メインコンテンツへスキップ
教材きょうざい一覧いちらんもど
国語こくご 6年生ねんせい

敬語けいご使つかけ(特殊とくしゅ敬語けいご場面ばめんべつ過剰かじょう敬語けいご回避かいひ)と 漢字かんじ特質とくしつ

最終さいしゅう確認かくにん:

はじめに

5 ねんせいまなんだ 尊敬そんけい謙譲けんじょう丁寧ていねいの 3 種類しゅるい をふまえ、 このしょうでは 特殊とくしゅ敬語けいご運用うんよう場面ばめんおうじた使つかまなびます。 また、 漢字かんじ音読みおんよみ訓読みくんよみがどこからたのかもります。

このしょうでできるようになること:

  • 特殊敬語とくしゅけいご(おっしゃる・がる・うかがうひとし) を使つかえる
  • 家族かぞく先生せんせい・お客様きゃくさま公的こうてき場面ばめん適切てきせつ敬語けいごえらべる
  • 過剰かじょう敬語けいごじゅう敬語けいごあやまりをけられる
  • 音読みおんよみ訓読みくんよみ由来ゆらいる(漢音かんおん呉音ごおん唐音とうおん

ポイント:敬語けいごは 「ただしいかどうか」 だけでなく、 「相手あいて場面ばめんっているか」 が大切たいせつです。 過剰かじょう敬語けいごかえって失礼しつれい になることもあります。

1. 特殊とくしゅ敬語けいご言い換えいいかえがた敬語けいご

ふつうの動詞どうし敬語けいごにする場合ばあい「お○○ になる」 や 「○○ される」 ではなく、 まるごとちがう動詞どうしわる ものがあります。 これを特殊とくしゅ敬語けいごびます。

動詞どうしべつ敬語けいごひょう

ふつう尊敬そんけい相手あいてたかめる)謙譲けんじょう自分じぶんひくめる)丁寧ていねい
いらっしゃる・おいでになるうかがう・まいきます
いらっしゃる・おいでになるまいます
いるいらっしゃるおるいます
おっしゃるもうす・もうげるいます
らんになる拝見はいけんするます
べるがるいただくべます
もらうけになるいただく・ちょうだいするもらいます
あげるくださるげるあげます
するなさる・されるいたすします
おもおもいになるぞんじるおもいます
ぞんじですぞんげるっています

やってみよう:先生せんせいあさはんべる」 を尊敬そんけいにすると? 答えこたえは 「先生せんせいあさはんがる」。 「べる」 とはまったくちがうかたち動詞どうしになります。

2. 場面ばめんべつ敬語けいご

家族かぞくとの会話かいわ丁寧ていねい中心ちゅうしん

家族かぞくとのふだんの会話かいわでは、 過度かど敬語けいご不自然ふしぜんです。 丁寧ていねい中心ちゅうしんに、 ふだんの言葉ことばはなします。

  • ふつう: 「おかあさん、 ごはんべる?」
  • 丁寧ていねいに: 「おかあさん、 ごはんべますか?」

先生せんせいとの会話かいわ尊敬そんけい丁寧ていねい

学校がっこう先生せんせいには、 尊敬そんけい中心ちゅうしん使つかいます。

  • 先生せんせいはいらっしゃいますか?」(尊敬そんけい + 丁寧ていねい
  • 先生せんせいがおっしゃったことをおぼえています」(尊敬そんけい丁寧ていねい

客様きゃくさまとの会話かいわ尊敬そんけい謙譲けんじょう丁寧ていねい総合そうごう

客様きゃくさませっする場面ばめんは、 さん種類しゅるいわせる もっと高度こうど敬語けいご運用うんよう です。

  • 「お客様きゃくさま、 どちらにいらっしゃいますか?」(尊敬そんけい
  • 「わたくしがご案内あんないいたします」(謙譲けんじょう + 丁寧ていねい

公的こうてき場面ばめん高度こうど敬語けいご運用うんよう

スピーチや式典しきてんでは、 ふだんよりも かたい敬語けいご使つかいます。

  • 本日ほんじつはおくださいまして、 まことにありがとうございます」

手紙てがみ書き言葉かきことば敬語けいご

手紙てがみには 書き言葉かきことば特有とくゆう敬語けいご があります。

  • 拝啓はいけい」「敬具けいぐ」 のはじまりとわり
  • 「お元気げんきでいらっしゃいますか」 という安否あんぴいかけ
  • 「ご自愛じあいください」(健康けんこう大切たいせつに) というむすびの言葉ことば

3. 過剰かじょう敬語けいごける

敬語けいご使つかいすぎると、 かえって 失礼しつれい になったり、 不自然ふしぜん になったりします。

じゅう敬語けいごひとつの動詞どうしふたかさねるあやま

あやまただしいかたち説明せつめい
みになられるみになる「おみになる」 が尊敬そんけい、 「られる」 も尊敬そんけいじゅう
おっしゃられるおっしゃる「おっしゃる」 が尊敬そんけい、 「られる」 も尊敬そんけいじゅう
らんになられますらんになります「ごらんになる」 が尊敬そんけい、 「られる」 も尊敬そんけいじゅう
いただかせていただくいただく「いただく」 がかいかさねすぎ

尊敬そんけい謙譲けんじょう混同こんどう

あやまただしいかたち説明せつめい
先生せんせいもうげる先生せんせいがおっしゃるもうげる」 は自分じぶんひくめる謙譲けんじょう相手あいて使つかうのはあやま
先生せんせいまい先生せんせいがいらっしゃるまいる」 は謙譲けんじょう先生せんせい使つかうのはあやま

「お/ご」 のけすぎ

あやまただしいかたち
とうさんのおきな食べ物たべものとうさんのきな食べ物たべもの
自分じぶんのお名前なまえ自分じぶん名前なまえ

注意ちゅうい: 「お/ご」 は 相手あいてかかわる物事ものごとけるのが基本きほん自分じぶん身内みうち物事ものごとにはけません。

4. 漢字かんじ音読みおんよみ訓読みくんよみ由来ゆらい

ここからは、 漢字かんじかたがどこからたのかまなびます。

音読みおんよみ訓読みくんよみのちがい

種類しゅるい由来ゆらいれい
音読みおんよみ中国ちゅうごく発音はつおんがもとやま(サン)・みず(スイ)・こう(コウ)
訓読みくんよみ日本語にほんご意味いみてたやま(やま)・みず(みず)・く(い-く)

訓読みくんよみ日本にほん独自どくじ のもので、 中国ちゅうごく韓国かんこく漢字かんじ文化ぶんかけんにはありません。 おなじ 「やま」 のを、 中国ちゅうごくでは 「シャン」 としかまない一方いっぽう日本にほんでは 「サン(おと)」 とも 「やま(くん)」 ともみます。

音読みおんよみの 3 種類しゅるい漢音かんおん呉音ごおん唐音とうおん

音読みおんよみにはさらに 3 種類しゅるい あります。 中国ちゅうごくのどの時代じだいのどの地方ちほう発音はつおんつたわったかで、 みがかれるのです。

種類しゅるいつたわった時代じだい中国ちゅうごく地方ちほうれい(「こう」 の場合ばあい
呉音ごおんふる時代じだい(5-6 世紀せいき江南こうなんギョウ(修行しゅぎょう行事ぎょうじ
漢音かんおん奈良なら平安へいあん(7-9 世紀せいき長安ちょうあんとうコウ(行進こうしん行動こうどう
唐音とうおん鎌倉かまくら室町むろまち以降いこうそうもとめいアン(行灯あんどん行脚あんぎゃ

おなじ 「こう」 というを、 来た時期じき場所ばしょさんとおりに のが日本にほん漢字かんじのおもしろさです。

漢音かんおん呉音ごおんおもなちがいのれい

漢字かんじ漢音かんおん呉音ごおん漢音かんおん使つか熟語じゅくご呉音ごおん使つか熟語じゅくご
めいメイミョウ明白めいはく光明こうみょう明日あした
けいケイキョウ経過けいかけい経文きょうもん
きょうケイキョウきょうはな京都きょうと
あるきコウギョウ行動こうどう行事ぎょうじ修行しゅぎょう

「おけい」 は仏教ぶっきょう言葉ことばとしてふるくにつたわったので 呉音ごおん、 「経過けいか」 は漢音かんおんむのが一般いっぱんてきです。 仏教ぶっきょう関係かんけい言葉ことば呉音ごおんおおいのは、 仏教ぶっきょうはや伝来でんらいした時代じだい名残なごりです。

やってみよう:行動こうどう」 はコウドウ(漢音かんおん)、 「修行しゅぎょう」 はシュギョウ(呉音ごおん)。 おなじ 「こう」 でも場面ばめんみがわるのは、 この由来ゆらいると納得なっとくできます。

5. 訓読みくんよみ日本にほん独自どくじ工夫くふう

やま」 という漢字かんじ古代こだい日本人にっぽんじんは、 「これは日本語にほんごやまおな意味いみだ」 と気付きづき、 そのに 「やま」 というみをてました。 これが 訓読みくんよみ です。

訓読みくんよみ仕組しくみ:

  1. 漢字かんじ中国ちゅうごくからつたわる(おと意味いみがセット)
  2. 日本人にっぽんじんが、 漢字かんじ意味いみ日本語にほんごなんうかかんがえる
  3. 漢字かんじ日本語にほんご言葉ことばてて

訓読みくんよみがあるおかげで、 漢字かんじ日本語にほんごなか自然しぜんまれおなとお以上いじょうかたができるようになりました。

6. いちなにどおりものみを漢字かんじ

漢字かんじ音読みおんよみ訓読みくんよみ熟語じゅくごれい
なまセイ・ショウい-きる・う-まれる・お-う・は-える・なま学生がくせい一生いっしょうまれる
したカ・ゲした・しも・もと・さ-げる・お-りる・くだ-さる下車げしゃ下駄げたげる
あるきコウ・ギョウ・アンい-く・ゆ-く・おこな-う行動こうどう修行しゅぎょう行脚あんぎゃ
うえジョウ・ショウうえ・かみ・あ-げる・のぼ-る上下じょうげ上人しょうにんげる

なま」 はなん十をこえるかたちます。 これは日本語にほんごおおさと、 中国ちゅうごくからなん漢字かんじつたわったことの両方りょうほう関係かんけいしています。

7. 漢字かんじたのしくまなぶコツ

  • ひとつのたら 音読みおんよみ訓読みくんよみ両方りょうほう確認かくにん
  • 熟語じゅくごでよく使つかみからおぼえる
  • 「どの時代じだいみか」 と想像そうぞうしてみる(ふる仏教ぶっきょう言葉ことば呉音ごおんおおとう
  • 訓読みくんよみ日本語にほんご意味いみそのもの なので、 意味いみからおもしやすい

8. まとめ

  • 特殊敬語とくしゅけいご(おっしゃる・がる・うかがう・拝見はいけんするひとし) を動詞どうしべつおぼえる
  • 場面ばめんおうじて家族かぞく先生せんせい・お客様きゃくさま公的こうてき手紙てがみ使つかける
  • 過剰かじょう敬語けいごじゅう敬語けいご尊敬そんけい謙譲けんじょう混同こんどう・お/ごのけすぎ) をける
  • 音読みおんよみ中国ちゅうごく由来ゆらい訓読みくんよみ日本にほん独自どくじ工夫くふう
  • 音読みおんよみには漢音かんおん呉音ごおん唐音とうおんの 3 種類しゅるいがある
  • おな漢字かんじでも場面ばめんみがわるのは由来ゆらいると理解りかいしやすい

敬語けいご漢字かんじ由来ゆらいると、 言葉ことばがどう使つかわれてきたかえてきます。 これは中学ちゅうがく国語こくごへの大切たいせつはしわたしになります。

この教材きょうざいやくちましたか?
がくしゅうロードマップ(10けん
  1. 16 ねんせいで ならう 漢字かんじ(まえ)96 どうくん異字いじ同音どうおん異義いぎ
  2. 26 ねんせいで ならう 漢字かんじ(あと)95 教育きょういく漢字かんじ 1026 完成かんせい
  3. 3ことばの ふかみ — 抽象ちゅうしょう概念がいねん専門せんもん語句ごく効果こうか言葉ことば歴史れきしてき変化へんか
  4. 4敬語けいご使つかけ(特殊とくしゅ敬語けいご場面ばめんべつ過剰かじょう敬語けいご回避かいひ)と 漢字かんじ特質とくしつ
  5. 5古典こてん世界せかい徒然草つれづれぐさおく細道ほそみち万葉集まんようしゅう / 古今ここん / しん古今ここん漢詩かんし狂言きょうげん)と / 短歌たんか / 俳句はいく創作そうさく
  6. 6伝統でんとう現代げんだい を つなぐ 言葉ことば百人一首ひゃくにんいっしゅ・いろは うた漢詩かんし名言めいげん
  7. 7物語ものがたり伝記でんき を よむ — 複数ふくすう視点してん象徴しょうちょう伝記でんき鑑賞かんしょう
  8. 8説明せつめいぶん と メディア を く — 論証ろんしょう構造こうぞう・メディア の 信頼しんらいせい
  9. 9く — 論説ろんせつぶん学級がっきゅう新聞しんぶん卒業そつぎょう文集ぶんしゅう集大成しゅうたいせい
  10. 10はなす・く — 討論とうろん・パネル ディ ス カッ ション・卒業そつぎょう ス ピー チ