この章で学ぶこと
「片方が変わればもう片方も変わる」 — 2 つの量の関係を数学で表すしくみを学びます。 これが 関数 です。
- 2 つの変数x、 y の関係を 関数 としてとらえる
- 比例 y=ax の意味とグラフを知る
- 反比例 y=dfracax の意味とグラフを知る
- 比例定数 a の意味と求め方
- 座標 と 座標平面 で点を表せる
- 比例・反比例を 身のまわりの例 で見つけられる
ポイント: 関数 = 「x が 1 つ決まると y も 1 つ決まる」 関係。 比例と反比例はその中で一番シンプルな形です。
1. 関数と変数
関数とは
2 つの数量x、 y があり、 x の値を 1 つ決めるとそれに応じて y の値が ただ 1 つ 決まるとき、 y は x の 関数 であるといいます。
| 例 | y は x の関数か |
|---|
| y=3x+1 | はい (x=2oy=7、 1 つに決まる) |
| 1 辺x cm の正方形の面積y cm² | はい (y=x2) |
| 身長x cm の人の体重y kg | いいえ (同じ身長の人でも体重はちがう) |
変数と定数
- 変数: いろいろな値をとる文字 (ふつう x や y)
- 定数: 値が決まった数 (たとえば 「1 個 80 円」 の 80)
2. 座標
座標平面
垂直に交わる 2 つの数直線を使って、 平面上の点の位置を表すしくみを 座標平面 といいます。
| 名前 | 説明 |
|---|
| x軸 | 横の数直線 (右が正) |
| y軸 | たての数直線 (上が正) |
| 原点 | 2 軸の交点 (記号mathrmO) |
| 座標 | (x,y) の形で点を表す |
| 第1象限 | 第2象限 | 第3象限 | 第4象限 |
|---|
| x>0,y>0 (右上) | x<0,y>0 (左上) | x<0,y<0 (左下) | x>0,y<0 (右下) |
例題
例題
| 問題 | 解法 |
|---|
| 点mathrmA(3,2) はどの象限にあるか。 | x>0、 y>0 → 第 1 象限 |
| 点mathrmB(−2,−4) はどの象限にあるか。 | x<0、 y<0 → 第 3 象限 |
| 点mathrmC(0,5) はどこにあるか。 | x=0 → y軸上 |
やってみよう: 点mathrmD(−3,0) はどこにあるか。 (答え: x軸上)
3. 比例
比例の意味
y が x の 比例 であるとは、
y=axquad(aextは0extでない定数)
の形で書けること。 この a を 比例定数 といいます。
特ちょう: x が 2 倍、 3 倍になると、 y も 2 倍、 3 倍になる。
| x | −2 | −1 | 0 | 1 | 2 | 3 |
|---|
| y=2x | −4 | −2 | 0 | 2 | 4 | 6 |
比例定数を求める
「y は x に比例し、 x=4 のとき y=12」 とあれば、 y=ax に代入して
12=aimes4quadLongrightarrowquada=3
なので y=3x。
例題
| 問題 | 解法 |
|---|
| y は x に比例し、 x=5 のとき y=−15。 比例の式を求めよ。 | −15=5a、 a=−3、 答え y=−3x |
| 上の式で x=−2 のときの y を求めよ。 | y=−3imes(−2)=6 |
比例のグラフ
y=ax のグラフは 原点を通る直線 です。
| a の符号 | グラフの向き |
|---|
| a>0 | 右上がり (左下から右上へ) |
| a<0 | 右下がり (左上から右下へ) |
| a の大きさ | 直線の急さ |
|---|
| ∣a∣ が大きい | 急 (急こう配) |
| ∣a∣ が小さい | ゆるやか |
大事: 比例のグラフは 必ず原点を通る。 これは x=0 のとき y=aimes0=0 だから。
4. 反比例
反比例の意味
y が x の 反比例 であるとは、
y=dfracaxquad(aextは0extでない定数)
の形で書けること。 同じく a を 比例定数 といいます。
特ちょう: x が 2 倍、 3 倍になると、 y は dfrac12倍、 dfrac13倍になる。 つまり xy=a (積が一定)。
| x | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 |
|---|
| y=dfrac12x | 12 | 6 | 4 | 3 | 2 |
反比例定数を求める
「y は x に反比例し、 x=3 のとき y=8」 とあれば、 y=dfracax に代入して
8=dfraca3quadLongrightarrowquada=24
なので y=dfrac24x。
例題
| 問題 | 解法 |
|---|
| y は x に反比例し、 x=−4 のとき y=3。 式を求めよ。 | a=xy=−4imes3=−12、 答え y=−dfrac12x |
| 上の式で x=6 のときの y を求めよ。 | y=−dfrac126=−2 |
反比例のグラフ
y=dfracax のグラフは 双曲線 と呼ばれる 2 本のなめらかな曲線です。
| a の符号 | 曲線が通る象限 |
|---|
| a>0 | 第 1 象限と第 3 象限 |
| a<0 | 第 2 象限と第 4 象限 |
特ちょう: x軸・y軸に 限りなく近づくが接しない (xeq0、 yeq0)。
5. 身のまわりの比例・反比例
| 例 | 関係 | 式 |
|---|
| 1 m あたり a円のリボンを x m 買った代金y円 | 比例 | y=ax |
| 時速v km で x時間走ったきょり y km | 比例 | y=vx |
| 一定の道のり L km を時速x km で進む時間y時間 | 反比例 | y=dfracLx |
| 面積が一定S の長方形の縦x と横y | 反比例 | y=dfracSx |
| 一定量の仕事を x人で分けると 1 人あたり y | 反比例 | y=dfracWx |
例題
| 問題 | 解法 |
|---|
| 容積 600 mL の水そうに毎分x mL のはやさで水を入れると y分で満タン。 式を立てよ。 | ximesy=600、 すなわち y=dfrac600x (反比例) |
| ある自転車が 1 時間で 12 km 進むとき、 x時間で進むきょり y km は? | y=12x (比例) |
やってみよう: 1 個 50 円のあめを x個買った代金y円は比例か反比例か? (答え: y=50x、 比例)
まとめ
- 関数: x が 1 つ決まると y が 1 つ決まる関係
- 比例 y=ax: グラフは 原点を通る直線、 x が 2 倍 → y も 2 倍
- 反比例 y=dfracax: グラフは 双曲線、 x が 2 倍 → y は dfrac12倍 (xy が一定)
- 比例・反比例とも比例定数a は 1 組の (x,y) がわかれば求まる
- 座標 (x,y) で平面上の点を表す。 4 つの象限で符号が決まる