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この章では、ライティング第1題の要約問題を学びます。2024年のリニューアルで2級に加わった、新しいタイプの問題です。150語程度の英文を読み、要点を45〜56語にまとめます。読む力と書く力の両方が必要ですが、手順と型を身につければ得点源になります。
ポイント: 要約問題でやることは「要点だけを残し、自分の言葉でまとめる」ことです。①各段落の主題(言いたいこと)をつかむ、②具体例や細かい数字は捨てる、③本文の表現をそのまま写さず言いかえる——この3つが核心です。
150語程度の英文(多くは3段落程度の説明・評論)が示されます。あなたは、その英文の要点を45〜56語にまとめて書きます。意見を述べる問題ではなく、書かれている内容を正確に縮める問題です。
注意: 問題形式や語数は見直されることがあります。最新の正確な情報は必ず英検の公式サイトで確認してください。 本章は書き方の手順と型を身につけるための説明です。
採点は、内容・構成・語彙・文法の4観点で行われるとされています。
| 観点 | 見られること |
|---|---|
| 内容 | 本文の要点を正しくとらえているか(細部より主題) |
| 構成 | 要点が論理的につながっているか(つなぎ語の活用) |
| 語彙 | 本文をそのまま写さず、適切に言いかえているか |
| 文法 | 文の形が正しいか(文法・スペル) |
要約は、次の手順で作ると型どおりにまとまります。
ポイント: カギは「捨てる勇気」です。150語を50語前後にするには、半分以上を捨てる必要があります。各段落のいちばん言いたいことだけを残し、例や数字は思い切って省きましょう。
要約では、本文の文をそのまま写すのは避け、自分の言葉に言いかえます。主な方法は次のとおりです。
| 方法 | 例 |
|---|---|
| 類義語に置きかえる | important → significant / a lot of → many |
| 品詞を変える | decide(動詞)→ decision(名詞)/ successfully → be successful |
| 文の形を変える | 能動 ⇄ 受動、長い文を短く分ける |
| まとめ言葉を使う | apples, oranges, and bananas → various fruits |
注意: 本文の文をそのまま写すと、語彙の観点で評価が下がります。完全な丸写しは避け、類義語・品詞の変換・まとめ言葉で言いかえましょう。ただし、専門的な固有名詞など、言いかえにくい語は無理に変えなくてかまいません。
次は、本章のためのオリジナルの例です(英検の実際の問題ではありません)。
本文(例・約150語): These days, more and more schools are starting to use tablets in their classes. Supporters say that tablets have several benefits. For example, students can carry many textbooks in one light device, and they can watch videos that make difficult lessons easier to understand. Some teachers also report that students become more interested in studying. However, not everyone agrees with this change. Some parents worry that students may spend too much time looking at screens, which could be bad for their eyes. Others point out that not every family can easily afford a tablet, so some students might be left behind. There are also concerns that students may use the devices to play games instead of studying. In conclusion, while tablets can make learning more fun and convenient, schools need to think carefully about the possible problems before introducing them.
この本文は「①タブレットの利点 → ②心配される点 → ③結論」という3段落構成です。各段落の主題だけを残すと、次のような要約になります。
模範要約(例・約52語): More schools are now using tablets in class. Supporters say tablets are light, make hard lessons clearer, and increase students' interest. However, some people worry about screen time, the cost for families, and the risk of playing games. Therefore, schools should consider these problems carefully before deciding to use tablets.
ポイント: 具体例(carry many textbooks など)は「light(軽い)」のようにまとめ言葉にし、つなぎ語(However, Therefore)で論理の流れを示しています。本文の構成(利点 → 問題 → 結論)をそのまま縮めるのが、要約の基本形です。
要約では、本文の論理の流れを示すつなぎ語が役立ちます。
ポイント: 本文に「However」や「In conclusion」があれば、それは段落の切れ目=要点の合図です。同じつなぎ語を要約にも使うと、流れがそのまま伝わります。
| 良い要約 | 悪い要約 | |
|---|---|---|
| 内容 | 各段落の要点を押さえている | 具体例ばかりで主題がない |
| 自分の意見 | 入れない(要約なので) | 自分の意見や感想を書いてしまう |
| 言いかえ | 本文を言いかえている | 本文をそのまま丸写し |
| 構成 | つなぎ語で流れがある | 文がばらばらに並ぶ |
| 語数 | 45〜56語に収まる | 短すぎる/長すぎる |
注意: いちばん多い失点は、①本文の丸写し、②具体例を入れて要点を落とす、③自分の意見を加えてしまう、の3つです。要約は「本文の内容だけを、自分の言葉で縮める」と心得ましょう。
ポイント: 要約は、第7章のパラグラフリーディングと表裏一体です。「段落の主題をつかむ → 言いかえてまとめる」を繰り返し練習しましょう。語数・形式・採点観点は、本番前に公式サイトで必ず確認してください。