用語集
他者たしゃ
自分とは異なる、 自分の論理では完全には理解しえない存在。 倫理学・哲学・文化論で重要な概念。
国語
他者(the other)とは、自分とは異なり、自分の論理では完全には理解しきれない存在のことです。単なる「他人」ではなく、自分の枠組みに収まらない「分からなさ」を含む点に重みがあります。
| 場面 | 他者として論じられるもの |
|---|---|
| 異文化理解 | 異文化・他民族 |
| 社会論 | マイノリティ・周縁に置かれた人々 |
| 哲学・倫理 | 自分の理解を超えて呼びかけてくる存在 |
哲学者レヴィナスは、他者を「私の理解を超えて呼びかけてくる顔」として倫理の根源に据えました。たとえば「分かり合えた」と思った瞬間、相手を自分の枠に押し込めてしまう危うさがある——他者論はこうした「理解の暴力」への警戒を含みます。
ポイント 「自分と違う」ことを欠点ではなく、自己を問い直すきっかけとしてとらえるのが他者論の核心です。自我・アイデンティティと対で論じられることが多い概念です。