」 を、 季節 の変化 と結びつけて言えるようになることが目あてです。 「3年生で学んだこん虫のそだち方」 や 「家で見た家族 の庭」 を 根拠 につかいましょう。
季節 の変化と生きものの関係は、 1日や 1週間 だけ観察 してもわかりません。 4月・7月・10月・1月ぐらいの タイミング で、 同じ場しょ で 同じ対象 を観察 し続けると、 はっきり見えてきます。
| ルール | 理由 |
|---|---|
| ① 同じ場しょ で観察 | 場しょが変わると、 季節 のせいか場しょのせいかわからない |
| ② 同じ対象(同じ木、 同じ花だん、 同じ池) | 対象が変わるとくらべられない |
| ③ 同じ時刻 | 朝と夕方では動物 の活動 がちがう |
| ④ 同じ観察 カード で記録 | 同じ書き方だとあとでくらべやすい |
指導要領 では、 動物 2 種類以上 + 植物 2 種類以上 を 1年通して観察 するように決められています。 おすすめの対象:
| 種類 | おすすめ対象 | 理由 |
|---|---|---|
| 植物 ① | ヘチマ(またはヒョウタン・ツルレイシ) | 4月種まき → 夏大成長 → 秋実 → 冬かれて種子と、 季節 の変化がはっきり |
| 植物 ② | サクラ(またはイチョウ) | 春花 → 夏葉しげる → 秋紅葉 → 冬葉落ちる、 季節 の変化が木全体で見える |
| 動物 ① | アゲハ(またはモンシロチョウ) | たまご → よう虫 → さなぎ → せい虫の完全変態 が 季節 とともに進む |
| 動物 ② | トンボ(またはカエル・メダカ) | 夏にせい虫 → 秋にたまご → 冬にたまごやよう虫で越冬 がわかる (種類によって越冬のすがたはちがう) |
毎回同じ形のカードに記録 します。 4回ぶん(春・夏・秋・冬)並べると、 季節 の変化がひと目でわかります。
| 書くこと | れい |
|---|---|
| 日づけ・天気・気温 | 「2026年 4月10日はれ 18℃」 |
| 観察対象 | 「校庭のヘチマ(北がわ花だん)」 |
| 絵 | 葉の数・大きさ・色を自分でスケッチ |
| 高さ・大きさ | 「高さ 5cm、 葉 2まい」 |
| 気づき | 「葉はたねから出てきたふた葉」 |
大事: 観察 カードの 「絵」 は、 写真のかわりに自分で書くことが大切です。 自分で書くと、 「葉の形」 「色のちがい」 など細かいところに気がつきます。
春は、 多くの生きものがいっせいに動き出す 季節です。 4月の観察 では、 「冬のあいだどこにいたの?」 という視点 で見てみましょう。
| 植物 | 春のすがた |
|---|---|
| サクラ | 4月はじめに花が開く(葉より先に花)、 だんだん葉も出てくる |
| タンポポ | 黄色い花が道ばたや校庭にたくさん開く |
| ヘチマ(種まき) | 4月下じゅん〜5月に種をまく、 数日でめが出る |
| アブラナ | 黄色い花が畑や野原で 群れてさく |
| チューリップ | 球根 から出たくきがのびて、 赤・黄・白の花 |
| 動物 | 春のすがた |
|---|---|
| モンシロチョウ・アゲハ | せい虫が飛び始める、 葉にたまごを産む |
| ツバメ | 南のくにからわたってきて、 巣作りを始める |
| カエル(アマガエル) | 田植えのころ、 田んぼで鳴き始める |
| テントウムシ | 冬をこしたせい虫が葉のうえに出てくる |
| アリ | 行列 をつくって動き始める |
ポイント: 「冬のあいだどこにいたか」 を考えると、 季節 のつながりが見えてきます。 ツバメは南のくにから来た。 テントウムシはどこかで冬をこした。 アゲハはさなぎで冬をこしていた、 など。
ヘチマは 4年生の理科で 定番の観察対象 です。 4月の種まきから始めて、 1年間観察 します。
| 月 | ヘチマのようす |
|---|---|
| 4月下じゅん〜5月 | 種をまく(土の中 1cm くらい)、 7〜10日でめが出る |
| 5月 | ふた葉 → ほん葉が出てくる、 高さ 10〜20cm |
| 6月 | 本葉 がふえる、 つるがのび始める |
夏は、 多くの生きものが いちばん活発 になる 季節です。 7月の観察 では、 春からの変化に注目しましょう。
| 植物 | 夏のすがた |
|---|---|
| サクラ | 葉がしげって緑のトンネルのよう |
| ヘチマ | つるがぐんぐんのびて、 黄色い花が咲く(高さ 2〜3m になる) |
| ヒマワリ | 大きな黄色い花、 高さ 1〜2m |
| アサガオ | 朝に花が開く、 夕方にしぼむ |
| 動物 | 夏のすがた |
|---|---|
| セミ(アブラゼミ・ミンミンゼミ) | 木で鳴く、 朝〜夕方の暑い時間 |
| カブトムシ・クワガタ | 夜、 木のしるにあつまる |
| トンボ | 池や水たまりのそばを飛ぶ |
| メダカ | 池や田んぼでたまごを産む |
| 月 | ヘチマのようす |
|---|---|
| 7月 | つるが 2m 以上、 葉が大きくしげる、 黄色い花が咲く |
| 8月 | 花が終わると実がなる(細長い、 緑色) |
ポイント: 暖かい 季節 = 動物 が活発、 植物 がぐんぐん育つ が 4年生のキーワードです。 「なぜ夏にセミが鳴くの?」 と聞かれたら、 「暖かいから、 動物 が活発 になるから」 と答えられるようにしましょう。
秋は、 夏に育った植物 が 実や種子をつくる 季節、 動物 が 冬じたく を始める季節です。 10月の観察 では、 春・夏からの変化 に注目しましょう。
| 植物 | 秋のすがた |
|---|---|
| サクラ | 葉が黄色〜赤に 紅葉、 やがて落ちる |
| イチョウ | 葉が黄色になる(黄葉)、 実(ぎんなん) |
| ヘチマ | 実が大きく茶色くなる、 中に種ができる |
| コスモス | ピンク・白の花が咲く |
| 動物 | 秋のすがた |
|---|---|
| トンボ(アキアカネ) | 群れで飛ぶ、 たまごを水辺 に産む |
| コオロギ・スズムシ | 夜に鳴く |
| モンシロチョウ | せい虫が少なくなる、 さなぎで冬をこすじゅんび |
| ツバメ | 南のくにへ帰っていく |
| 月 | ヘチマのようす |
|---|---|
| 9月〜10月 | 実がさらに大きくなる、 葉が黄色くなる |
| 10月〜11月 | 実が茶色になる、 中の種子がじゅくす、 葉が落ち始める |
冬は、 多くの生きものが 活動 を止めて冬をこす 季節です。 1月の観察 では、 「夏にはたくさんいた生きものはどこにいるの?」 と考えてみましょう。
| 植物 | 冬のすがた |
|---|---|
| サクラ | 葉がぜんぶ落ちる、 えだだけ。 でも、 つぼみはできている |
| ヘチマ | くきも葉もかれる、 でも 種子が残る(春にまたまける) |
| ロウバイ・ウメ | 冬の終わりに花が咲く(ほかが枯れているうちに) |
冬は動物 がほとんど見えなくなります。 でも、 いなくなったのではありません。 越冬(えっとう) しているのです。
| 動物 | 冬のこし方(越冬) |
|---|---|
| モンシロチョウ・アゲハ | さなぎ で冬をこす |
| カブトムシ | よう虫(土の中) で冬をこす |
| オオカマキリ | たまご(あわのようなふくろ)で冬をこす |
| テントウムシ | せい虫 が木のすきまや落ち葉の下に集まって冬をこす |
| カエル | 冬みん(土の中でじっとして動かない) |
| ツバメ | 南のくに へ行っている |
大事: 越冬 = 動物 が冬をこすこと。 「たまご・よう虫・さなぎ・せい虫」 のどこかで冬をこす か、 南のくにへ行く か、 冬みん するか。 動物 によってちがいます。
| 月 | ヘチマのようす |
|---|---|
| 12月〜1月 | くき・葉はぜんぶかれる、 茶色い実と種子だけ残る |
| 1月〜3月 | 実から種子をとり出して、 春の種まきに備える |
ポイント: 「春に育ったヘチマは冬にかれる。 でも種子を残す。 春にまたまくと同じヘチマが育つ」 — これが 植物 の 1年のくらしです。 植物 は種子で冬をこすのです。
1年通して観察 した結果 を、 表・グラフ・絵 でまとめましょう。
| 月 | 高さ |
|---|---|
| 5月 | 10cm |
| 6月 | 50cm |
| 7月 | 200cm |
| 8月 | 300cm(花がさく) |
| 9月 | 300cm(実がなる) |
| 10月 | 葉が黄色くなり始める |
| 11月 | くきがかれ始める |
| 12月 | くきがかれてしまう |
| 1月 | 種子だけ残る |
これを 折れ線グラフ にすると、 「5月から 8月まで急に上がり、 8月以こうは上がらず、 10月以こうはかれる」 という変化がひと目でわかります(折れ線グラフ の書き方は算数 4年生で学びます)。
| 動物 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 |
|---|---|---|---|---|
| モンシロチョウ | せい虫が飛ぶ | せい虫・よう虫・さなぎ | せい虫少なくなる | さなぎで 越冬 |
| アキアカネ | (見えない) | (山にいる) | 群れで飛ぶ・たまご | たまごで 越冬 |
| カブトムシ | (よう虫) | せい虫が飛ぶ | (見えない) | よう虫で 越冬 |
| ツバメ | わたってくる | 子育て | 南へ帰る | 南のくに |
「動物 の活動 は、 暖かい 季節 に活発 になり、 寒い 季節 に弱まる。 植物 の成長 も、 暖かい 季節 にさかんで、 寒い 季節 に止まる」
これは 4年生の B(2) でいちばん大事なきまりです。 言えるようになりましょう。
この章で学んだことをふりかえりましょう。
次の章: 第3章では、 自分の体 を観察 します。 骨・筋肉・関節がどうなって動いているか、 自分の手や足で直接 さわってたしかめましょう。