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この章では長文読解の解き方を学びます。2級のリーディングは、後半が長文中心です。英文は社会的・論理的なテーマになり、長く・抽象的になります。けれども、段落ごとの主題をつかみ、論理の流れを追う手順を身につければ、限られた時間でも正確に答えを出せます。
ポイント: 2級の長文は「全部を完ぺきに訳す」必要はありません。各段落の主題をつかみ、設問が問う箇所を本文から探して根拠を確認する——これが時間内に解き切るコツです。
2級の長文は、大きく2タイプあります。
| タイプ | 問題 | 何をする? |
|---|---|---|
| 語句空所補充 | 説明文・評論の空所に合う語句を選ぶ | 空所の前後・論理関係から決める |
| 内容一致選択 | 説明文・評論などを読み質問に答える | 本文に根拠を探し、言いかえを見抜く |
どちらも先に設問(と選択肢)に目を通してから本文を読むと、何を探せばよいかが分かり、効率が上がります。
論理的な英文は、ふつう1段落=1つの話題で構成されます。多くの段落で、第1文(トピックセンテンス)に、その段落で言いたいことがまとまっています。
ポイント: 長い文章でも、「この段落は何の話か」を1段落ずつおさえれば、全体の地図ができます。設問の根拠を探すときも、まずどの段落かを当てると速いです。
長文は、次の手順で解くのがおすすめです。
ポイント: 内容一致の設問は、ふつう本文の流れと同じ順に並びます。第1問の根拠は前半、最後の問いの根拠は後半にあることが多いので、本文を行ったり来たりせずに済みます。
語句空所補充では、空所の前後の文の論理関係を表すつなぎ言葉(接続詞・副詞)が大きなヒントになります。2級では、論理を組み立てるつなぎ言葉が特に重要です。
| つなぎ言葉 | 関係 |
|---|---|
| however / on the other hand | 逆接・対比(前と逆のことが来る) |
| because / since / due to | 理由 |
| for example / for instance | 具体例(前を例で説明) |
| as a result / therefore / thus | 結果・結論 |
| in addition / moreover / furthermore | 追加 |
| in contrast | 対照 |
たとえば、空所の前で「ある制度の利点」が述べられ、空所の直後が However で始まっていれば、空所には利点と逆の内容(問題点・課題など)が入ると予想できます。
ポイント: 空所を含む文だけでなく、その前後の文との論理関係を見ましょう。逆接の However なら前と反対、結果の therefore なら前の結論、具体例の for example なら前の言いかえ——つなぎ言葉が答えを絞り込みます。
内容一致では、正解の選択肢は本文の表現をそのまま使わず、言いかえていることがほとんどです。逆に、本文の単語をそのまま使った選択肢が、わざと意味をずらした不正解(ひっかけ)であることもあります。
例題で考えてみましょう(本文・設問はすべてオリジナルの例です)。
本文(例): The city introduced a bike-sharing system because it wanted to reduce air pollution caused by cars. As a result, fewer people now drive to work in the city center.
設問(例): Why did the city introduce the bike-sharing system?
本文の「reduce air pollution caused by cars」が、選択肢Bで「cut down the air pollution from cars」と言いかえられています。A・C・Dは本文に書かれていない情報なので不正解です。
注意: 「本文に出てきた単語が入っているから正解」と早合点しないことです。本文の内容と意味が一致しているかを、根拠の一文で必ず確かめましょう。
長文には、知らない単語が必ず出てきます。あわてず、前後の文脈から意味を推測しましょう。
時間配分も2級では重要です。
ポイント: すべての単語が分からなくても、設問に答えられれば得点になります。文法章で学んだ仮定法・関係詞・分詞構文・倒置の知識は、長く複雑な一文を正しく区切って読むのに役立ちます。
注意: ねらわれやすいのは、①つなぎ言葉を見落とす(逆接 However を読み飛ばす)、②本文の単語が入った不正解にひっかかる、③段落の主題を取り違える、の3点です。根拠の一文を必ず確認しましょう。
ポイント: 長文読解の力は、文法 → 単語 → パラグラフリーディングの手順、の積み重ねで伸びます。この教材の文法章と単語帳をやり込み、段落の主題を意識して問題集で練習しましょう。