雨水の 行方と 地面の ようす
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この章で学ぶこと
雨が降った後、 校庭や道を見てみましょう。 水たまりができる場しょとできない場しょがあります。 また、 水が流れる方向とたまる場しょがあります。 これはどうしてでしょうか?
この章では、 雨水 が地面でどうなるかをしらべます。
- 水は 高い場しょから低い場しょへ流れる ことを知る
- 校庭の水たまりができる場しょを観察 する
- 土の 粒 の大きさ によって、 水の しみ込み方 がちがうことを知る
- 雨水が 排水 溝・側溝・川へ流れるしくみを知る
- 大雨と 自然災害 の関係を知る
- 地面の 傾き と水の流れの関係を知る
ポイント: この章は 2026 年改訂で 4 年生に入った新しい内容 です。 5 年生で学ぶ 「流れる水のはたらき」 への入り口になります。 校庭の観察 が中心の章です。
1. 雨水はどこへいく?
雨がふると、 地面に落ちた水は じっとそこにとどまりません。 動いていくのです。
雨水の動き方 — 2 つ
雨水が動く方法は、 大きく 2 つあります。
| 動き方 | くわしく |
|---|---|
| ① 流れる | 高い場しょから低い場しょへ、 地面の上を流れる |
| ② しみ込む | 地面の下へ入っていく |
ほとんどの雨水は、 この 2 つのどちらかで動いていきます。
流れる — 高いところから低いところへ
水は かならず高い場しょから低い場しょへ流れます。 これは水の性質 です。
| 観察 | わかること |
|---|---|
| 校庭に水をまいて観察 | 水は 下りの方向 に流れる |
| すべり台の上から水をながす | すべり台の 下 に流れていく |
| 道路のはしっこに水たまり | 道路の 真ん中 が高く、 はし が低い |
大切なきまり
「水は高い場しょから低い場しょへ流れて集まる」
これは 4 年生の B(3) でいちばん大事なきまりです。 言えるようになりましょう。
2. 校庭の水たまりはどこにできる?
雨上がりに校庭を見てみましょう。 水たまりができる場しょとできない場しょ があることに気づくはずです。
観察 のしかた
| ステップ | やること |
|---|---|
| ① 雨上がりに校庭へ行く | 雨がふってすぐの観察 がおすすめ |
| ② 水たまりの場しょ を地図にかき込む | どこに水たまりができたか |
| ③ 水たまりの大きさ をはかる | おおよそで OK(足で何歩など) |
| ④ そこの地面 を観察 | 平ら? くぼんでいる? |
水たまりができる場しょの特徴
水たまりができる場しょには、 共通 する特徴 があります。
| 特徴 | くわしく |
|---|---|
| 地面が低い | まわりより低いところに水が集まる |
| 地面が 平ら | 流れずにそこにとどまる |
| コンクリート や アスファルト | 水がしみ込めないので表面にたまる |
| 水が流れてくる場しょ | まわりが高くて中心 に集まるようになっている |
水たまりができない場しょの特徴
| 特徴 | くわしく |
|---|---|
| 地面が高い | 水がほかの場しょに流れてしまう |
| 地面がかたむいている | 流れてしまう |
| 土や砂 | 水がしみ込んでいく |
| 草が生えている | しみ込みやすい |
大切なわかったこと
「水たまりは、 まわりより地面が低い場しょや、 水がしみ込みにくい場しょにできる」
校庭を観察 すると、 「ここは低いから水が集まる」 「ここはアスファルトだからしみ込まない」 と、 根拠 を言えるようになりましょう。
3. 土の粒の大きさと水のしみ込み
地面が土の場しょでは、 雨水はしみ込んでいきます。 しみ込み方は、 土によってちがいます。 何がちがいを生むのでしょうか?
じっけん — しみ込み方をくらべる
| じゅんび | やり方 |
|---|---|
| 粒 の大きい砂(砂場 の砂) | プラコップに入れる |
| 粒 の小さい土(花だんの土) | プラコップに入れる |
| 同じ量の水(200mL くらい) | 同時に上から 注ぐ |
| 時計 | 何秒ですべてしみ込むか計る |
じっけんの結果
| 土のしゅるい | しみ込む時間 |
|---|---|
| 粒 の大きい砂(砂場 の砂) | 5〜10 秒 でしみ込む(はやい) |
| 粒 の小さい土(花だんの土) | 数分 かかる、 表面に水たまりができる |
なぜ大きい 粒 はしみ込みやすい?
- 大きい 粒 は、 粒と粒のあいだに すきまが多い → 水がすいすい通る
- 小さい 粒 は、 ぎっしりつまっていて すきまが少ない → 水が通りにくい
ようすを図で表すと、
粒 の大きい砂 粒 の小さい土
● ● ● ● ● •••••••••
● ● ● ● ● •••••••••
● ● ● ● ● •••••••••
↓ すきま大 ↓ ↓ すきま小 ↓
水すいすい通る 水通りにくい
大切なきまり
「水のしみ込み方は、 土の 粒 の大きさによってちがう。 粒が大きいとしみ込みやすく、 粒が小さいとしみ込みにくい」
これは 4 年生の B(3) のもう一つの大きなきまりです。
虫めがねで土を観察
土の粒の大きさを虫めがねでよく見てみましょう。
| 土のしゅるい | 虫めがねで見たようす |
|---|---|
| 砂場 の砂 | 大きい 粒 がはっきり見える |
| 花だんの土 | こまかい 粒、 ねん土ぽい |
| 砂利 | もっと大きい石ころ |
4. 雨水とわたしたちの生活
雨がたくさんふっても、 まちはあまり水であふれません。 これは、 雨水を集めて流すしくみ があるからです。
排水溝・側溝の役割
| しくみ | はたらき |
|---|---|
| 側溝(そっこう) | 道路のはしにあるみぞ。 雨水を集める |
| 排水溝(はいすいこう) | 側溝 から集めた水を 下水道 へ流す |
| マンホール | 道路のまんなかにあるふた。 下は大きな下水管 |
| 下水道 | まちの地下をはしる大きな管 |
| 川・海 | 最後 は川 → 海へ |
雨水は、 「側溝 → 下水道 → 川 → 海」 というながれでまちから出ていきます。
まちの中で観察
通学路やおうちのまわりを見てみましょう。
- 道路のはしに 側溝(みぞ)がある
- マンホールのふた に 「下水」 と書いてある
- 道路が 真ん中が高く、 はしが低い ようになっている(雨水を 側溝 に流すため)
- 学校の屋根 から とい で雨水が落ちる、 地面の排水 へ
ポイント: これらのしくみは、 「雨水は高い場しょから低い場しょへ流れる」 という性質 を利用 して作られています。 道路がちょっとだけかたむいているのも、 みぞが道路より低いのも、 ぜんぶ水を流すくふうです。
5. 大雨と自然災害
ふだんはしくみがうまくはたらいて、 まちは水であふれません。 でも、 とても強い雨(大雨・豪雨)の時は、 排水 がまに合わず、 災害 が起きることがあります。
雨水が引き起こす災害
| 災害 | しくみ |
|---|---|
| 洪水(こうずい) | 川の水があふれてまちに流れる |
| 道路が川のようになる | 排水 がまに合わず道路に水がたまる |
| 土砂崩れ(どしゃくずれ) | 山や斜面 の土が雨水でゆるんでくずれる |
| 地下の浸水(しんすい) | 地下室や地下の道に水が入る |
自分の身を守るために
大雨のときは、 つぎのことに気をつけましょう。
- 川や用水路 に近づかない(水が増えて流される)
- 池や田んぼに近づかない(水があふれて落ちる)
- 大きなみぞや排水溝 に近づかない(強い流れで流される)
- 山や斜面 の近くに近づかない(土砂崩れ)
- 天気予報 や大雨警報 をよく聞く(おうちの大人に教えてもらう)
- 早めに安全な場しょへひなん
大事: 雨水はふだんはわたしたちのくらしにやくだっています(飲み水・水田・植物)。 でも、 量が多すぎると災害 になります。 「水が多すぎるのもこまる」 ということを、 4 年生の今から知っておくことが大切です。
6. ふりかえり
この章で学んだことをふりかえりましょう。
- [ ]水は 高い場しょから低い場しょへ流れる と言える
- 水たまり ができる場しょの特徴(地面が低い・平ら・しみ込みにくい) を言える
- しみ込み方は土の 粒 の大きさでちがう と言える
- 粒が大きい = しみ込みやすい / 粒が小さい = しみ込みにくい と言える
- 側溝・排水溝・下水道 が雨水を流すしくみと知っている
- 大雨の災害(洪水・土砂崩れ)に気をつけられる
- 大雨のときは川・用水路・池に近づかない ことを知っている
この章の安全配慮
- 校庭観察中の急な天候変化に注意(指導要領 にも明記 されている大切な注意)
- 雷 が鳴り始めたらすぐに室内へもどる(雷 は高い場しょや木に落ちやすい、 屋外は危険)
- 用水路・池・川に近づかない(雨上がりは水の流れが速くなる)
- すべりやすい場しょに注意(雨上がりはこけや落ち葉があるとすべる)
- 観察 の後はかならず手をあらう(土や雨水には細菌 がいるばあいがある)
- 大雨警報 が出たら観察 は中止
次の章: 第6章では、 空の上に目を向けます。 月と星 の形や動き、 星の明るさや色、 星座 のしくみを学びましょう。 夜の観察 があるので、 かならずおうちの大人といっしょに安全に。