この章では二次試験(面接)の対策をします。一次試験に合格すると進む、約7分のスピーキングテストです。流れと答え方が決まっているので、当日の手順を知り、答え方の型を練習しておけば落ち着いて臨めます。
この章で学ぶこと
- 二次試験の当日の流れ(入室から退室まで)
- パッセージの音読のコツ
- パッセージの内容についての質問への答え方
- イラストについての質問(コマの展開を物語のように描写する)
- あなた自身の意見を問う質問(2問・社会的な話題)への答え方
- 態度(声・アイコンタクト)と、聞き返しの表現
ポイント: 面接は「英語で会話のキャッチボールをする」試験です。完ぺきな英語でなくても、質問に落ち着いて答え、理由をそえて伝えようとする態度が大切です。流れと答え方の型を覚えて、声に出して練習しましょう。
当日の流れ
面接は、おおよそ次の流れで進みます(約7分)。
| 順 | 場面 | やること |
|---|
| 1 | 入室・あいさつ | Hello. をして、指示に従って着席する |
| 2 | カードを受け取る | 問題カード(パッセージ+イラスト)を受け取る |
| 3 | 黙読 → 音読 | パッセージを黙読し、指示で音読する |
| 4 | 質問(パッセージ) | パッセージの内容についての質問に答える |
| 5 | 質問(イラスト) | イラスト(コマの展開)の状況を物語のように描写する |
| 6 | 質問(意見) | あなた自身の意見を問う質問に2問答える(社会的な話題) |
| 7 | カード返却・退室 | カードを返し、Thank you. をして退室する |
ポイント: 最初と最後のあいさつ(Hello. / Thank you.)も評価のうちです。入室時には、笑顔ではっきりあいさつしましょう。
1. パッセージの音読
カードのパッセージ(説明文・評論)を音読します。指示の前に黙読する時間が与えられるので、その間に意味の切れ目と読み方が不安な単語を確認しておきます。
音読のコツは次のとおりです。
- 大きく・はっきり読む(小さい声は伝わらない)。
- 意味のまとまりごとに区切って読む(カンマや前置詞の前で軽く間を取る)。
- タイトルがあればタイトルから読む。
- 分からない単語が出てきても、止まらずに読み続ける。
注意: 音読は「速さ」より「はっきり・正確」が大切です。急いで読んで言いよどむより、落ち着いて一語ずつ伝える方が高く評価されます。
2. パッセージについての質問
音読のあと、パッセージの内容についての質問をされます。2級では「Why …?」「How …?」のように、本文に答えの根拠がある質問が中心です。説明的なパッセージなので、理由や方法を問われることが多いです。
答え方のコツは次のとおりです。
- 質問に出てきた語を手がかりに、本文の該当箇所を探す。
- Why で聞かれたら、本文の because … や by -ing … の部分を使って答える。
- 本文の文をそのまま使ってよいが、指示語(this way / so など)を具体的な内容に置きかえ、主語を代名詞に変えるなど、自然な答えにする。
例(オリジナル): 本文に「Some cities have started car-free days to reduce air pollution.」とあり、「Why have some cities started car-free days?」と聞かれたら、
- To reduce air pollution.(大気汚染を減らすためです。)/ Because they want to reduce air pollution.
と、本文の目的・理由の部分を使って答えます。
ポイント: パッセージの質問は、答えが本文の中にあります。あわてず、質問のキーワードを本文から探して答えましょう。本文に this way などの指示語があれば、それが指す内容に言いかえると自然です。
3. イラストについての質問(コマの展開を描写する)
2級では、カードのイラストが3コマ程度の展開になっていることがあり、その場面の流れを物語のように描写します。「絵に描かれている状況を説明してください」のように問われます。
答え方のコツは次のとおりです。
- 1コマずつ、時の流れを表す表現でつなぐ(One day, … / Later, … / That night, … / The next morning, …)。
- 人物の動作は過去形や過去進行形で描写することが多い(カードの指示・吹き出しの内容に従う)。
- 吹き出しの中のセリフや考えは、話法(He said (that) … / She thought … )で表す。
例(オリジナル・3コマの想定): 「家族でキャンプに出かける」場面なら、
- One day, a family decided to go camping. → At the campsite, the father was putting up a tent while the children were cooking. → That night, they were looking at the stars and enjoying their time together.(ある日、家族はキャンプに行くことにしました。キャンプ場で、父親はテントを張り、子どもたちは料理をしていました。その夜、彼らは星を見ながら一緒の時間を楽しみました。)
ポイント: イラスト描写は「時の流れでつなぐ」のがコツです。One day → Later / Then → That night などで各コマをつなぎ、「だれが・何をしているか」を順番に述べましょう。第6章で学んだ話法(He said that …)が、吹き出しの描写に役立ちます。
4. あなた自身の意見を問う質問(2問)
最後に、あなた自身の意見を問う質問が2問あります。2級では「Some people say … . What do you think?」のように、社会的な話題について意見を求められることがあります。
答え方のコツは次のとおりです。
- まず I think … / I agree (disagree). などで立場をはっきり示す。
- 続けて because … や For example, … で理由を一言そえる。
- 短くてよいので、必ず理由まで言う。第9章の意見論述と同じ「立場 → 理由」の型です。
例(オリジナル): 「Some people say that people should use public transportation more often. What do you think?」と聞かれたら、
- I agree. Using buses and trains can reduce traffic and air pollution.(賛成です。バスや電車を使うことは、交通量と大気汚染を減らせます。)
ポイント: 意見の質問は「立場 → 理由(+具体例)」の型で答えます。第9章のライティングで覚えた「I think … because … .」を、口頭でも使えるようにしておきましょう。難しく答えようとせず、自分が言える英語で理由まで述べることが大切です。
5. 態度点(声・アイコンタクト)
面接では、英語の正しさだけでなく、態度も評価されます。
- 声の大きさ: 試験官に届く、はっきりした声で話す。
- アイコンタクト: カードを読むとき以外は、相手の目を見る。
- 積極性: 黙りこまず、伝えようとする姿勢を見せる。
ポイント: うまく言えなくても、笑顔とはっきりした声、相手を見る姿勢で印象が大きく変わります。「正しさ」と同じくらい「伝えようとする態度」が大切です。
困ったときの表現
答えに詰まったときや、質問が聞き取れなかったときに使える表現を覚えておきましょう。
- 聞き返す: Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか。)
- 少し考える: Well, … / Let me see, … / Let me think for a moment.(ええと…)
- 分からないとき: I'm sorry, I don't understand the question.(質問が分かりません。)
注意: 黙りこむのがいちばんよくありません。聞き取れなければ Could you say that again, please? と聞き返しましょう。聞き返しても減点にはならないとされ、沈黙より良い対応です。
まとめ
- 二次試験は約7分の面接。流れは「あいさつ → 音読 → パッセージの質問 → イラスト(コマの展開)描写 → 意見2問 → 退室」。
- 音読は大きく・はっきり・意味のまとまりごとに。止まらず読み切る。
- パッセージの質問は本文に答えがある。Why には because / to … を使って答える。
- イラスト描写は時の流れ(One day / Later / That night)でコマをつなぎ、人物の動作を順に述べる。話法も活用する。
- 意見の質問(2問・社会的な話題)は「立場 → 理由(+具体例)」の型で答える。
- 態度(声・アイコンタクト・積極性)も評価される。聞き取れなければ聞き返してよい。
ポイント: 面接は、流れも答え方も決まっています。声に出して練習を重ね、当日は落ち着いて「伝えようとする態度」で臨みましょう。試験の詳細は、本番前に公式サイトで必ず確認してください。