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中学 1 年では 品詞 (名詞・動詞・形容詞等十種類) を学びました。 中 2 では、 これらの中で特に 形を変える単語 (用言 と呼ぶ) の 活用 を学びます。
ポイント:文法は 「文を作る設計図」。 動詞の活用が分かると、 古文 (第 4 章) や敬語 (第 8 章) も一気に理解しやすくなります。
品詞 とは、 単語をはたらきで分けた種類のこと。 中学で学ぶのは十種類です。
| 大分類 | 品詞 | 主なはたらき | 例 |
|---|---|---|---|
| 自立語・活用する | 動詞 | 動作・状態・存在を表す | 走る・食べる・ある |
| 形容詞 | 性質・状態 を表す (「い」 で終わる) | 高い・寒い・美しい | |
| 形容動詞 | 性質・状態 を表す (「だ」 で終わる) | 静かだ・元気 だ | |
| 自立語・活用しない | 名詞 | 物事の名前 | 山・空気・三 |
| 副詞 | 主に用言を 修飾 | ゆっくり・非常 に | |
| 連体詞 | 体言 を 修飾 | この・大きな・あらゆる | |
| 接続詞 | 語と語、 文と文をつなぐ | しかし・だから | |
| 感動詞 | 感動・呼びかけ・応答 | ああ・もしもし | |
| 付属語・活用する | 助動詞 | 用言等について意味を添える | れる・ない・た |
| 付属語・活用しない | 助詞 | 語と語の関係を示す | は・が・を・に・と |
大事:動詞・形容詞・形容動詞をまとめて 用言、 名詞 を 体言 と呼びます。 「用言 が活用する」 ということだけ覚えれば、 中 2 文法の半分は 制覇 です。
動詞は、 後につく言葉 (「ない」 「ます」 「。」 等) に合わせて形が変わります。 これを 活用 と言います。
| 種類 | 「ない」 の 直前 の音 | 例 |
|---|---|---|
| 五段 活用 | ア段 | 書か-ない、 泳が-ない、 読ま-ない |
| 上一段 活用 | イ段 | 起き-ない、 見-ない、 着-ない |
| 下一段 活用 | エ段 | 食べ-ない、 受け-ない、 寝-ない |
| カ変 活用 | (例外) | 来-ない (「来る」 一語だけ) |
| サ変 活用 | (例外) | し-ない (「する」 「勉強 する」 等) |
やってみよう: 「走る」 に 「ない」 をつけると 「走らない」 → ア段 → 五段活用。 「起きる」 は 「起きない」 → イ段 → 上一段活用。
どの種類の動詞も、 次の六つの形に変化します。
| 活用形 | あとに続く主な語 | 「書く」 (五段) の例 |
|---|---|---|
| 未然形 | ない・う・よう | 書か (ない) / 書こ (う) |
| 連用形 | ます・て・た | 書き (ます) / 書い (て) |
| 終止形 | 言い切る (。) | 書く。 |
| 連体形 | 体言 (名詞) | 書く (とき) |
| 仮定形 | ば | 書け (ば) |
| 命令形 | 言い切る (命令) | 書け。 |
| 活用形 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 未然 | 読ま / 読も | 読ま-ない / 読も-う |
| 連用 | 読み / 読ん | 読み-ます / 読ん-だ |
| 終止 | 読む | 本を読む。 |
| 連体 | 読む | 読む人 |
| 仮定 | 読め | 読め-ば |
| 命令 | 読め | 読め。 |
| 活用形 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 未然 | 起き | 起き-ない |
| 連用 | 起き | 起き-ます |
| 終止 | 起きる | 起きる。 |
| 連体 | 起きる | 起きる時間 |
| 仮定 | 起きれ | 起きれ-ば |
| 命令 | 起きろ / 起きよ | 起きろ。 |
| 活用形 | 形 |
|---|---|
| 未然 | 食べ |
| 連用 | 食べ |
| 終止 | 食べる |
| 連体 | 食べる |
| 仮定 | 食べれ |
| 命令 | 食べろ / 食べよ |
| 活用形 | 来る | する |
|---|---|---|
| 未然 | 来 (ない) | し (ない) / せ (ぬ) / さ (せる) |
| 連用 | 来 (ます) | し (ます) |
| 終止 | 来る | する |
| 連体 | 来る (とき) | する (こと) |
| 仮定 | 来れ (ば) | すれ (ば) |
| 命令 | 来い | しろ / せよ |
注意: カ変とサ変は 例外 なので、 表をそのまま覚えましょう。 特に 「来る」 は三つの読み方 (来・来・来) があるのが特徴です。
形容詞 は 「い」 で、 形容動詞 は 「だ」 で言い切ります。
| 活用形 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 未然 | 高かろ | 高かろ-う |
| 連用 | 高かっ / 高く | 高かっ-た / 高く-ない |
| 終止 | 高い | 高い。 |
| 連体 | 高い | 高い山 |
| 仮定 | 高けれ | 高けれ-ば |
| 命令 | (なし) | — |
| 活用形 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 未然 | 静かだろ | 静かだろ-う |
| 連用 | 静かだっ / 静かで / 静かに | 静かだっ-た / 静かで-ない / 静かに-なる |
| 終止 | 静かだ | 静かだ。 |
| 連体 | 静かな | 静かな朝 |
| 仮定 | 静かなら | 静かなら-ば |
| 命令 | (なし) | — |
大事:形容詞・形容動詞には 命令形がない。 「高い!」 と言い切れても、 「高け!」 とは言えないのが命令形がない 証拠 です。
| つまずき | 対処 |
|---|---|
| 五段・上一段・下一段の見分けがつかない | 必ず 「ない」 をつけて 直前 の音を 確認 |
| カ変・サ変を一段活用と混同 | 「来る」 「する」 だけは例外と暗記 |
| 「食べる」 を五段と思ってしまう | 「食べ-ない」 でエ段 → 下一段 |
| 活用形の 並び順が言えない | 「ミ・レ・シュ・タ・カ・メ」 の頭文字で暗記 (未・連・終・体・仮・命) |
中学 2 年では、 同じ内容を伝える場合でも 「話す」 場面と 「書く」 場面で言葉の形が変わることを整理します。 用言の活用を学んだ今、 文末の形がどう変わるかも観察しましょう。
| 観点 | 話し言葉 | 書き言葉 |
|---|---|---|
| 場面 | 会話・スピーチ・対話 | 文章・手紙・レポート |
| 主語の省略 | 多い (「行く?」) | 少ない (「あなたは行きますか」) |
| 文末 | 「だ・よ・ね」 など終助詞 | 「です・ます・である」 など |
| 反復・言い直し | 多い (聞き手の反応で修正) | 少ない (推敲で整える) |
| 語彙 | くだけた語・若者言葉も可 | 共通語・標準的な語彙 |
| 漢字かな | 仮名が多め | 漢字かなのバランスを整える |
ポイント:話し言葉は 「相手の反応を見ながら修正できる」 が強み。 書き言葉は 「読み返して推敲できる」 が強み。 場面に応じて使い分けましょう。
次の章へ:文法を学んだら、 次は 漢字。 中 2 配当の漢字約 350-450 字を体系的に整理し、 同訓異字・同音異義語 の書き分けを強化します。