この章で学ぶこと
情報 が 氾濫 する 現代、 「何 を 信じ、 どう 扱うか」 が 国語 の 新しい 学び領域です。
- 一次 資料 と 二次 資料 の 区別 ができる
- ネット 情報 の 信頼性 を 判断 できる (発信元・更新日・根拠) 等
- 要約 と 引用 の マナー がわかる
- 出典 (情報源) を 正確 に 明記 できる
- 著作権 の 基本 を 理解 する
大事: 情報 を 受け 取るだけでなく、 発信 する 立場 になったときにも 必ず 必要 な スキル です。
1. 一次 資料 と 二次 資料
| 資料 | 説明 | 例 |
|---|
| 一次 | 元 の情報源 (生データ・本人の 発言・原典) | 政府 統計 / 学者の 論文 / 本人インタビュー |
| 二次 | 一次 をまとめたもの・解説 / 論評 | 新聞 記事 / 百科事典 / 解説書 |
大事: 二次 資料 だけを見て 「事実」 として 扱わない。 必ず 一次 資料 に 当たる習慣をつけましょう。
オリジナル例
A 記事 「中学生の 読書 時間 は 減少傾向」 (新聞)
↓ 元 のデータ
文部 科学省 「全国学力・学習 状況 調査」 (一次)
新聞 記事 はあくまで 要約 と 解釈。 正確 な数字や 文脈 を 知りたいなら 一次 に 当たる。
2. ネット 情報 の 信頼性 を 判断 する
Web サイト の 情報 を 使う 時 は、 次の五つを 必ず 確認 しましょう。
| 観点 | 問い |
|---|
| 発信元 | 誰 が 書いたか? (政府・大学・新聞社・個人?) |
| 更新日 | いつ書かれたか? (古い情報ではないか?) |
| 根拠 | 出典 が 書いてあるか? 統計 や 論文 への リンク があるか? |
| 目的 | 何のために 書かれたか? (商品 宣伝・啓発・娯楽?) |
| 複数情報源 | 他 の サイト でも 同じことを 言っているか? |
信頼性 が 高いドメインの例
| ドメイン | 種類 |
|---|
| .go.jp | 政府機関 |
| .ac.jp | 大学・学校 |
| .or.jp | 非営利法人・学会 |
| .co.jp | 企業 (商業目的 に注意) |
注意: .com / .net / 個人 ブログ が 全く 信じられないというわけではない。 大切なのは 誰 が、 何を 根拠 に、 いつ書いたか を 必ず 見ること。
3. 要約 の マナー
他者 の 文章 を 要約 するときは、 次のルールを 守りましょう。
- 原文 の 主張 を 歪めない — 自分 の 解釈 を 混ぜない
- 出典 を 必ず 書く — 「○ ○ (出版年) の 〜 に よれば」
- 一字 一句 同じ 表現 は 引用 として 扱う — そのまま 使うなら 引用符 「 」 をつける
- 長さは 原文 の 1/3 〜 1/5 を 目安
4. 引用 の マナー
引用 とは、 他者 の 文章 を そのまま 使うこと。 著作権 法 で 認められた 正当 な 行為 ですが、 条件 があります。
| 条件 | 説明 |
|---|
| 引用部分が 明確 に 区別 されている | 「 」 や ブロック 引用 で 視覚的に 分ける |
| 出典 を 正確 に 明記 | 著者・書名・出版社・出版年・ページ |
| 自分 の 文章 が 主、 引用 が 従 | 引用 が 大半 を占めるのは NG |
| 改変 しない | 原文 を 勝手 に 変えない (...は 省略 の 印) |
| 必ず 必要 な 範囲 で | 必要 最小限 の 長さ |
出典 の 書き方 (本の場合)
著者名 (出版年) 『書名』 出版社, p.ページ番号.
例 (オリジナル):
山田太郎 (2024) 『中学生と読書』 国語出版, p.123.
出典 の 書き方 (Web の場合)
著者 / サイト名 「ページタイトル」 URL, 最終 閲覧 日.
例 (オリジナル):
文部 科学省 「全国学力・学習状況調査」 https://example.go.jp/, 2026 年 5 月 17 日閲覧.
5. 著作権 の 基本
著作権 とは、 作品 を 作った 人 が、 その 作品 を どう 使うかを 決められる 権利 のこと。
| ルール | 内容 |
|---|
| 著者 の 死後 70 年 まで 保護 | 日本では 2018 年 12 月から 70 年 (以前 は 50 年) |
| 私的 使用 は OK | 家庭内で自分で 楽しむ範囲 |
| 引用 は OK | 上記の条件を満たせば |
| 転載・コピー は NG | 許可 がなければ 著作権 侵害 |
| 要約 は OK だが 改変 は NG | 勝手 に 内容 を変えるのは 同一性 保持 権侵害 |
パブリック ドメイン
著作権 が 切れた 作品 を パブリック ドメイン と呼びます。
| 例 | 状況 |
|---|
| 紫式部 「源氏物語」 | 平安時代 → 当然 PD |
| 松尾芭蕉 「奥の細道」 | 江戸時代 → PD |
| 夏目漱石 「吾輩 は猫である」 | 1916 年没 → 70 年経ち PD |
| 宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」 | 1933 年没 → PD |
注意: 現役 の 作家 や 最近 亡くなった 作家 の 作品 は 著作権 が生きています。 勝手 に 転載 しないこと。
6. フェイク ニュース と 誤情報 への 対応
SNS には 嘘 の 情報 も 多く 流れます。 判別 する ポイント:
- 感情 を 強く 揺さぶる 見出し ← 怪しい
- 匿名 の 発信源 ← 注意
- 出典 が書かれていない ← 信用しない
- 「皆 が 言っている」 だけが 根拠 ← 確認が 必要
- 拡散 を 煽る 文言 (「今 すぐ シェア!」) ← 詐欺 の 可能性
大事: 拡散 する前に 一呼吸置いて、 別の 情報 源 で 確認 する。 自分 が フェイク の 加害者 にならないために。
まとめ
- 一次 資料 と 二次 資料 を 区別、 必ず一次に 当たる
- ネット情報は 発信元・更新日・根拠・目的・複数情報源 の五点で判断
- 要約 は 原文 を 歪めず、 出典 を 明記
- 引用 は 条件 (区別・明記・主従・改変禁・必要範囲) を 守る
- 著作権 は 死後 70 年 まで保護される
- フェイク ニュース は一呼吸置いて 確認、 加害者 にならない
次の章へ:中 2 の 学びもいよいよ終盤。 最終章ではここまでの 学びを ふりかえり、 中 3 への 橋渡しをします。