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国語こくご 5年生ねんせい

説明せつめい文ぶん を よむ(要旨ようし・論ろん の 進すすめ方かた・原因げんいん と 結果けっか・文章ぶんしょう + 図表ずひょう/グラフ・複数ふくすう文章ぶんしょう の 比較ひかく)

最終さいしゅう確認かくにん日び:

はじめに

4 年生ねんせい で は 段落だんらく構成こうせい と 事実じじつ と 意見いけん の 区別くべつ を 学まなび ました。 5 年生ねんせい で は さらに 深ふかく、 要旨ようし・論 の 進すすめ方かた・原因げんいん と 結果けっか・図表ずひょう と 結むすび付つけ・複数ふくすう文章ぶんしょう の 比較ひかく を 学まなび ます。

この 章しょう で でき る よう に なる こと:

  • 説明せつめい文ぶん の 要旨ようし(筆者ひっしゃ が 一番いちばん伝つたえ たい こと)を つかむ
  • 論 の 進め方ろん の すすめかた(双括型そうかつがた・尾括型びかつがた・頭括型とうかつがた)を 見分みわける
  • 原因げんいん と 結果けっか の 関係かんけい を 読よみ取とる
  • 文章ぶんしょう と 図表ずひょう・グラフぐらふ を 結むすび付つけ て 読よむ
  • 複数文章 の 比較ふくすうぶんしょう の ひかく で 共通きょうつう点てん・相違そうい点てん・各かく筆者ひっしゃ の 立場たちば を つかむ

ポイント: 5 年生ねんせい の 説明せつめい文ぶん読解どっかい は、 「何なに が 書かい て ある か」 を 越こえ て、 「筆者ひっしゃ は どう やって 主張しゅちょう を 組くみ立たて て いる か」 を 分析ぶんせき する 段階だんかい に 入いり ます。

1. 要旨ようし を つかむ

要旨ようし と は、 文章ぶんしょう全体ぜんたい を 通とおし て 筆者ひっしゃ が 一番いちばん伝つたえ たい こと です。

要旨ようし と 要約ようやく の ちがい

項目こうもく要約ようやく要旨ようし
内容ないよう文章ぶんしょう全体ぜんたい の あらまし筆者ひっしゃ が 一番いちばん伝つたえ たい 中心ちゅうしん の 主張しゅちょう
文字数もじすう元もと の 1/3 〜 1/4 程度ていど1〜2 文ぶん
読よむ 時とき の 視点してん何なに が 書かい て ある か結局けっきょく何なに が 言いい たい の か

要旨ようし の 見みつけ 方かた

  1. 題名だいめい を 見みる — 何なに を 問題もんだい に し て いる か わかる
  2. 冒頭ぼうとう段落だんらく を 読よむ — 筆者ひっしゃ が 出発しゅっぱつ点てん と し て いる 問いとい を 探さがす
  3. 結論けつろん段落だんらく(多おおく は 末尾まつび)を 読よむ — 筆者ひっしゃ の 答えこたえ を 探さがす
  4. くり返かえし 出で て くる 言葉ことば を 見みる — それ が キ ー ワ ー ド

2. 論ろん の 進すすめ方かた — 3 つ の 構成こうせいパターン

筆者ひっしゃ が 主張しゅちょう を どこ で 出だす か で、 文章ぶんしょう の 構成こうせい が 変かわり ます。

パターン構造こうぞう特徴とくちょう
双括型そうかつがた主張しゅちょう(冒頭ぼうとう)→ 根拠こんきょ → 主張しゅちょう(末尾まつび)最さい も 説得せっとく力りょく が ある。 意見いけん文ぶん で よく 使つかう
尾括型びかつがた事例じれい → 事例じれい → 主張しゅちょう(末尾まつび)じっくり 結論けつろん に 導みちびく。 物語ものがたり風ふう の 説明せつめい文ぶん
頭括型とうかつがた主張しゅちょう(冒頭ぼうとう)→ 根拠こんきょ・事例じれい結論けつろん が 先さき に わかる。 ニュ ー ス 記事きじ に 多おおい
双括型: ◆主張◆ → 根拠 → 根拠 → ◆主張(再)◆
尾括型: 事例 → 事例 → ◆主張◆
頭括型: ◆主張◆ → 根拠 → 根拠

3. 自作じさく説明せつめい文ぶん 1 — 「プラスチック ごみ と わたしたち の 海うみ」(Studia オリジナル)

本文ほんぶん(双括型そうかつがた)

◆ 主張しゅちょう(冒頭ぼうとう)

わたしたち が 毎日まいにち使つかう プラスチック が、 海うみ を 汚きたなし て いる。 一いち人にん ひとり の 小ちいさな 行動こうどう で、 この 問題もんだい を 減へらす こと が できる。

事実じじつ 1

世界せかい の 海うみ に 流ながれ込こむ プラスチック ごみ は、 一いち年ねん で 約やく 800 万まん トン と 言いわ れ て いる(環境省かんきょうしょう公表こうひょう資料しりょう を 参考さんこう)。 これ は、 大型おおがた トラック 約やく 80 万まん台だい分ぶん に 相当そうとう する 量りょう で ある。

事実じじつ 2

プラスチック は 自然しぜん に は 分解ぶんかい さ れ にくい。 海うみ で 5 m m 以下いか に なっ た 「マ イ ク ロ プ ラ ス チ ッ ク」 は、 魚さかな の 体内たいない に 入はいり、 やがて 食卓しょくたく に 戻もどっ て くる。

原因げんいん と 結果けっか

原因げんいん結果けっか
ペッ ト ボ ト ル・レ ジ 袋ふくろ の 大量たいりょう使用しようごみ が 増ふえる
分別ふんべつ・回収かいしゅう が 不十分ふじゅうぶん川かわ や 海うみ へ 流出りゅうしゅつ
海うみ の 中なか で プラスチック が 細こまかく 砕くだけるマイクロプラスチック が 食物しょくもつ連鎖れんさ へ

事例じれい

ある 海岸かいがん の 清掃せいそう活動かつどう で は、 一いち回かい の 活動かつどう で 軽けい ト ラ ッ ク 一いち台だい分ぶん の ごみ が 集あつまっ た。 そ の 8 割わり が プラスチック 製品せいひん だっ た。

グラフ — 海岸かいがんごみ の 種類しゅるい別べつ割合わりあい(サンプル データ)

種類しゅるい割合わりあい
プラスチック ボ ト ル35 %
レ ジ 袋ふくろ・包装ほうそう28 %
漁具ぎょぐ(網あみ・ロ ー プ)15 %
発泡はっぽう ス チ ロ ー ル12 %
そ の 他た10 %

(※ サンプル データ)

◆ 主張しゅちょう(末尾まつび)

このように、 プラスチック ごみ は 海うみ を 汚きたなし、 生いき物もの を 苦くるしめ、 やがて わたしたち の 食卓しょくたく に 戻もどっ て くる。 一いち人にん ひとり が マ イ バ ッ グ を 使つかう・ペット ボ ト ル を 減へらす・ごみ を 分別ふんべつ する こと で、 海うみ を 守まもる 行動こうどう が できる。

— Studia オリジナル

この 説明せつめい文ぶん の 構造こうぞう分析ぶんせき

  • 構成こうせい: 双括型そうかつがた
  • 要旨ようし: 「プラスチック ごみ は 海うみ を 汚けがす。 一いち人にん ひとり の 小ちいさな 行動こうどう で 減へらせる」
  • 論 の 進すすめ方かた: 主張しゅちょう → 事実じじつ → 原因げんいん結果けっか → 事例じれい → グラフ → 主張しゅちょう(再さい)
  • 図表ずひょう の 役割やくわり: 「8 割わり が プラスチック」 と いう 文章ぶんしょう を、 グラフ で 視覚しかく的てき に 補強ほきょう

4. 自作じさく説明せつめい文ぶん 2 — 「お米べい が わたしたち の 食卓しょくたく に 届とどく まで」(Studia オリジナル)

本文ほんぶん(尾括型びかつがた)

春はる、 田た に 水みず が 入はいり、 苗なえ が 植うえ られる。 5 月つき ごろ の 田植えたうえ は、 昔むかし は 家族かぞく総出そうで の 大切たいせつ な 行事ぎょうじ だっ た。

夏なつ、 稲いね は 太陽たいよう を 浴あび、 水みず を 吸すい、 ぐんぐん 育そだつ。 農家のうか の 人ひと は 害虫がいちゅう や 雑草ざっそう と 戦たたかい、 水みず の 量りょう を こまめ に 調整ちょうせい する。

秋あき、 稲いね が 黄金おうごん色しょく に なる と 収穫しゅうかく だ。 大型おおがた の コ ン バ イ ン で 一気いっき に 刈かり 取とる 田た も あれ ば、 今いま で も 手て で 刈かる 田た も ある。 刈かっ た 稲いね は 乾燥かんそう機き で 乾かわかし、 もみ から 玄米げんまい へ、 玄米げんまい から 白米はくまい へ と 加工かこう さ れる。

加工かこう さ れ た お米べい は、 倉庫そうこ から ト ラ ッ ク で 全国ぜんこく の ス ー パ ー へ 運うんば れる。 わたしたち が 手て に する 一いち袋ふくろ 5 キ ロ の お米べい は、 こうし た 長ながい 旅たび の 終着しゅうちゃく点てん だ。

グラフ — 日本にほん の 米べい生産せいさん量りょう の 推移すいい(サンプル データ)

年ねん生産せいさん量りょう(万まん ト ン)
19701300
19901100
2010850
2020760

(※ サンプル データ)

原因げんいん と 結果けっか

原因げんいん結果けっか
農家のうか の 高齢化こうれいか(後継あとつぎ 不足ふそく)田た が 減へる → 生産せいさん量りょう が 下さがる
食生活しょくせいかつ の 変化へんか(パン や 麺めん の 増加ぞうか)米べい の 消費しょうひ量りょう が 下さがる
地球ちきゅう温暖おんだん化か(猛暑もうしょ)品質ひんしつ が 落おちる 年ねん が 増ふえる

◆ 主張しゅちょう(末尾まつび)

お米べい は 日本にほん の 食しょく の 中心ちゅうしん で あり 続つづけ て き た が、 今いま は 大おおきな 課題かだい に 直面ちょくめん し て いる。 わたしたち が 食事しょくじ で お米べい を 残のこさ ず 食たべる こと、 田た や 農業のうぎょう を 大切たいせつ に する 気持きもち を 持もつ こと が、 これから の 日本にほん の 食しょく を 支ささえる 力ちから に なる。

— Studia オリジナル

この 説明せつめい文ぶん の 構造こうぞう分析ぶんせき

  • 構成こうせい: 尾括型びかつがた — 事実じじつ と 工程こうてい を じっくり 紹介しょうかい し、 末尾まつび で 主張しゅちょう
  • 要旨ようし: 「お米べい を 大切たいせつ に する 気持きもち が、 日本にほん の 食しょく を 支ささえる」
  • 原因げんいん と 結果けっか の 連鎖れんさ: 高齢化こうれいか → 田た減少げんしょう → 生産せいさん量りょう減少げんしょう

5. 文章ぶんしょう と 図表ずひょう・グラフ を 結むすび付つけ て 読よむ

説明せつめい文ぶん で は、 文章ぶんしょう と 図表ずひょう・グラフ が 互たがい を 補おぎない 合あっ て いる こと が 多おおい です。

結むすび付つけ 方かた の コツ

  1. 本文ほんぶん で 「図 1 を 見み て ほしい」「下 の 表ひょう の よう に」 と 書かか れ た 部分ぶぶん で、 図表ずひょう を 確認かくにん
  2. 図表ずひょう の 見出しみだし と 単位たんい を 読よむ(「万まん ト ン」「%」「2020 年ねん時点じてん」 等ひとし)
  3. 図表ずひょう の 大おおき な 変化へんか・突出とっしゅつ し た 数値すうち を 探さがす
  4. その 変化へんか が 本文ほんぶん の どの 主張しゅちょう を 裏付うらづけ て いる か を 確たしかめる

注意ちゅうい:図表ずひょう だけ・本文ほんぶん だけ で は 全体ぜんたい が わから ない こと が 多おおい。 必かならず 両方りょうほう を 行いき来き し て 読よむ 習慣しゅうかん を つける。

6. 複数ふくすう の 説明せつめい文ぶん を 比較ひかく し て 読よむ

同おなじ テ ー マ で も、 筆者ひっしゃ に よっ て 立場たちば が ちがう こと が あり ます。 複数ふくすう の 文章ぶんしょう を 比較ひかく する と、 物事ものごと を 多角たかく的てき に 考えかんがえ られる よう に なり ます。

比較ひかく用よう の 短たん文例ぶんれい(Studia オリジナル)

短文たんぶん A: 「給食きゅうしょく は メ ニ ュ ー 固定こてい が よい」

給食きゅうしょく は 全員ぜんいん が 同おなじ メ ニ ュ ー で ある こと が 大切たいせつ だ。 第だい一いち に、 公平こうへい だ。 全員ぜんいん が 同おなじ もの を 食たべる こと で、 「だれ か だけ 特別とくべつ」 が なく なる。 第だい二に に、 食しょく の 経験けいけん が 広ひろがる。 自分じぶん で は 選えらば ない 食材しょくざい にも 出会であえる。 第だい三さん に、 調理ちょうり の 手間てま や 食しょく ロ ス が 少すくなく て 済すむ。 だから 固定こてい メ ニ ュ ー を 続つづける べき だ。

短文たんぶん B: 「給食きゅうしょく は 選択せんたく制せい が よい」

給食きゅうしょく は 子こども が 選えらべる 仕組しくみ に す る べき だ。 第だい一いち に、 ア レ ル ギ ー や 体質たいしつ へ の 配慮はいりょ が しやすい。 第だい二に に、 自分じぶん で 食事しょくじ を 選えらぶ 習慣しゅうかん が、 家庭かてい や 将来しょうらい の 食生活しょくせいかつ に 役立やくだつ。 第だい三さん に、 残ざん食しょく が 減へる 可能かのう性せい が ある。 「選せん ん だ もの」 は しっかり 食たべる から だ。 だから 選択せんたく制せい を 取とり入いれる べき だ。

比較ひかく表ひょう

観点かんてん短文たんぶん A(固定こてい派は)短文たんぶん B(選択せんたく派は)
公平こうへい性せい全員ぜんいん同おなじ で 公平こうへい個人こじん差さ に 配慮はいりょ が 公平こうへい
食しょく の 経験けいけん自分じぶん で 選えらば ない 食材しょくざい にも 出会であう自分じぶん の 関心かんしん から 広ひろげる
食しょく ロ ス調理ちょうり の 手間てま が 少すくない残ざん食しょく が 減へる

→ 共通きょうつう点てん: 子こども の ため を 考えかんがえ て いる → 相違そうい点てん: 「公平こうへい さ」 を 「全員ぜんいん同おなじ」 と 取とる か 「個別こべつ配慮はいりょ」 と 取とる か

7. 末すえコラム — もっと 読よん で みよう

学校がっこう図書館としょかん・新聞しんぶん・イ ン タ ー ネ ッ ト で、 同おなじ テ ー マ を 扱 う 複数ふくすう の 本ほん や 記事きじ を 読よみ 比くらべ て み ましょう。 一ひとつ の 本ほん だけ を 信しんじる の で は なく、 複数ふくすう の 立場たちば を 知しっ て 自分じぶん の 考えかんがえ を 作つくる こと が、 これから の 時代じだい に 必要ひつよう な 力ちから です。

8. まとめ

  • 要旨ようし = 文章ぶんしょう全体ぜんたい で 筆者ひっしゃ が 一番いちばん伝つたえ たい こと
  • 論 の 進め方ろん の すすめかた: 双括型そうかつがた・尾括型びかつがた・頭括型とうかつがた
  • 原因げんいん と 結果けっか は 連鎖れんさ する こと が 多おおい
  • 文章ぶんしょう と 図表ずひょう・グラフ は 互たがい を 補おぎなう
  • 複数文章 の 比較ふくすうぶんしょう の ひかく で 多角たかく的てき な 視点してん を 持もつ

次つぎ の Ch9 で は 書かく力 を 学まなび ます。

この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?
学がく習しゅうロードマップ(10件けん)
  1. 15 年ねん生せいで ならう 漢字かんじ(まえ)97 字じ と 漢字かんじの 成なり立たち(象形しょうけい・指事しじ・会意かいい・形声けいせい)
  2. 25 年ねん生せいで ならう 漢字かんじ(あと)96 字じ + 用紙ようし全体ぜんたいとの 関係かんけい(書写しょしゃ)+ 類語るいご辞典じてんの 使つかい方かた
  3. 3ことばの ひろがり(複合語ふくごうご・思考しこうに 関かかわる 語句ごく・語感ごかん・共通きょうつう語ごと 方言ほうげん・語順ごじゅん・話し言葉はなしことばと 書き言葉かきことば)
  4. 4仮名かなと 漢字かんじの 由来ゆらい + 漢字かんじと 仮名かなの 使つかい分わけ + 敬語けいご入門にゅうもん(尊敬そんけい・謙譲けんじょう・丁寧ていねい)
  5. 5古典こてん入門にゅうもん(枕草子まくらのそうし・平家へいけ物語ものがたり・竹取物語たけとりものがたり・論語ろんご、文語ぶんごの 音読おんどく・暗唱あんしょう、自作じさく短歌たんか)
  6. 6ことわざ・慣用かんよう句く・故事こじ成語せいご の 由来ゆらい と 背景はいけい(昔むかし の 人ひと の 知恵ちえ と 中国ちゅうごく古典こてん)
  7. 7物語ものがたり を よむ(人物じんぶつ像ぞう・相互そうご関係かんけい・全体ぜんたい像ぞう・表現ひょうげん の 効果こうか・朗読ろうどく)
  8. 8説明せつめい文ぶん を よむ(要旨ようし・論ろん の 進すすめ方かた・原因げんいん と 結果けっか・文章ぶんしょう + 図表ずひょう/グラフ・複数ふくすう文章ぶんしょう の 比較ひかく)
  9. 9書かく(意見いけん文ぶん・説明せつめい文ぶん・引用いんよう + 図表ずひょう入いり レポート・物語ものがたり の 続つづき)+ 文章ぶんしょう構成こうせいパターン
  10. 10話はなす・聞きく(意見いけん・提案ていあん の 発表はっぴょう・計画けいかく的てき な 話し合いはなしあい・討論とうろん・資料しりょう を 活用かつようした発表はっぴょう)
小学5年説明文の読み方|要旨と論の進め方を捉える | Studia