無知のヴェール は、 ロールズ が 『正義論』 で用いた思考実験です。
| ヴェールの下で知らないこと | 効果 |
|---|---|
| 性別・貧富・才能・地位 | 自己利益に偏れない |
| → 結果 | 最も不利な立場でも受け入れられる公平な原則を選ぶ |
自分がどの立場になるかわからないからこそ、 弱者にも配慮した正義を選ぶ、 としました。
この思考実験の狙いは、正義の中身を先に決めることではなく、公平に決められる条件をつくることにあります。自分の立場が分かっていると、人はどうしても自分に有利な原則を選んでしまうからです。たとえば、切り分けたケーキを最後に取ると決められた人は、誰が取っても不満の出ない分け方をします。この仕組みを社会の原則選びに応用したものです。
試験では 自分の属性を知らないことが公平な選択を導くという論理が問われます。