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中学 1 年では 「段落 の中心文を見つける」 ことを学びました。 中 2 ではさらに一段階進め、 段落と段落がどうつながっているか、 筆者の主張と根拠がどう結びついているか を読み取る力をつけます。
ポイント:中 2 の説明的文章は 「抽象 と 具体 の行き来」 がふえます。 「一般論 → 具体例 → まとめ」 のパターンを見抜く練習をしましょう。
説明的文章の段落は、 大きく 序論・本論・結論 の三つに分けられます。
| 役割 | はたらき | よくある書き方 |
|---|---|---|
| 序論 | 話題を示し、 問いを立てる | 「〜とは何だろうか」 「最近 〜が注目されている」 |
| 本論 | 問いに対する説明・具体例・根拠 | 「例えば」 「ある調査によると」 「これに対して」 |
| 結論 | 筆者の 主張 やまとめ | 「つまり」 「以上のように」 「私 は 〜と考える」 |
やってみよう:教科書や新聞のコラムを一つ選び、 ペンで段落ごとに 「序」 「本」 「結」 と書き込んでみましょう。 文章の 骨組み が一目で見えます。
接続語 は段落と段落、 文と文をつなぐ 道標 です。 はたらきで分類すると、 主張の流れが読み取りやすくなります。
| 分類 | 接続語の例 | はたらき |
|---|---|---|
| 順接 | だから・そこで・したがって | 前の内容を受けて自然に続く |
| 逆接 | しかし・けれども・ところが | 前の内容と反対の内容が続く |
| 並立・添加 | また・さらに・しかも | 前に同類の内容を加える |
| 説明・補足 | つまり・なぜなら・ただし | 前の内容を言い換える / 理由を述べる |
| 例示 | 例えば・具体的に | 抽象的な内容を 具体化する |
| 対比・選択 | 一方・あるいは・または | 二つの内容を比べる |
| 転換 | ところで・さて・では | 話題を切り替える |
大事: 「しかし」 が出たら、 そのあとに 筆者が強調したい主張 が来ることがとても多い。 逆接の後は線を引くくせをつけましょう。
中 2 の説明的文章では、 抽象 (一般的・まとめ) と 具体 (例・データ) を行き来しながら主張を進めます。
近年、 読書時間の 減少 が問題となっている。 ある調査では、 一日に全く本を読まない中学生が四割を超えた。 ところが、 短い文章であれば、 スマートフォンで大量に読んでいるという 結果 もある。 つまり、 「読書」 という言葉の中身をどう定義するかで、 実態 の見え方は大きく変わるのである。
この段落の構造:
| 文 | 役割 |
|---|---|
| 第 1 文 | 抽象 な問題提起 (読書時間の減少) |
| 第 2 文 | 具体 なデータ (四割を超えた) |
| 第 3 文 | 逆接で反対の 具体 (スマホで大量に読んでいる) |
| 第 4 文 | 抽象 なまとめ (定義で見え方が変わる) |
「抽象 → 具体 → 抽象」 という サンドイッチ 構造になっているのがわかります。
説明的文章の 読解 で一番大事なのは、 「どこが主張で、 どこが根拠か」 を区別することです。
| 区分 | 見分け方 |
|---|---|
| 主張 | 「〜べきである」 「〜と考える」 「〜が 重要 だ」 という 評価 や 判断 |
| 根拠 | データ・事実・体験・専門家の 見解 など主張を支えるもの |
学校での 制服着用は、 家庭 の経済負担 を軽くする面がある。 私 の住む市では、 中学三年間で一人当たり約八万円の 衣服費がかかるという 試算 がある。 もちろん 個性 の表現を 制限 するという反対意見 もある。 しかし、 まず全員が同じ 条件 で学校生活をスタートできることの意味は大きいと 私 は考える。
| 文 | 区分 |
|---|---|
| 第 1 文 | 主張 (制服着用には利点がある) |
| 第 2 文 | 根拠 (経済負担 の試算) |
| 第 3 文 | 反対意見 の紹介 |
| 第 4 文 | 主張 (まとめ) |
注意: 「私 は 〜と考える」 「〜が 重要 だ」 「〜べきだ」 などの表現が出たら、 そこが主張の中心。 ペンで印をつけましょう。
中 2 で読む説明的文章では、 筆者が自分と 反対 の 意見 にも触れることがふえます。 これを 「譲り 受け」 と呼びます。
| 言い回し | 役割 |
|---|---|
| 「もちろん 〜という意見もある」 | 反対意見を認める |
| 「確かに 〜だ。 しかし 〜」 | いったん同意し、 逆接で主張 |
| 「〜という 批判 もあろう」 | 想定される反論を先取り |
反対意見に触れると、 主張はかえって 説得力が増します。 一方だけを主張する文よりも、 反対意見に配慮して反論する文の方が、 大人の議論に近づきます。
要旨 とは、 文章全体の 「筆者が一番言いたいこと」 を短くまとめたものです。 中 2 では 100 字前後 でまとめる練習をします。
学校での 制服着用は、 中学三年間で一人約八万円という経済負担 を軽くし、 全員が同じ 条件 で学校生活を始められる利点がある。 個性制限 という反対意見はあるが、 まずスタートラインをそろえる意味は大きい。 (100 字)
やってみよう:新聞の 社説 (400-600 字) を一つ選び、 100 字で要旨を書いてみましょう。 まとめ方の 感覚 が身につきます。
| つまずき | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| どこが主張かわからない | 評価表現を見落としている | 「べき」 「考える」 「重要」 を探す |
| 接続語を読み飛ばす | 接続語の機能を知らない | 上の 分類表を覚える |
| 要旨が長くなる | 具体例 をそのまま入れる | 具体例 は削り、 抽象 な言い方に 置き換える |
| 反対意見を主張と取り違える | 「もちろん」 「確かに」 を見逃す | これらの後は譲歩、 主張ではないと覚える |
次の章へ:第 2 章では、 中 1 で習った 品詞 の復習をしながら、 中 2 の中心である 用言 の 活用 (動詞・形容詞・形容動詞) を学びます。