用語集
法の支配ほうのしはい
国王や政府も法に従わなければならないという原則。 人の支配と対比される。
国王や政府も法に従わなければならないという原則。 人の支配と対比される。
法の支配とは、国王や政府などの権力者であっても、国民の代表が定めた法に従わなければならないという近代政治の基本原則です。「人の支配」と対比されます。
| 法の支配 | 人の支配 | |
|---|---|---|
| 上に立つもの | 法律 | 支配者の意思 |
| 権力者は | 法に従う | 思いのまま統治 |
| 国民は | 法で守られる | 権力に左右される |
たとえば、王であっても自分で勝手に税金を決められず、法に従わなければならないのが法の支配です。日本国憲法は最高法規 (98 条) と憲法改正手続き (96 条) で法の支配を保障し、国会・内閣・裁判所すべてが憲法に拘束されると定めています。
ポイント 「法の支配」⇔「人の支配」の対比が最重要。マグナ・カルタ・権利章典を経てイギリスで確立し、立憲主義の土台となった。
法の支配(rule of law)とは、国王や政府を含むすべての権力が法に従わなければならないとする原理です。中世イギリスの裁判官コークが「国王といえども神と法の下にある」と説いた言葉が有名です。
| 比べる軸 | 法の支配 | 人の支配 |
|---|---|---|
| 権力の上にあるもの | 法 | 君主の意思 |
| 権力者の扱い | 法に拘束される | 法を超えて命令できる |
| 国民の立場 | 法で権利を守られる | 支配者しだいで左右される |
たとえば為政者が気分で人を処罰できる体制は「人の支配」であり、あらかじめ定められた法にもとづいてのみ処罰できる体制が「法の支配」です。専制君主による恣意的な統治を否定する考え方です。
試験では ドイツで発達した「法治主義」と混同させる出題に注意。法の支配は法の中身(人権保障)まで重視する点が、形式だけを問う形式的法治主義と異なります。